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日本医師会ニュース 2018年10月5日 化学物質過敏症

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香害


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by eric-blog | 2018-10-18 17:21 | Comments(0)

田舎暮らしの教科書 誰も教えてくれない

田舎暮らしの教科書 誰も教えてくれない

清泉亮、東洋経済新報社、2018

3198冊目


とりあえずは「賃貸」で様子を見る。

都市の拠点はキープする。

距離で150km程度までで探す。

大学病院を確保する。

年収300万円でも税負担が重いのが「田舎」

田舎は変わる気は無い。こちらが合わせる。

60代、定年後でも「若い」のが田舎。

連れの女性が耐えられるかどうかが移住の鍵。

男女の共同作業なしでは担えない「自給自足」生活。

自給自足は安く無い。

買うなら250万円まで。


もちろん、自動車は必須。

移住支援策のチラシは信用しない。自分で調べる。


合わないなら去る。去れる準備をして入って見る。


埼玉県小川町は移住先なのでは無いのだろうなあ。90kmだから通勤圏。

ここに書かれていたような苦労は、「日中都民、夜だけ週末だけ地元民」にはなかったなあ。ま、気づかなかっただけだろうけれど。その辺りの「鈍感力」の違いも移住が成功するかどうかに影響するよね。


ということで、この教科書に従って「移住」してくるイジュラーは地域にとっては、税収も、地域の担い手としても、なんのメリットもない移住者ということになる。んだな。



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by eric-blog | 2018-10-18 10:58 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

日本の原子力時代史

日本の原子力時代史

西尾漠、七つ森書館、2017

3197冊目


1947年生まれの著者の人生の集大成とも言えるのではないだろうか。643ページ! これ一冊あれば、日本の原子力発電の全てがわかる?!


原子力資料情報室共同代表、はんげんぱつ新聞編集長であり1978年の創刊以来の編集者。


1950~1970年代前半 黎明期

1970年代後期都市部にも反原発の運動が 1975年初の反原発全国集会

1980年代前期動きはじめた「後始末」計画

1980年代後期反原発から脱原発へ チェルノブイリ原発事故

1990年代前期脱プルトニウム宣言

1990年代後期安全神話の崩壊 もんじゅ事故、不祥事、JOC事故

2000年代前期祝・計画断念 住民投票、長期計画、

2000年代後期「国策民営」彷徨す

2010年代前期原発ゼロの時代 政権交代、福島原発事故、規制委員会

2010年代後期廃炉の時代へ 40年超か廃炉か


20138月、避難指示区域が1149m2から369m21/3に縮小される。

解除された区域での年間被ばく線量は20m Sv以下である。通常の1mSvという基準からは驚愕の高さである。

すでに解除された地域での帰還率は13.5%。帰りたいけど帰れない。20mSvへの不安もある。

子どもの甲状腺癌確定者は2016年末までで145人。

廃棄物のフレコンバックは1300万袋。

福島第一原発の敷地内に溜め込まれている廃棄物もすごい。1000基を超えて増殖中のタンク類。1573+3196+6726+1412=12907本の燃料、汚染水100万㎥。

一日6000人が働き、さらに多くの労働者が除染作業を続けている。


危機は去ってなどいない。




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by eric-blog | 2018-10-18 10:20 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

私が誰かわかりますか?

私が誰かわかりますか

谷川直子、朝日新聞出版、2018

3196冊目


認知症になってしまった高齢者を誰が見るか。連れか、子どもたちか、長男の嫁か。


この物語は長男と再婚して、結果舅を看取らざるを得ない立場に追い込まれていく「嫁」を中核に、おなじような立場の女性たちの姿が連鎖的に描かれていく。


「嫁」とは人の目であり、判断であり、役割期待であり、自認であり、引き受けである。


本家の嫁とか、連れ合いとか、特定の人の目もあるが、ないと言えばない。


そして、そこに働くのは「値踏み」だ。どれだけ医療費をかけるか、どれだけ老人ホームなどにかけるか。そこでも「嫁」の働きは安くネブマれる。「嫁」の働きを助けるためのヘルパーに支払う金は「贅沢」と判断されるのだ。


そこに描かれるとても不思議な世界。「世間」を構成するものが何かが描かれているというべきか。


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東京新聞 2018年10月17日
孤独死した女性が「高校教員」であったというのも、『私が誰かわかりますか』に出てくる元校長男性と重なる。高等教育を受けるということはローカルと切り離されるということ。




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by eric-blog | 2018-10-16 18:52 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

万人のための点字力入門 さわる文字から、さわる文化へ

万人のための点字力入門 さわる文字から、さわる文化へ

広瀬浩二郎、生活書院、2010

3195冊目


点字をほとんど使っていない点字についての本。

2009年に民博で「点字の考案者ルイ・ブライユ生誕200年記念『・・・点天展・・・』」開催。

光村図書の小学四年生の国語教科書に「手と心で読む」大島健甫さんが載っている。

戦前は塙保己一のことが教科書に載っていたらしい。

201010月から11月には『奇跡の人』が上演されていたので、ヘレン・ケラーについて「触覚の人」という新たな切り口で、展示の中では紹介。


視覚障害者の文化をby,for, ofで考察できるという。


点字文化は「視覚障害者自身byによって」育まれて来た。視覚障害者のためのforの者であるが、視覚障害者自身のものofであるという。


現在、様々な機器が増えて来ていて、点字を利用する視覚障害者が減っているという。後、100年後まで生き残るかどうか。

能動性と簡便性。


点示。触覚による文化を展示すること。それを成し遂げたのがヘレン・ケラーであり、ブライユだったと著者は言います。


6点によって書き表す点字はルイ・ブライユが15歳の時のアイデアだと言います。30


1809年生まれ、1852年没。


日本には1889年に、東京盲啞学校教官 遠山邦太郎が6点で50音を書き表すことにほぼ成功。石川倉次が完成させる。



ブライユ300年にむけたfrom the blind。見常者中心の近代文明に対する触常者からの異議申し立て。人類史の大変革。



なるほど、そういう意図の「点字力」か。すごいね。




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by eric-blog | 2018-10-16 12:33 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

私が誰かわかりますか?

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東京新聞 2018年10月15日
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by eric-blog | 2018-10-16 11:01 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

おとなの事情

おとなの事情

イタリア文化会館、20181015日 月曜日

18:30-20:10


昨年、日本でも封切られたイタリア映画。幼馴染を中心に4組の男女が月食の晩に集まったディナーパーティでの出来事。

http://otonano-jijyou.com


娘のカバンにコンドームを発見して、娘を問い詰める母親。実は心理カウンセラー。夫が「もっと冷静に言えないのか」というと、「自分の子どもは違う」と。


幼子を寝かしつけ、祖母の部屋でテレビゲームに夢中の男の子に「9時までよ」と釘を刺しつつ、出かける準備をする夫婦。こっそりとパンティを脱ぐ妻。


ドッグトレイナーとして相談の電話を受けている彼女に愛撫する男性。「ピルをやめたの」と囁かれ、「嬉しいよ」と返す彼。


エヴァとロッコの家に集まってくる彼ら。食前酒を飲みながら、最後のカップルの登場を待つ。ペッペの新しい彼女ってどんな人だろうか、というのが彼らの話題の中心だ。


登場するペッペ。一人で二本のワインボトルを抱えている。風邪を引いてしまって、来れなくなったと言い訳する。


ディナーの席でエヴァがゲームをすることを提案する。携帯にかかってきた電話やメールをオープンにすること。秘密はないのだから、いいだろうと。


よく食べ、よく飲み、よくしゃべるよなあ。こんな4組の夫婦の集まりなんて、日本であり得るのかなあ。そして、楽しいのか?


何から何まで知っている幼馴染たちの抱える今が、浮き彫りにされて行く。


スマホにかかってきた最初の電話は?


浮気あり、老人ホームの問い合わせに対する返信あり、ホモ友あり。娘が「今から彼の家へ行かないかと誘われている」と相談の電話あり。「パパが今日コンドームをくれたのは予感があったからね」と。一点の清涼剤。


って、この男、ロッコだけは最後まで「秘密はないよ。パスワードもかけていない」と携帯を妻の側のサイドテーブルに置くようないい奴だ。妻は浮気しているのに。つまらん奴だが、この映画の救いでもあり、ほっとしながら、ほかのことは全て笑える気持ちになる仕掛けでもある。


あーあ、笑った! なぜ笑えるのかなあ。


スマホには全てが入っている。って、どこか他での聞いたセリフだなあ?

『ザ・サークル』?



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by eric-blog | 2018-10-16 09:36 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

教誨師

教誨師

堀川恵子、講談社、2014

3194冊目


日本全国で1800人の教誨師がいるという。先日の児童相談所職員2800人と比べてめちゃくちゃショックを受けた。各宗教、各宗派の人々がボランティアで登録し、かつ、活動しているのだという。


この本が取り上げているのは浄土真宗、親鸞聖人の教えで死刑囚を導いた教誨師、二代の物語だ。広島出身で寺の次男坊。東京に出て来て三田の寺のあとをついでいた渡邊普相。そして彼を導いた篠田龍雄。二人は東京拘置所の教誨師として活躍した。出会った時、渡邊は27歳、篠田61歳。次世代への引き継ぎの意味も込めて、渡邊を紹介したのだろう。


この本は、渡邊へのインタビューをもとに、取材されている。2010年、死後4年ののちにのみ公表可能という条件で、しかも何十年もの経験の中から1970年代頃、初期の頃の経験に限って語った内容だ。


教誨師の誨は戒めではない。そばにあって語り合うこと。


篠田が繰り返し言ったことだが、渡邊は「母に捨てられた」と恨んでいる横田の心を軽くしたいと願う。自分の性のゆえに何人も殺めてしまった自覚の先はと思う。


死刑囚という存在は人を見極めるという。その人たちと心が通った、救いがあったと思えば喜び、茶飲話だけでは満足できない。


田中伊三次法務大臣は、死刑問題についての議論を活発にしようとした。同時に23人もの死刑執行書に署名。

https://ja.wikipedia.org/wiki/田中伊三次#死刑制度に対する姿勢


その時、渡邊が面会した山浦は「いくら死刑囚だって、虫けらを殺すんじゃあるまいに」と話しかけて来た。軽い気持ちで返した渡邊の言葉に山浦は席を立ち、二度とどの教誨師とも面接することはなかった。


その頃は、残された家族と最後に会うことが許されていた。最後まで来てくれなかった母を恨みながら死刑になった彼を、変えることはできなかった。


など。


渡邊さんの社会活動への想いは、広島原爆被爆体験と、戦後の売春婦救済活動への傾倒があったようだ。


大杉蓮さんの遺作が今公開されている。アル中の部分と山浦(仮名)のエピソードの描き方をみたいと思う。

http://kyoukaishi-movie.com


20代の僧侶を描くには、大杉さんでは、年取りすぎていると思うげとね。



https://ericweblog.exblog.jp/238727559/


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by eric-blog | 2018-10-15 11:07 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)

マリーズ・コンデさん、市民による文学賞受賞、おめでとう!

東京新聞 2018年10月13日
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彼女の物語は、かなり読んでいるなあ。

心は泣いたり笑ったり マリーズ・コンデの少女時代
マリーズ・コンデ、青土社、2002
https://ericweblog.exblog.jp/11737813/

わたしはティチューバ セイラムの黒人魔女
マリーズ・コンデ、新水社、1998
https://ericweblog.exblog.jp/11641127/

生命の樹 あるカリブの家系の物語
マリーズ・コンデ、平凡社、1998
https://ericweblog.exblog.jp/2105006/

越境するクレオール マリーズ・コンデ講演集
Maryse Conde, 岩波書店、2001
https://ericweblog.exblog.jp/2093192/

彼女のアイデンティティの探索の歴史が印象的だった。

第一幕「幸せな無関心の時代」
都市に住み、上昇志向をもった家族に生まれ、フランス語で育てられ、高等学校まで行く。
第二幕「苦痛にみちた探究の時代」
フランスに渡り、自分自身の黒人としての身体性を他者から向けられる視線によって知り、自分探しを始める。自分との和解のために、アフリカをたずねてみる。真剣に考えるために必要だった衝撃としてのアフリカ。

第三幕「生まれ故郷への帰還」
クレオール語かフランス語か、母語か植民地支配の言語かという二項対立は、主人と奴隷、白人と黒人、自由と隷属、自然と文化、文明と野蛮といった、コロニアルな世界から受けついたのと同じパターンの二分法。こうしたステレオタイプ化された約束事を打破する戦略の開発。

第四幕「言葉と肌の色を越えて」
移民という創造性のるつぼ、ニューヨークに住む

『越境するクレオール』より

マイノリティの多くが、ディアスポラでなくとも、こんな歴史を踏むのではないだろうか?



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by eric-blog | 2018-10-15 10:58 | ◇ブログ&プロフィール | Comments(0)

コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史

コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史

山本紀夫、角川選書、2017

3193冊目


京都大学農学部出身の方がまとめたもの。これまでにも『ジャガイモの来た道』など多数の農産物についての本を出している。この本は表題の通り、ジャガイモ、トウモロコシなど、コロンブスがヨーロッパに持ち帰ったもの、牛馬など新大陸にもたらされたもの、サトウキビという当時ヨーロッパで渇望されていた砂糖の原料を奴隷労働とともに新大陸に持ち込んだもの。さらにはヨーロッパからもたらされた天然痘などの疫病、ヨーロッパにもたらされた梅毒などについてまとめたもの。


結果、新大陸にとっては著しく不平等な交換であったと。



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by eric-blog | 2018-10-12 14:55 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)