カテゴリ:□週5プロジェクト2018( 233 )

福祉と贈与 全身性障害者・新田勲と介護者たち

福祉と贈与 全身性障害者・新田勲と介護者たち

深田耕一郎、生活書院、2013

3285冊目


自立生活を実践する新田さんが発明した「専従介護」

学生たちのボランティアは卒業して抜けて行く。


1980年頃のことだ。


東京都の重度脳性麻痺者介護人材派遣業並びに生活保護他人介護かさんの支給額が漸増していた。437


声をかけられた卒業を控えたボランティアは女性。もうひとりの友人との分担であれば、と二人が三日ずつ入る分担体制へ。440


ボランティアたちを束ねて行く新田氏のやり方は「牧人権力」的だとある男性専従介護者は指摘する。461


吉澤夏子さん2004

個人的なものの社会的なものの力のせめぎ合いを指摘する。『差異のエチカ』所収


社会的なものの力は一人ひとりの際に根ざして「異なるものの平等」ではなく、各人を同一性(匿名性、代替可能性」に置いて捉える、「同じものの平等」を矯正する力だからだ。194


いま『こんな夜更けにバナナかよ』の映画が公開されている。元本を書いたのはジャーナリスト。


それとは異なる社会学者による骨太本である。


結婚もし、子供も授かった自立生活サクセスストーリーならではの語られかた?

なのかなあ。



by eric-blog | 2019-02-14 09:26 | □週5プロジェクト2018

世界を変えた14の密約

世界を変えた14の密約

ジャック・ペレッテイ、文藝春秋、2018

3284冊目


企業による「密約」が世界を決めている。


#cashペイパル創業者が現金を消滅する!

#risk小麦の空売りがアラブの春の引き金、生活苦が背景に

#tax租税回避のカラクリ、1969年、ジョン・レノンから始まった。労働党下の重税に苦しむ彼らを救った。

#wealth貧富の格差が儲けのチャンス 砂時計はどんどん下に落ちる。

#food肥満の基準が変わり、保険料金が引き上げられた。126

#drugs全ての人を患者にし、薬をチューインガムのような存在にする。165

精神障害の判断基準DSM-IIIは製薬会社にとって天の恵みだった。

#workウーバーやAirbnbは働き方を改革しない。234

#upgrade終わりなき買い替え248

#power米国政権の官僚たちはマッキンゼーで働く 298


密約というと政治的なものと、これまでの本から思っていた。

しかし、ここに紹介されているのは企業のシステムなのである。

1960年代ぐらいから作り上げられてきたもの。そして、その結果は「格差社会」なのだ。税金を払うという市民的義務は大企業の倫理からは忘れ去られ、行政は再分配の機能を損なわれ続けている。

自給自足の、世界経済に牛耳られない生活しか、自由はないということか?



by eric-blog | 2019-02-12 11:41 | □週5プロジェクト2018

ぼくはナチにさらわれた

ぼくはナチにさらわれた

アロイズィ・トヴッルデツキ、平凡社、2014、単行本1991、原著1969

3282冊目


「レーベンスボルン」という優秀な次世代育成のための取り組みがあった。

ナチスの支持者を増やし、かつ、次の世代を育てるというのは時間がかかる課題であった。その時間を短縮するための方法の一つが、他国、他地域からの調達、人さらいであった。


著者は、ポーランドに生まれたが、ナチスにさらわれて、ドイツの孤児院に「ドイツ人将校の孤児」として入れられました。四歳の時のことです。


著者は、ドイツ人将校の息子として孤児院で暮らしていた時のことをよく覚えています。「選ばれること」への希求が、孤児たちの間にはあったからです。


レーベンスボルンが拉致したのは、「金髪・碧眼」のアーリア人的風貌の子どもたち。著者はまさしくそのような子どもだったのです。


さらわれた子どもの数は20万人とも言われているのです。


戦後、ポーランドの実母から連絡が入るようになり、ドイツ人として育ってきた著者は、養父母家族とともに、その主張と実力行使から逃れるべく、居場所を転々としたりもします。


その間に、養母がなくなり、養父が再婚した相手との折り合いが悪くなった著者は、ポーランドに一時帰国することで、養父に自分が新しい養母が嫌いであること、考え直して欲しいことを伝えるための行動に出ることにしたのです。


ポーランドでの再会。そして、養父に対する反発の結果としてのポーランドに残るという決定。


ちょうど中等教育段階であった彼は、ポーランドで大学に進学します。


この本は、特に、「ドイツ人」として育てられた著者が、どのような侮蔑的な態度を他国の人々に対してとるに至っていたか、そして、その唾棄すべき劣等民族の一つであるポーランドに自身が行った時、どのような「ドイツ憎し」の空気が充満しているかを肌で知ることなど、アイデンティティの形成とその挑戦が1番の出色である。


しかし、いずれにせよ、「レーベンスボルン」の当事者による文章、文献は少なく、研究も少ないのだと、訳者は解説で言います。この本などを基にして、日本でもNHKのドキュメンタリーなどが作られたぐらいです。


昨年、一昨年あたりには、ナチスの子供たちについての番組も多かったように思う。やっと思い口を開き始めたということか。

https://ericweblog.exblog.jp/238326148/


皆川博子さんの小説『総統の子ら』(集英社、2003)もまた、語られることのなかったヒトラー・ユーゲント、その中でもエリート将校養成のナポラ出身の少年たちの戦争と戦後を描いたものだ。「ナチスが黒塗られれば黒塗られるほど、連合国は白く正義になる」


ともに理想に向かって生きた若い時代を、是とする、「力」の嵐に翻弄された青春の物語、そしてその嵐に巻き込まれた普通の人々の生き死にが、その生き残りの人の語りとして、描かれていることが明かされる終章は、衝撃的だ。



by eric-blog | 2019-02-08 10:34 | □週5プロジェクト2018

ごみ収集という仕事 清掃車に乗って考えた地方自治

ごみ収集という仕事 清掃車に乗って考えた地方自治

藤井誠一郎、コモンズ、2018

3281冊目


いい仕事である。


現場主義。


いま、行政サービスは民間委託がすすんでいる。しかし、この研究報告を見ても、「単純作業だ」というような思い込みで委託することの安易さはわかる。


ごみ収集に関わる様々なノウハウ、知識、技術を持っている現場を誰が引き継ぐのか。


捨て方の問題もある。

著者が同行したのは新宿区であり、素人が聞いても「大変だろうなあ」と想像がつく場所柄である。


最大の歓楽街。雑居ビルのボヤ騒動がいつも報道される密度。

一日の昇降客数が最大の駅。


無法地帯、違法地帯、脱法地帯なのではないかと思うのに、確かに言われてみれば、ゴミは片付けられている!


その背景には、現場の努力があったんだなあ。脱帽。



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by eric-blog | 2019-02-06 16:14 | □週5プロジェクト2018

日本語と英語 その違いを楽しむ

日本語と英語 その違いを楽しむ

片岡義男、NHK出版新書、2012

3280冊目


3インチかける5インチのカードに、気になった言葉を書き留めたのがこの本のネタ。なるほどね。アメリカ式。京大式カードより小さくて、図書館のインデックスカード。大きく、日本語と英語に分けているという。これがなければ、言葉の仕事はできないと。出典などにはこだわらない書き方のようだ。


日本語は名詞で英語は動詞。そのニュアンスの違いを楽しみながら、翻訳する。

「無題」と「Untitled」。


そう言えば、わたし自身、英語を日本語にする視線では、あまり言葉を収集して来ていない。あっちからこっちから撮って来て並べて検討して、というような、著者のようなアプローチではありえない。それはいつも「翻訳出版」の時だったので、サンプリングというよりは、必死で適訳を探していたからかもしれない。


ERICnextでは「やさしい日本語」を、学校言語に取り入れることを考えたいと思う。


平田オリザさんと「はるかぜ」ちゃんの対談も面白いが、「ぼく」のニュートラリティを直感できる彼女が「ちゃん」づけでOKというのがわからない。

https://withnews.jp/article/f0190203002qq000000000000000W03j10101qq000018706A?fbclid=IwAR2WF0FfDw-8MfHUoaZIWsS9Ecl5NUgJNpx0czTHKlVwTokusK6lRFgRiWY


著者紹介で「近江八幡出身の母」とのあいだに生まれると書かれているのは、この人ぐらいなものではないだろうか?



by eric-blog | 2019-02-04 13:05 | □週5プロジェクト2018

今こそお寺に言いたいこと

今こそお寺に言いたいこと

『月刊住職』編集部、興山舎、2018

3279冊目


この雑誌は1974年に創刊され、75000寺を読者としている情報誌だ。読んだことはなかったが。創刊200号を期して始まった企画が「寺院住職に直言提言する」という連載。毎回2人の「著名人」に寄稿してもらってきたという。その中から、初めて、単行本として25人の直言提言をまとめたという。が、内容はそんな硬いものではない。期待に反して、みんな優しい。

年越し村、子ども食堂、廃棄食品提供など、キリスト教共同体が担い手となって行われている活動は、海外にも国内にも数多い。それに対して寺院はなんだ?!


葬式仏教じゃないか、しかも戒名差別化による格差社会への加担。なんだよ。


広い地所を所有しながら、宗教法人として税率が低く、そのくせ高額な借地権料を取って不労所得で寺を経営している、などなど。


なんてことは誰も書いていない。そもそも、この本を手に取ることになったきっかけである橋本治さんは、「宗教が形だけでもいいじゃないか」とすら言う。(それはそれで納得。わからないことが後からわかることもあるかもしれない。)


ではなぜ、紹介するのか?


江戸時代後期の記録に「寺院は50万カ寺、僧侶は人口3000万人中200万人。」「完全依存型集団」

中世の資料によると庶民の半数が僧侶。


今は37万人ぐらいなのか。人口は4倍になったのにね。僧侶にあふれている町って、面白いかもね。


目に見えない何か、いま、この場ではわからない何か。そんな存在の象徴的なものが寺なのだろうか。


「じっと動かずまつ」「じっとしている」の意を有する会意兼形成文字

:側に伺候し用を言いつけられるまで待つ。

:往来で立ち止まって待つ。

:手でじっと持つ。

:じっと立つ。

:日が進む。

:群れの中でじっとして目だつ牛。

:言葉が心にじっとかかる。


「テラ」 この訓読みの語源は不明らしい。不思議だ。

地球寺子屋とは、本当にいいネーミングだなあ。



by eric-blog | 2019-02-04 10:55 | □週5プロジェクト2018

コンビニ人間

コンビニ人間

村田沙耶香、文春文庫、2018

3278冊目


『介護士K』も新しい人間の姿を描き出していたが、この「コンビニ人間」も、新しい。いや、「歯車」としての労働者という意味では新しくないのだろうが、コンビニという現代的な存在にとって、とても合理的に、効果的に、効率的に働くことができる人間が描き出されている。しかも、彼女はそういう存在であることが嫌いではないのだ。貧困だとか、過酷だとか、「底辺」だとかという自覚が微塵もないので、悲壮感を醸し出さない。


いや、「できる女」だとすら見える。ぜひ、彼女を本社社員として雇って、指導者として店舗に派遣した方がいいとすら思う。

しかし、彼女を世間は認めない。認められる方向に一瞬動くのだが、体がコンビニに反応してしまい、彼女は「コンビニ人間」に戻ってしまうところでエンディングだ。とても、安心した。いいじゃないか、自分を受け止めれば。他人の思惑なんて気にするな。


世間が認める方向というのは、「男」ができること、だ。


いきがかり上、「男」と同棲。突然、アルバイト先のコンビニ店長も、同僚も、地元の友人たちも、狂喜乱舞、どんな男か、子供はどうする、就職やライフプランはどうすると質問ぜめ。コンビニの仕事など二の次にして、でもだ。


「男」は、「縄文以来、ムラが人に対して強制してくる男女の役割分担」などに倦み疲れて、「一生匿ってくれ」と女に求める。生活能力皆無の存在だ。


コンビニ人間である彼女は、「できる」のだ。しかし、働く人間は、ほとんど彼女と同じような「効力感」を仕事場で感じているのではないだろうか。サクサク段取り、シャキシャキ打ち合わせ、モリモリこなす。仕事人間なんて、みんなコンビニ人間なのだ。チャリン。


そして、大抵の仕事人間には、仕事以外のものは何もない。有能な、多才な、人間らしい人間を除けば。ごく少数の人しか、私は知らない。多くは、「コンビニ人間」にすらなれず、男と女の性産性を話題にキャピキャピ時間つぶしをしているだけだ。


キャピキャピよりコンビニ人間の方がよほど生産性が高くないか?

生産性が子産み子育てだけのことなら、人間はここまで来ていない。


こんな「コンビニ人間」がどんな老後を迎えることができるのか、人生半ばを過ぎた側としては、36歳のその後が気になるのではあるが。


縄文男を登場させたところが出色である。


人間についての言葉がこれほど溢れ出している時代もないだろう。


カンブリア紀が生物の多様性の幅を拡大させたとしたら、今は、「人間存在のカンブリア紀」なのかもしれない。

それらを再帰的に還流させるのがメディアであり、SNSであり、文学であり、哲学であり、社会学であり、ナラティブであり、当事者研究であり、ライフストーリーインタビューであり、と、多様なのだ。





by eric-blog | 2019-02-04 10:25 | □週5プロジェクト2018

介護士K

介護士K

久坂部羊、KADOKAWA2018

3277冊目


1955年、大阪生まれ、大阪大学医学部卒業、作家で医師。医療分野での執筆多数。


果たして、彼は三人の高齢者を殺した、あるいは自殺を幇助したのか?


取材するジャーナリストも、弁護する弁護士も、捜査する警察も、それぞれに「彼」にある一定の役割、事実を期待する。

ジャーナリストは「高齢者に同情して自殺を幇助する」善良なる介護士としての彼を求め

弁護士は、幇助の事実も、殺人もないと主張

警察は、「高齢者の介護が嫌だったから殺した」と言う自己中心的な殺人者のイメージをメディアに暴露する。


彼は虚言癖すらあるのか?


読者は彼に対するイメージの揺れの大波に揺られて、目眩すら感じることだろう。そこには、自分自身の先入見や判断も突きつけられる。



by eric-blog | 2019-02-03 13:47 | □週5プロジェクト2018

クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国

クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国

若桑みどり、集英社、2003

3276冊目


週末、大阪に帰省していたせいか、本を読む暇がなかった。この550ページもの大部の本など、持ち歩くことすら憚られた。


しかし、若桑さんの集大成とも言うべきこの本は、小説のような面白みもありつつ、しっかり研究書でもある引用の確かさと、論点の明確さがある。


3章 信長と世界帝国


までが、日本におけるキリスト教会の絶頂期。その絶頂においてヴァリニャーノが少年使節を伴って日本を去った。228


しかも、そのヴァリニャーノはゴアの地において、インド管区長に任命され、旅を共にすることができなくなる。282


お膳立てをした当人を失った使節団。284


6章 運命の車輪


では、全国平定に力のあったキリシタン武将たちが秀吉によって処分される。

キリシタン武将を自らの対抗勢力を滅ぼすことに活用したのち、彼らが九州平定を成し遂げたのちは、彼らを警戒したのだ。403


7章 迫害


は高山右近の改易と追放から始まる。408


著者は秀吉の猟色について「「英雄色を好む」などと行った俗っぽい言葉で、秀吉の行為を見逃すことは自分自身が男根中心主義(ファロセンチュラリズム)である男性の歴史家のやることである。


そして、キリスト教に対する弾圧が始まった。


1586年、リスボンからの帰路は荒波だった。

1590年、変わり果てた日本に少年、いや、8年余を経て、若者たちは帰着した。

彼らを聚楽第に招いた秀吉を欺くために、彼らは自らのキリスト者的要素を押し殺した。

しかし、彼ら全員がイエズス会士になることを選択。その結果は、処刑か、病死、あるいは厳しい拷問の末の棄教であった。


1597年、秀吉が死に、1600年に家康が天下を掌握。1612年、運命暗転の年を迎える。491



歴史のヒーローにはなり得なかった四人の姿を知ろうとすれば、ここまで読み込まなければならななかったと、あとがきに著者は言う。


一方で、宣教師たちが日本人を奴隷として貿易していたと言うような「キリスト教禁止令擁護論」も聞くわけだが、そのことにはこの本では触れられていない。2007年没。


美術史家である著者の他の本はこちら。

https://ericweblog.exblog.jp/2220287/

https://ericweblog.exblog.jp/3872579/

https://ericweblog.exblog.jp/3889871/

https://ericweblog.exblog.jp/3903910/



by eric-blog | 2019-01-30 11:24 | □週5プロジェクト2018

3.11以降の社会運動 8万人のビッグデータから読む

3.11以降の社会運動 8万人のビッグデータから読む

上野千鶴子さんのコメントのみ、ご紹介。 しっかりパワポをご準備されていたので。


コメンテーターとして呼ばれたわけは、団塊の世代であり、反原発に学者の会を立ち上げるなどの社会運動に関わってきたからだろう。


  • 本研究の意義と評価

8万人規模、インターネット調査

反原発と反安保 時宜を得たものを対象とした

  1. (1)目覚まし時計としての3.11 佐藤圭一 震災よりも福島原発事故 1.5%とは、60歳以上が その時代は大学進学率10%、その半数がデモ経験者。
  2. (2)デモ参加者の連続性 デモ経験が次のデモを呼ぶ。 柄谷行人「デモで社会は変わる。デモができる社会に変わる」 1970年代のデモ体験が40年間、不活性化していたのは。遺産の継承が断絶。
  3. (3)デモ抑制要因 
    1.   ()ニヒリズム、シニシズム、冷笑的な傾向=デモは怖いという印象。経験したことのない世代に、再生産されているのはなぜ?
    2.   ()1970年代、視聴率が80%以上という実況中継だった。
    3.   ()「デモは効果がない」
    4.   ()学生運動は敗北の経験だった。
    5.   ()政治的シニシズムが少ない若者が参加した。二つの運動が政治的シニシズムを払拭した」と言ってみた。ことが証明された。
    6. (4)社会的属性
    7.   ()正規雇用率が62.7%、逆数が非正規比率とすれば、今の数字よりも少ない。参加者の中で比べてはダメ。数値として、全国の傾向を使用するべき。
    8.   ()時間資源のある人が社会運動に参加する。
    9.   ()女性の参加が少ないのは、女性が時間貧乏だから
    10. (5)組織動員か個人参加か
    11.   ()古さと新しさの両方がある。
    12.   ()お一人様は、男性、SNS、これまでの参加がない、
    13.   ()運動が参加者を変える
    14.   ()一旦起きた子は二度と寝ない。
    15.   ()遺産を継承するためには再発生させる装置がなければならない。
    16. (6)情報源
    17. (7)運動が参加者を変えた
    18. (8)gender gap
    19.   ()food concernはライフステージが変わると変化する。
    20.   ()小さな子供がいる母親が参加できないということは、過去の女性の社会参加に対する様々な研究の発見と同じこと。
    21.   ()原因と結果が
    22.   ()生活満足度をハッピーな人と読むことには反対する。因果関係が
    23.   ()運動参加したから生活満足度が
    24.   ()生活満足度が高い人が
    25.   ()相関関係が見えるが、因果関係は説明できない。
    26.   ()時間資源も、経済資源も、ある女性が、生活防衛意識からくる保守主義としてでも参加する。
    27.   ()生活満足度の低い男性が参加し、ルサンチマン
    28.   ()生活満足度が高い女性が参加するのは、生活保守主義。
    29.   ()フェミニズムとの間には緊張関係が存在した。


  • 限界と問題点(論じられていないこと)

    • (1)効力感、自己充足的なもの。
    • (2)価値意識の項目にかけているもの
    • 憲法
    • 民主主義
    • (3)所属集団の類型に欠けているもの
    • ジェンダーセクシュアリティ
    • 人権・マイノリティ
    • (4)「反原発」のハードルが下がった。1980年代の反原発運動との違い。80年代の「電気製品捨てろ」原始生活か原発か。テクノロジーの大きな変化が2000年代には起こっていた。引き換えを強要される必要がない。社会的文脈の変化。社会的背景。
    • (5)運動参加のハードルが下がった。60-70年代、運動参加者は「革命家」が理想形。ステレオタイプ、私には無理だ。「すべてか無か」。社会運動の参加がそこまで要求しない。片手間参加で良い。誰が何を学ぶのか。


  • 3.11以降の動員の推移表

  1. (1)2015.6.4憲法審査会 が大きな反安保のうねりに



  • 教訓は何か

  1. (1)「デモは怖い」イメージの転換 「突っ込め」と叫ぶおっさんの出現を恐れていた。歴史的幸運。運動のノウハウも、40年間にわたって継承されず、警察にも火炎瓶を仕込むノウハウがなくなっていた。女子供にも参加できる。

  2. (2)デモ参加者の継続率を上げるには。初回参加者の5割が退出している。デモ効力感を高めるには。プチ成功体験。運動のレパートリーに「自己充足感」を入れる。

  3. (3)「左派」イメージの功罪。左派アイデンティティのあった人を運動に。左派は減少傾向にあることを認識すべき。

  4. (4)若者の参加洞にある「興味」をどこに誘導するか。そういう集団との接触が歩かないかによる。右にも左にもどちらにでも振れる。


  • 今後の社会運動研究への示唆

  1. (1)定量調査と定性調査の対応によるより詳細な事例研究
  2. (2)ライフストーリーアプローチ 東大闘争の課題(小杉)
  3. (3)歴史的比較 戦後史における社会運動の波とその評価
  4. (4)国際比較 何が日本固有なのか?

by eric-blog | 2019-01-28 17:08 | □週5プロジェクト2018