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国家機密と良心 私はなぜペンタゴン情報を暴露したか

国家機密と良心 私はなぜペンタゴン情報を暴露したか

ダニエル・エルスバーグ、岩波ブックレット、2019

3324冊目


「ウソはもう嫌だ!

http://www.news-pj.net/event/77686

東京新聞の望月衣塑子さん、吉岡忍さん、鹿島健さんのお話。


7000ページものペンタゴン・ペーパーをリークした政府高官。


14歳の時、原子爆弾が広島長崎に落とされた。13歳の社会科の授業でこれから開発されうる科学技術とその結果についての授業で予測した、まさしくそのことが起こっていた。


そして、1950年、彼の父親も同様に水爆制作のための工場建設に関わることを拒否して会社を辞めていた。そのことを彼は、1978年に89歳になっていた父親から聞かされる。


そして、彼の息子は、エルズバーグさんがリークした時には14歳。そして、成人した時、徴兵に対して兵役拒否をする。


家族のルーツにあるものなのだろうか。


最近の巨大リークは

・税金や企業について

・国家の個人情報監視


軍事機密のリークは、さすがにもうないのか。


■パナマ文書をジャーナリストたちによる協力で世界一斉配布した物語。TED

https://www.ted.com/talks/gerard_ryle_how_the_panama_papers_journalists_broke_the_biggest_leak_in_history#t-776121


■世界の権力者が寵愛した銀行  タックスヘイブンの秘密を曝露した行員の告白

https://ericweblog.exblog.jp/22904747/


■タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!
ニコラス・シャクソン、朝日新聞社出版、2012

https://ericweblog.exblog.jp/18119769/


暴露 スノーデンが私に託したファイル
グレン・グリーンウッド、新潮社、2014

https://ericweblog.exblog.jp/22959070/




by eric-blog | 2019-05-28 16:36 | □週5プロジェクト2019

ピンヒールははかない

ピンヒールははかない

佐久間裕美子、幻冬舎、2017

3323冊目


『ニューヨーク公共図書館』を観た。3時間25分の実録ものだ。

名高い建築物の本館は観光名所だ。四つの研究図書館と88の分館からなる92の図書館のネットワークだ。

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映画は図書館で開かれるトークショーや文官で行われている子どものための学習支援、黒人図書館での授賞式など、多彩な活動と、理事会などの運営の議論の場を写し取っていく。


図書館での対談とは思えないほど多くの聴衆、図書館そのものの利用者の多さに圧倒される。


何よりも理事会での「多様な利用者」のニーズに応える。研究のために貸し出し件数が少ないものでも買い支える任務があるという議論。図書館の利用者層を広げ、図書館や文字から遠い人たちにどのようにサービスを広げていくかという議論。


かなわないな、と思った。


明らかにヨーロッパの建築物や知の蓄積の豊潤さを背景にしているのだが、そこに多様な民族、奴隷制の歴史などのアメリカらしさが包摂を突き抜けた豊かさを表している。


「公共」と言いながら、資金は民とニューヨーク市の官とのフィフティフィフティ。メインテナンスにだけでも、大きな予算をさかなければならないような規模のものを、さらに、常に、前に推し進めていく。そのために、職員や利用者からの「アイデア」をどんどん、やっていく。


幻冬舎の社長が出版部数を晒して顰蹙を買っているが、その幻冬舎のネット媒体に連載を載せていた著者は、仁義にもとると袂をわかったとブログで宣言している。これまでも連載をまとめて本にしてきた経緯があり、今回も出版を目論んでの連載であったのに、である。


かっこいい生き方。選択の結果としての自分のかっこよさを人にも認めてもらうことで、選択は間違っていなかったのだと言える自分を獲得していく。


そんな人たちの選択であふれているニューヨーク。


表現者たちの街。


表現の裏には怒りや傷つきがある。


人間が交わるところに、必ずしも自分自身が望んだ形での関係ばかりではない。


性的侵害を告発したところで、その経験に倍するSNS上での誹謗中傷に晒される。しかし、告発しないということは、その構造を維持するということ。次の犠牲者への道を易しいものにしてしまうということ。


弱さと強さと。お天気のようなもの。晴れもあれば、曇りの日もあると。


幸せとは状態のことではなく、瞬間瞬間なのだと。


TED日本語 - ロバート・ウォールディンガー: 人生を幸せにするのは何?最も長期に渡る幸福の研究から

http://digitalcast.jp/v/23938/


by eric-blog | 2019-05-28 14:33 | □週5プロジェクト2019

国家がなぜ家族に干渉するのか 法案・政策の背後にあるもの

国家がなぜ家族に干渉するのか 法案・政策の背後にあるもの

本田由紀/伊藤公雄、青弓社、2017

3322冊目



2017127日「家族とジェンダーをめぐる法律案・政策がはらむ諸問題」シンポジウムの報告をまとめたもの。


家庭教育支援法案、親子断絶防止法案、憲法改正庵、婚活支援政策など、2016年には家族に関わる法律案や施策が加速度的に進められていた。8


では、これらの動きに対して無批判に受け入れられるのかと言われれば、課題が残る。

本田さんは、三つの課題を上げる。

一つは「家族の形」の強要である。望ましい家族あり方を政府が決めることがおかしい。

二つ目は、結果としての家族がともに過ごす時間が少ないという現実に対して、その原因である長時間労働にメスを入れることなく、家庭教育を支援しようとする、対策の内容の非合理性。

三つ目は、施策の進め方の全域性。学校、地域、専門職、企業、団体などの総動員で進められること。12


本田さんは1996年の中教審など、1990年代にその布石があったと指摘する。

「郷土や国を愛する心」「我が国の文化と伝統に対する理解と愛情」などの育成が次世代に対して求められるようになった。そして2006年の教育基本法改正。14


『きょうだいの育て方』を読んで以来、ESD的な価値観の教育そのものがカナダの子育てでは実践されていることに気付かされたのだが、「平等」という価値観を教えるために、具体的に「きょうだい」の扱いを平等にすること、そのことを伝えることなど、親の考え方がそこに現れていた。


日本の教育は、「こうあるのがいいでしょう?」という結論としての行動を教えている気がしてならない。



序章における本田さんのラフスケッチに続いて、それぞれの法案について章ごとに別の著者が検討を加えていく構成になっている。


3章は「経済政策と連動する官制婚活」

そして、終章では伊藤公雄さんが、ヨーロッパの家族の保護と自立の方向に対して、日本の政策における家族の保護の欠如と家族のあり方への介入という真逆の方向性を指摘する。


すなわち、イデオロギーとしての「家族主義」だけが連呼され、実際に家族を保つための政策は、日本では何もされていないという。161


家族の保護とは、多様なあり方を擁護し、非定型的なあり方が政策からとりこぼされないようすることである。


伊藤さんは戦後の保守勢力の「改憲案」にあった五つの要素: 天皇の元首化、再軍備、家族制度の復活、内閣権限の強化、基本的人権の制限が、現在のジミ野党政権の様々な施策に現れていると指摘する。156


国家は、その構成員の福祉のためにある。

ではなく、国家イデオロギー強化のために家族があるかのような政策が進められているということだ。


わたしたちが社会を構成するのはなぜか? その根本を問い直すことから、民主主義は始まる。


のはずなのだが。

by eric-blog | 2019-05-27 16:13 | □週5プロジェクト2019

見えない汚染「電磁波」から身を守る

見えない汚染「電磁波」から身を守る

古庄弘枝、講談社α新書、2010

3321冊目


「あらかい健康キャンプ村」のことも出ているが、前著。

https://ericweblog.exblog.jp/239276997/


人間のトータルボディロード(総身体負荷量)を超えるストレスが「発症」につながる。21


1. 食物

2. 化学物質農薬、殺虫剤、

3. 吸入抗原ダニ、ハウスダスト、カビ

4. 精神的要因・生活習慣

5. 接触抗原合成洗剤、化粧品、衣類

6. 金属

7. 物理的要因   電磁波

8. 感染症ウィルス、細菌


過敏症はほとんどの場合、複合汚染の結果。


医学界で初めて「電磁波過敏症」が報告されたのは2007年。シックハウス症候群に関する研究報告の中でだ。23


海外での取り組み事例としてスウェーデンが取り上げられている。「自宅の電磁波対策」に対する経済的支援があるからだ。


だからと言って、著者が指摘するような「四面楚歌」状態がないわけではない。


・人によって感受性が異なるためり「見えない」ものは理解されにくい。

・職場や病院そのものに電磁波発生源である院内PHAや無線LANがある。

・電磁波の少ない環境が社会的に少ない。

・対策を取りたくても、体力、思考力が低下しており、連絡すること自体も大変。27


最大のリスクは「自覚がない」場合ではないかとすら、著者は指摘する。28


2017年には世界の人口の半分が電磁波過敏になるのではないかと、2006年には警告されていたそうだ。32


電磁波過敏は、被曝に夜「神経細胞の損傷」だと考えられている。34


2007年前後に、問題提起を受けて、基地局の設置や環境基本条例に電磁波被曝防止を取り入れた自治体は以下の通り。

・篠栗町、福岡

・鎌倉市、神奈川

・川西市、兵庫県

・斑鳩町、奈良県

・滝沢村、岩手県

・羽村市、東京都

・盛岡市、岩手県

・国立市、東京都

・有田町、佐賀県

・いわき市、福島県

など、鹿児島市、久留米市、別府市、探し、長崎市など九州の各市で条例が制定されている。


日本は世界一高い「最大被曝限度値」58


6章は、どう身を守るか。だ。


電磁波遮蔽工事!

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電気製品からの距離!


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無理でしょ?


運動する、筋肉を増やす、体温を高く保つ、下半身の冷えを防ぐ など


さらに198ページから「電磁波社会を生き抜く「からだ」を作るために」

「食」生活

「衣」生活

「住」生活

デトックス生活 ソフト断食、温泉、サウナ、海で泳ぐ、ミネラル塩風呂

電磁波を「浴びない」


などを紹介している。


体温を上げる食べ物

・ニンジン

・生姜

・ダイコン

・ゴボウ

・レンコン

・ヤマノイモ

・サツマイモ、サトイモ、ジャガイモ


デトックス 有害ミネラルと呼ばれる金属を排出する。194

必須ミネラル: カルシウム、鉄、セレニウム、亜鉛、ビタミンA, C, E

食材としては

・キレート食材 タマネギ、アスパラ、ブロッコリー、りんご、パクチー、ニラ、長ネギ、にんにく、マッシュルーム

・植物繊維 ゴボウ、こんにゃく、里芋、長いも、レンコン、オクラ、トマト、りんご、もずく、海藻、玄米

・活性酸素を抑える  味噌、しょうゆ、ニンジン、ほうれん草、春菊、ブロッコリー、小松菜、ごま


香害問題も電磁波問題も、21世紀の文明病は、「環境病」などいう生易しい問題ではなく、まさしく、何かが変質してしまった問題だと思う。


1960年代の公害問題は、スポット汚染、点源環境汚染だった。

1970年代は食品添加物やTBTなど、生活の質を高めるための化学物質の健康被害、生態系破壊が問題にされた。点物環境破壊。

同時に「夢の化学物質」とまで呼ばれたフロンが、その後「オゾン層の破壊というような地球規模での生態系破壊を引き起こしたことは、点物が思わぬ広がりと影響を及ぼすことを気づかせた。

これらの問題に対する対策が「規制行政」「摘発行政」だった。市民運動もしかり。モニタリングや問題提起が市民運動の主たる役割だった。


1992年の地球サミットでは「気候変動」「生物多様性」「森林保全」が大きな三つの課題として話し合われ、森林保全については合意が見られないまま、二つの条約とアジェンダ21の行動計画が採択された。


自分たちが被害の現場にいる「点源」市民運動から、地球規模の課題のトップダウン、アジェンダ21のローカリゼーションが市民運動の課題となったのだ。


気候変動のコン・シークエンスは、地球全体である。


それに対して、電磁波や化学物質過敏は、再びの特定の被害者による問題提起という「点源」的な様相を示しながらも、実は、全体の病を示しているのだと感じる。

それが、これまでの健康被害との違いだ。病んでいるのは、全体なのだが、現れは「ストレス弱者」なのだ。


何故ならば、かつての「化学物質汚染」は、生活の質を上げるために使われたものの問題だったために、除去すればよかった。「規制」「排除」である。


それに対して21世紀になって認識されだした化学物質汚染や電磁波汚染は、化学物質や電磁波そのものがすでに「生活の質」の一部になっているのだ。


東電からの「スマートメーター除去」依頼に対する返答が、そのことを如実に物語っている。何人かの被害が出たとしても、社会を電磁波網で覆い尽くしていくという方針に変わりはないのだと。


このような変質に対して市民運動はどのような役割を果たすことができるのだろうか?


当事者による運動だけの問題ではないはずだ。



by eric-blog | 2019-05-27 10:24 | □週5プロジェクト2019

GPWU第5回 2019年5月23日

GPWU5

2019523


■記録

1. アクティビティを選ぶ マトリクス分析で

 やってみたいと思ったアクティビティの発表

 選んだ理由を精査する

 一人、3票を投票する

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2. アクティビティ実践の準備をする

「対立と向き合う」「受け入れる樹」「コミュニティとわたし」

「宇宙人がやってきた」


3. 宇宙人がやってきた アクティビティ実践


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 二つのリストをみて、気づいたこと、感じたこと、学んだこと。


4. ふりかえり



■次回実施アクティビティ 資料

コミュニティとわたし

対立と向き合う

受け入れる樹


■アクティビティを通して学ぶことの意味

何がHOTな情報媒体(メディア)であるか?



■参考文献

マクルーハン理論 https://ericweblog.exblog.jp/5409416/

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by eric-blog | 2019-05-24 12:38 | □研修プログラム

きょうだいの育て方 日本流・カナダ流 文化心理学で読み解く親業

きょうだいの育て方 日本流・カナダ流 文化心理学で読み解く親業

エイムズ唯子、同時代社、2014

3320冊目


そうなんだ!「きょうだい」を育てるということは、その中に社会化の要素が入っているということなんだね。日本、カナダ、それぞれ20組近くの親子にインタビューして比較した二つの文化の育て方の違いは、そのまま社会化に求められるものの違いとしても浮かび上がってくる。


2章 日本の場合

  1. 1.一緒
  2. 2.同じ
  3. 3.譲る
  4. 4.我慢する


3章 カナダの場合

  1. 1.巣立ちの予感と子離れの覚悟
  2. 2.ホーム 快適さと安全、公平であること
  3. 3.ボンド 血縁、ボンドを社会化する
  4. 4.責任を引き受ける 弟・妹の面倒をみること、兄らしく、姉らしく
  5. 5.やっかいな問題を解決する 否定的な感情のコントロール、


4章では、共通しているような、でも少し違っているようなポイントの整理。

  1. 1.一緒 と ホーム
  2. 2.同じ と ホーム
  3. 3.一緒/同じ と ボンド
  4. 4.譲る/我慢する と 問題解決
  5. 5.一緒/我慢する と ホーム/責任を引き受ける/問題解決


筆者と同じように、これらの違いをどう解釈するかは様々だが、カナダの育て方は理念を実践に移すことにとても綿密にこだわっている。「平等」に子どもたちを扱うということ。「平等」の概念について教えるということを色々な場面で心がけている。

同じように年下の子どもたちとの関わりにおいても、それは「責任をとる」ということなのだという位置付けで捉えさせている。「我慢」「譲る」という結果としての行動ではなく、理念に近づくための行動を考えるということになっている。


これは、学校における社会化についても共通するのではないだろうか?

結果としての行動なのか、理念に向かって判断を求めるのか?

更に言えば、「理念に向かって判断する」上では、親子は対等なのである。



by eric-blog | 2019-05-24 11:30 | □週5プロジェクト2019

GPWU2019第四回

GPWU4

2019516


■記録

  1. 1.レポートの共有  
    1. ()ペアで紹介する。
    2. ()「他己紹介」全体に共有。
    3. ()テーマを板書
    4. 2.三人一組で「学び方」をふりかえる[成果物]
    5. 3.分析しよう! 「テーマについて、Why Why Whyの連想図」
    6. 4.アクティビティを選ぶ
    7. 5.ふりかえり


  • 参考文献
  • ¬川喜田二郎『KJ法』
  • ¬川喜田二郎著作集 別巻 私の人生論 年譜 著作目録 総索引、中央公論、1998

「問題解決学習を身につけること。知識の吸収はこれに関連させておこなうこと。そしてなるべく自分の周囲からなまの取材をすること。自分の環境とのなまなましく切実なヤリトリなしには、けっして感動も若さもやってはこない。」169   https://ericweblog.exblog.jp/22096665/

  • ¬教育マニフェスト・ミレニアムの展望 KJ法の直弟子、鎌田陽司さんにファシリテーターをしていただいて、教育の未来展望についてまとめた。


https://www.dropbox.com/sh/p65803k7b2csz2b/AAA_lt_Ml1WETsSZWkQhycHia?dl=0


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by eric-blog | 2019-05-24 10:40 | □研修プログラム

GPWU2019第3回

GPWU3

2019425


【最重要!

三つの課題「レポート」「アクティビティ」「地域調査」の中のレポートの締め切りは516日です。休んでいた方、気をつけてね!


  • 三点確認法についてのpdfを参照すること。
    • ¬わたしの意見や考え、その背景にある価値観や大切にしたい思いなど。
    • ¬他の人々に聞いてみる、できれば、インタビュー調査など。
    • ¬先行知見に当たる。


■学生リスト

  • 多文化社会の<文化>を問う
  • 異文化理解
  • 開発とジェンダー
  • アダルト・チルドレンと家族
  • 地域がグローバルに生きるには
  • 外国人の子どもと日本の教育
  • 内臓とこころ
  • 蒲団
  • 世界の最も貧しい大統領
  • 格差と貧困のないデンマーク
  • 世界経済のニュースが面白いほどわかる本
  • 地球市民の条件 (かくた)


【参考文献】

  • 人間の測り間違い
  • 貿易の罠
  • 読むことの歴史
  • 地球家族、続地球家族、地球の食卓、など、一連の各国比較シリーズ。『地球の食卓』では、今や地球の危機はどの国においても「肥満」にあることを指摘する。わたしが面白かったのは、ヨーロッパ諸国。近いのにとても違う。よくヨーロッパ連合とかで一緒にやれているよね。と思わされる。食は文化なり。
  • 生活財生態学  日本の家庭における生活関連グッズ所有の時代変遷が観れる優れもの!
  • 授業では紹介しなかったが、「食卓」からも家族の変化は見て取れる。一週間の食レポを写真を交えて報告してもらった結果の分析がこれだ! 食卓の実態よりも、「アンケート」に人がどう応えるかの事実が見透かされる秀逸な調査だ! ブログに紹介しています。
  • ¬家族の勝手でしょ!写真274枚で見る食卓の喜劇
    岩村暢子、新潮文庫、2012、単行本2010 https://ericweblog.exblog.jp/21128832/
  • ¬普通の家族がいちばん怖い 徹底調査! 破滅する日本の食卓
    岩村暢子、新潮社、2007 https://ericweblog.exblog.jp/6821754/
  • ¬<現代家族>の誕生 幻想系家族論の死
    岩村暢子、勁草書房、2005 https://ericweblog.exblog.jp/4249370/
  • ¬変わる家族 変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識
    岩村暢子、勁草書房、2003 https://ericweblog.exblog.jp/6833445/
  • 買い物は投票だ Facebook「病気を治そう
  • ペドロの開発 dropboxpdfを入れておきます。ぜひ、読んでください!

by eric-blog | 2019-05-24 10:39 | □研修プログラム

「学校」をつくり直す

「学校」をつくり直す

苫野一徳、河出新書、2019

3319冊目


教育とは「自由の相互承認」のためにある。


今、学校で「スタンダード」や「ユニバーサル・デザイン」という試みが流行っているらしい。

驚愕だが、「ユニバーサル・デザイン」が誰にも適合できる均質なものを意味するらしい!

スタンダードもそれに従うべき画一的なルールのことらしいし。意味わからん。

結局、学校教育に蔓延しているのは、一人一人の尊重ではなく、思考停止的に強制される行動のこと。


教育はそもそも、未来のためにする。


この辺りは、reformative educationと同じだなあ。


そのためにどうすべきかを第三章から提案している。


まずは、「探究する力」


そのためには「探究型の学び」をカリキュラムの核にする。123


答えのある「探究型」もある。「全構成型プロジェクト」。空気の質を知るために空気銃を作る。など。129


失敗を恐れる。そもそも遊びや冒険に対する意欲が減っている。145


好奇心の去勢。


学校を変える提案の二点目は「ゆるやかな共同性に支えられた個の学び」


定期考査を廃止した麹町中学校。一斉共通進度を前提として行われる定期考査をなくす。181


競争社会を超えて、学びの共同化。

紹介されている「リーディング・ワークショップ」を翻訳したのはERICの前事務局長、吉田新一郎さんであるし、彼は数多くの良書、グッドプラクティスを紹介し続けている。

近著に、岩瀬直樹さんとの『シンプルな方法で学校は変わる』も


つまりは、ずっと教育改革の底流でささやかれ続けてきたこと、だと思う。


著者は熊本大学の教員。

「公教育の構造転換」はどうすればできる?


学校改革につながるテコ。新たな動きが始まることを期待する。


前著、『教育の力』、『公教育をイチから考えよう』『問い続ける教師』



by eric-blog | 2019-05-23 09:36 | □週5プロジェクト2019

あらかい健康キャンプ村 日本初、化学物質・電磁波過敏症 避難施設の誕生

あらかい健康キャンプ村 日本初、化学物質・電磁波過敏症 避難施設の誕生

古庄弘枝、新水社、2012

3318冊目


2008年からの取材のまとめ。そもそも取材のはじめは自分自身の電磁波被害体験から。

池谷純仁さん。


キャンプ村は解毒と体力づくりが二本の柱である。南会津、荒海山の麓の恵まれた環境。山までの散歩は滞在者の日課でもあり、楽しみでもある。


著者は新しく『香害』を上梓した。


2011311の影響がどこにも描かれていないのが、とても気になった。南会津の「うつくしまロハスセンター」開業の時期と重なったが、幸いに線量は低く、影響はなかった、と。135


滞在者に共通するのは「原因不明」で病院をたらい回しにされる。逃げ回るために経済的負担が大きくなる。周りの無理解にも阻まれる。などだ。


あらかい村での治療方針で、一ヶ月で回復して元の生活に戻った人もいる!


彼らは化学物質過敏症、電磁波過敏症を「環境病」と呼ぶ。


東京都M市にあるというエコハウスで保育室を開設した石川七海さん。158

自分自身も8つの対策をしている。

1.自宅でサウナ  一年で500回以上も、発症自覚初年はしていた。

2. 早朝にジョギング サウナと同じく、化学物質を体外に排出するためだ

3. 筋肉トレーニング 脂肪を燃やして脂肪に溜まった化学物質を排出

4. 「自律訓練法」 ドイツで1932年、シュルツによって考案された

5. 毎日野菜を食べる

6. 「化学物質過敏症日記」を書く

7. 「回復対策表」を作る

8. 「コウ・カウンセリング」をする。時間を平等に分けて互いにカウンセリングする。


対策のポイントは三つ「早期発見・早期治療(対策)」「周りの協力」「情報収集と自己努力」164


自身の発症をきっかけに「シックスクール」問題に取り組んだ人もいる。


とまあ、この本一冊で、現在化学物質過敏症について活動している当事者の主たるメンバーと出会うことができる。


2009年、化学物質過敏症が病名登録される。


ここに出てくる人たちの多くがその診断を北里大学病院に頼っている。病院が化学物質過敏症について外来受診を停止し、これから先、そよかぜクリニックなどごく限られた個人医院に頼ることになるのだろうか?


次回作『香害』に、その辺りのレポートを期待したいね。

『見えない汚染「電磁波」から身を守る』も。


■登場人物&団体

  • λあらかい健康キャンプ村
  • λグロ・ハーレム・ブルントラント(1939年生まれ)2002年発症
  • λパー・セガベック(1956年生まれ)、『電磁波と人類の未来』1999
  • λスウェーデン電磁波協会FEB
  • λnext-up.org
  • λ久田樹里さん 仮名、1986
  • λ橋本知子さん 仮名、1974
  • λ古村美樹さん 1967
  • λ伊藤玲子さん、千鶴さん、 1952年、1979年 現在スタッフ
  • λ川野緑さん 仮名、1950
  • λ大岩悟さん 仮名、1987年 一ヶ月の滞在で復帰
  • λナオルヨ2006
  • λNPO化学物質過敏症支援センター
  • λ湯田芳博さん 南会津町町長
  • λ村田智章さん 1974年生まれ、化学物質過敏症 知ってねウォーク、2008
  • λ岡村健さん、淳子さん
  • λ南会津町オーガニック推進協議会
  • λうつくしまロハスセンター
  • λドリーム・アース・ネットワーク DEN
  • λ猿渡温美さん 1946年、「和の会」
  • λ石川七海さん
  • λ阿部優子さん「シックスクール対策連絡会」
  • λ山城百合子さん 仮名、1963
  • λ化学物質過敏症・ゆるゆる仲間 高知県
  • λ岩丸正男さん 1952年、NPO法人ヒューコップ、2006年設立
  • λ地球環境と免疫系疾患の改善総合研究会
  • λ県民のいのちとくらしを守る共同行動委員会 INOKURA
  • λ上田沢子さん 仮名、1952年、引っ越して福島に移住
  • λ
  • λ





by eric-blog | 2019-05-22 16:52 | □週5プロジェクト2019