カテゴリ:ERICニュース( 123 )

ERIC NEWS 293号  at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修

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ERIC NEWS 293号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修   
これからの未来へ 40年をふりかえる もうちょっと考える
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

週末に発信する予定が、遅くなりました。みなさま、今夏最高の暑い海の日を、いかがすごされましたか?

わたしは、ラッキーなことに、申し込んでいた「エネルギー・環境の選択肢に関する意見聴取会」の傍聴参加が当選し、さいたま市まで出かけました。その模様は、ブログに出しています。http://ericweblog.exblog.jp/15767702

「参加」という手続きの公正さがあやふやなままでは、結果も不正義になってしまいますね。なぜ、きちんとデザインできないのか、理解に苦しみます。

◯東電社員は、全員原発推進なんでしょうか?
◯東電社員で、脱原発の人が、同様に「個人の立場」で発言することも可能なのですね。
◯その方は、その発言によって、一切不利益を受けることがないのですね。また、今回発言された方は、今回の「推進」発言で、利益を受けることもないのですね。

意見聴取会を予算を使って実施する側はパワーの側です。どんなことに配慮しなければ、多様な意見を吸い上げることができないかを配慮すべき立場にあるのです。「会社の方針」を言っていい場なのだという判断を持っているということは、場に対する信頼を裏切られた思いがします。

これからもウォッチを続けること。できれば、わたしたちが市民の意見聴取の場を提案することを、行いたいものです。

゜゜・☆彡ファシリテーター養成15時間研修*:.。.:*・゜

先週は名古屋市の職員研修の二日目、ファシリテーション実践を行いました。
名古屋市職員研修は2004年から継続して12時間研修(実際には15時間)を受託している自治体職員研修です。二日間でプログラム実践まで行なうのですが、今回は、参加者の「ファシリテーター」をやるのだという意識づけが高かったのがよかったです。記録はブログをご参照ください。

http://ericweblog.exblog.jp/15780065
http://ericweblog.exblog.jp/15739855

何がよかったのかとふりかえってみると。

◯『人権ファシリテーターハンドブック 基本編』を全員が購入していた。
◯「プログラムの流れ体験」に、ハンドブックの中のアクティビティあるいはその手法を取り入れた。
◯テキストのアクティビティを「本トのインタビュー」方式で読んで紹介した。
◯ファシリテーション実践を「導入・展開・まとめ」とシンプルにし、三人が分担するようにした。
◯アクティビティ名を副題にした「研修のタイトル」をつけてもらった。

など、かなり、これまでとは違う手だてをしていたことに気づきます。

なんでこんな手だてに、気づかなかったのだろうか? まだまだ改善の余地がありありですね。


゜゜・☆彡主催研修 12時間研修 の改善*:.。.:*・゜

2000年から年間6本の構造で実施してきている「ERIC主催研修 ESDファシリテーター養成講座」は、これまでTEST教育力向上講座を除いて、12時間、二日間研修で実施してきています。年間6本の講座を受ければ12時間×5回=60時間、プラス18時間=78時間 二年間で156時間。高等教育レベルの4単位から6単位程度を目指してきました。

また、主催研修は、すでにファシリテーターとして実践している方々の「リフレッシュ研修」という位置づけもあると思います。カウンセラーが、自分自身もカウンセリングを受けるように、ファシリテーターは、ファシリテートされることがもっとも好きなはずなのです。かくいうわたし自身は、「参加型」でなければ考えられない、ほどの参加型大好き人間。いつも、主催研修でも、他のファシリテーターがファシリテートしてくれるセッションはとても楽しみにして、マックス参加しています。

さて、今年度から、この主催研修に、もう一つのカラーを明確にしたいと思います。それは、「使用したテキスト」を使って、人材育成研修を実施できるようにするということです。

ぜひ、ERICの参加型学習教材テキストを、みなさまの指導者育成のプログラムに活かしてください。

名古屋市の研修で、取り入れたさまざまな手だてと、今年度の柱である「ガイドライン」を指導者育成に活かす、の両方を、活かした研修プログラムにしていきたいと思います。

実は、『ワールド・スタディーズ』は「わたしはワールド・スタディーズを実践しているかな」というチェックリストを含んでいます。

チェックリストとガイドライン、どう違うのか、どう違わなければならないのかも、学びのポイントになると思います。

ぜひ、ご参加ください。

゜゜・☆彡今後のERIC主催研修の予定*:.。.:*・゜

2012年度、第三回までの実施要領ができました。ぜひ、ご参加ください!

第二回 テーマ「国際理解」/「ワールド・スタディーズの学びかた・教えかたをESDに活かす」 
   2012年7月21-22日
  http://ericweblog.exblog.jp/15405231/

第三回 テーマ「人権」/「人権のための教育-解放教育の果たした役割」
   2012年9月29-30日
  http://ericweblog.exblog.jp/15405209/

4. スキル「対立から学ぼう」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性を育てる」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」

http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-07-19 10:29 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 120701 at ERIC from ERIC

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ERIC NEWS 291号 ともによりよい質の教育をめざして 
      at ERIC 主催研修 from ERIC 受託研修
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

涼しい、雨なし梅雨時が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?

Think Nukes! By 30% of your power! Think on!

続けていますか? 変わるためには、からだでできるようになるまで続けなければ。

教育の目標は「共通の課題」に気づき、問題解決のために行動する人を育てること。

教育者の役割の一つは、「モデル」であること。いまの時代にどう生きるのか、それはなぜかを、語れる存在のサンプルとして、見られていますよね。

Think Nukes! By 30% of your power! Think on!

国際理解教育の必要性が勧告されてから40年。「教育はエリートのためでも、専門家育成のためでもなく、わたしたちの社会の生き残りのためである」と、OECDまでもが、教育の重要性を、そのように認識するようになった時代です。

すでに40年。しかし、人類史的に考えれば、わずかな時間、まだまだわずかな努力です。続けましょう。For Our Only One Future!

http://ericweblog.exblog.jp/15673774/
========今号の内容=========
1.at ERIC 主催研修 ESDファシリテーター養成講座
2.Tips!1  ガイドラインを指導者育成のためのツールに
3.Tips!2 「音」をじっくり考える
4.Tips!3 「地球意識を育てる」アクティビティ・アイデアたち
5.from ERIC 受託ワークショップ
6.at ERIC ESDファシリテーター養成講座


・。・゜・☆ *:.。.:*・゜at ERIC 主催研修 2012・゜*:.。.:*・゜☆・。・

6月23日24日に、今年度最初のERIC主催研修「ESDファシリテーター養成講座」の第一回を行いました。参加者11名、みんなの頭で考える時間を持ちました。

テーマは「リスク・コミュニケーション」

なんで、『PLT Project Learning Tree 木と学ぼう』のカリキュラムに、リスクなの? と、わたしもそう思います。ちょっと手を広げすぎているのではないかと。米国でも、あまり活用が進んでいないモジュールの一つだと思います。

この中等教育段階用テーマ補完型モジュールは、1998年に開発され、2005年に改訂されました。当初から、翻訳したいという声はありました。しかし、内容が難しいことと、PLTのファシリテーターの方々のニーズに合うかどうか、わからなかったので、そのままになっていたのです。

しかし、昨年、2011年3月11日の東日本大震災がありました。教育は何ができるのだろうか。いま、教育者は、どのように学習者の前に立てばいいのでしょうか。何を伝えればいいのでしょうか。共に考えたいことはなんでしょうか。

いつも通りの教育を続けるだけでよいのでしょうか。そんなことが可能なのでしょうか? わたしたちの日常に何の変化ももたらさないで、東日本大震災の後を生きるのでしょうか。

3月18日、早々に紹介されたTESの『地震と津波』の学習案を初め、釜石の防災教育、心のケアの教材など、紹介してきました。
http://ericweblog.exblog.jp/14406895/

一方で、PLTの『リスクに焦点』の翻訳にも取りかかり始めました。幸い日立環境財団の助成金がもらえたので、リスク・コミュニケーションの専門家に対するインタビュー、勉強会と平行して、翻訳に取り組みました。そのプロセスの中から、「リスク・コミュニケーションの教材ガイドライン」も考えました。

今年のPLTコーディネーター会議では、「PLTを通してリスク・コミュニケーション」の分科会を行いました。

ガイドラインは、作っただけでは、変化にはつながりません。
わたしたちの価値観を変え、内からなる行動変容につながって初めて、ガイドラインは有効なのです。

すでに、わたしたちの社会には、ユネスコ勧告、トビリシ宣言、アジェンダ21、地球憲章、ミレニアム開発目標など、数多の合意、目標、ビジョンが、条約、宣言、ガイドラインなどの形で共有されています。しかし、それらはどれほど知られており、どれほど実践のよすがとなっていることだろう? もし、これらの目標が、一人ひとりの行動の点検の視点となって共有されてきていたら、わたしたちの社会の変化は、違ったものになっているはず。

ということで、身近なガイドラインとして「健康診断」を考えてもらいました。これは、いつものように、当日、突然思いついて、やったのですが、いろいろな意味で良かったです。いろいろな意味で、というのは、
・ガイドイランというものの中で、個人にとっての指標としていちばん身近なものであった。
・「健康」という概念には価値観が含まれるということが共有しやすかった。
・わたしたちが、さまざまなものについて「健康」という判断基準をもっていることに気づき、共有できた。
などです。

今年のERIC主催研修は「ガイドラインによって価値観を育てる」を共通のテーマにして、行いたいと思います。昨年の「価値観を育てる」ための手だての一つに焦点をあてます。

今年の夏、トルコで開催される「教師教育学」会議でも、「ガイドラインを教員養成に取り入れる」というプレゼンテーションを予定しています。

PLT 「リスクに焦点」研修プログラムおよび記録は、ブログ「ESDファシリテーターズ学び舎」をご参照ください。
http://ericweblog.exblog.jp/15642643/


・。・゜・☆  Tips! 1 「ガイドイランを指導者育成に取り入れる」 ☆・。・

初めてトビリシ原則を環境教育の指導者育成ワークショップで体験したのは、『環境教育推進ハンドブック』の著者であるアビィ・ラスキーを招いてセミナーを開催した時です。

そのとき、もう一つ、あらたに学んだのが「ゴールディロックス効果」だったのですが、当初わたしはそれを「ゴリラックス効果」と聞き間違ってご紹介。しかし、わたしが質問しても、それ以上の答えや説明が帰ってこなかったことを考えると、きっとアビィも知らなかったのだろう。もう時効かな。閑話休題。

その時の使い方は印刷されたリストを読んで理解するというだけのものだった。だったら、もっといいやり方があるぜい、と、いつものようにむくむくして、作ったのが『環境教育指導者育成マニュアル』で紹介したランキング。

ワークショップを受けていても、わたしの方が、もっとおもしろいやり方でやれる、と思ってしまうのが、わたしの「いやな参加者」たる所以なのですが、誰だって、いろいろな工夫をすることはできるのだ!

工夫のいちばん簡単なほうほうは、ERICのアクティビティ開発の手法である「12のものの見方・考え方」を全部当てはめてみる(この方法も『環境教育指導者育成マニュアル』で紹介している。)ことだ。例えば、ガイドラインについてであれば、こんな風になるだろう。

○ガイドラインって何だ? 連想図[全体像をつかむ]
○ガイドラインについて「知っていること/知りたいこと」[対比して考える]
○ガイドラインの「メリット/デメリット」[対比して考える]
○さまざまなガイドライン[分類する]
○ガイドライン「有効度と拡大度」でプロットする[二次元軸で考える]
○ガイドラインはなぜできた?[因果関係で考える]
○ガイドラインが守られなければ、どうなるか?[因果関係で考える]
○ガイドライン、どれが一番重要か?[優先順位を考える]
○ガイドラインに得点をつけよう[量的にとらえる]
○ガイドライン年表づくり[時間軸でとらえる]
○世界のガイドライン・国際条約[空間軸でとらえる]

などなど。アクティビティはテーマと分析の枠組みとの組み合わせで、いくらでも工夫することができる。その時の目的や学習者・参加者のニーズとの擦り合わせで決定すればいい。

ポイントは、「自分のもの」にしてもらうということ。オーナーシップを感じたり、「なぜ、そのガイドラインが大切なのか」の背景を抑えた上で、応用することができたりする。そのことが指導者育成にさまざまなガイドラインを取り入れることの目的だ。

「自分のもの」にすることで、それが点検の視点となり、一人ひとりの実践が「省察的」に改善されていく。強制ではなく、主体的な選択として、共振的なスパイラルが実現していくのではないだろうか。

教室教育は、教員が一国一城のあるじのようなものだと考えている人は多いだろう。その場がどのようにコントロールされていくかは、学習者との相互関係で決まるとは言うものの、指導者の立ち方によっては、有無を言わさぬ独裁だってありえるのが、教室なのだ。どれほど授業案を年間計画を報告を評価を出してもらっても、一時間一時間の実践は、密室なのだ。

教育の質を高めるのは、一人ひとりの教員が心に持っている「ガイディングスター」の存在に他ならない。管理職に対する報告のためでも、保護者の要望に応えるためでもなく、「持続可能な社会のための教育」とは何かを、常に点検の視点として、「批判的省察」を繰り返すことのできる力を育てることこそが、ESD的教育力向上であるはずだ。

基本概念を教える『ワールドスタディーズ』は、学習者がそれらの概念に「気づく」ために、アクティビティが作られている。相互依存や協力、多様性など、わたしたちの世界を読み解く10の基本概念。同じ手法が、「ガイドライン」に「気づく」ように工夫することができるだろう。


・。・゜・☆ *:.。.:* Tips!2 「音」をじっくり考える *:.。.:*・゜☆・。・

PLT PreK-8のアクティビティ・ガイドで、人気のアクティビティの一つが「まわりの音」。諸感覚を刺激するアクティビティは、子どもにとっても、たのしい活動だと言えるでしょう。

今回のPLT研修でも、一つのチームがアダプトしてファシリテーション実践にトライしました。そのふりかえりで出て来たのが「子どもが集中しない」という悩みでした。

静けさのアクティビティは、参加者の内からなる静寂、集中と呼応して初めて、優れたアクティビティとなります。いつもいつも、カスクのように「静座」を強いられ、形だけの「静けさ」にあきあきしている子どもの場合、形から「静けさ」に入ろうとしても、あまり有効でないのでしょう。

彼らに必要なのは、活動への集中なのです。

遊び心を入り口に、活動への集中に導きましょう。3年生4年生がいちばん乗りやすいのが「競争」の遊び心。数や質で競う活動を取り入れよう。その盛り上がりと力の発揮の後でなら、彼らは静寂という集中を受入れるだろう。

「音」を使って、どんなアクティビティが考えられるか、研修の時に共有したものに、一つ二つ付け加えたものをブログにアップしておきました。

「音と遊ぶ」ワークショップ、ぜひ、やってみたいですね。

ちなみに、「競争」が遊びであるというのは、ロジェ・カイヨワの『遊びと人間』だったか、ホモ・ルーデンスであったか。他には「模倣」「めまい」「運」があります。この前の研修では、「名前だけの自己紹介-からだで編」を行い、互いのジェスチャーを模倣しあいました。めちゃ受けでした。遊び心は楽しいなあ。

「音合わせ」は模倣の遊び心であるし、「大雨だあ」はめまいの遊び心である。では、「音」と「運」を掛け合わせたアクティビティとはどんな工夫がありえるだろうか? と、芋づる式に考える。Think on.

折り紙で作るクラッカー(パシーンという音が出る)を準備して、その中の一つを、不発にしておく。不発を引いた人は・・・

やっぱり「運」がからんだアクティビティは、罰ゲーム的に流れやすいね。もうちょっと考えてみようっと。

Think on!


・。・゜・☆ * Tips!3 「地球意識」を育てるアクティビティやアイデア *・゜☆・。・

2001年9月11日。大きな悲しみが世界をおおった時、地球意識を喚起する「もしも地球が百人の村ならば」のメッセージが、インターネットに流れた。

それは、「これはテロなのだ」という圧倒的な言説に対して、しっかりと世界の現実を見てみようよ、彼らの声を聞こうよ、という隠されたメッセージを含むものだったと思う。そして、それは世界を駆け巡った。

すでにERICでは1991年に翻訳した『ワールドスタディーズ』に、その原型は存在していた。しかし、メッセージは、伝え続けなければ、死に絶える。大切なことは、タイムリーに、形を変えて、品を変えて、伝え続けることなのだと、知った。一度、テキストで紹介したら、すべての人が知ったわけではない。当たり前のことだけど。

そんな、地球意識を育てるためのアクティビティを、まとめてみた。

さらに、地球市民的行動を育てるアクティビティをまとめたものも、アップしておいた。気づきから行動へ、の流れのあるプログラムづくりに活かせると思う。(レッスンバンク12-16に収録)
http://ericweblog.exblog.jp/15662821/


・。・゜・☆ *:.。.:*・゜from ERIC 受託研修・゜*:.。.:*・゜☆・。・

受託研修のプログラムはブログで紹介しています。ものによってはBefore&Afterも楽しめます。ま、予定通りは予定通りだけれど、微妙にね、ひねっている。

○「人権とは何か」を共有する人権研修の基本を参加型で 人権研修1.5時間
http://ericweblog.exblog.jp/15445816
実施後の記録はこちら
http://ericweblog.exblog.jp/15672473/

変更のポイントは、最初に「なぜ、人権啓発普及員になったのか」の連想図を取り入れたこと。アイスブレーキングであり、傾聴のトレーニングでもある。

○人権教育「ファシリテーターになるために」5時間研修
http://ericweblog.exblog.jp/15616443

○人権研修「人権ファシリテーターへの道」3時間研修
http://ericweblog.exblog.jp/15659035

○大学の総合講座「地球レベルの環境問題を解決する力」
http://ericweblog.exblog.jp/15569969


・。・゜・☆ *:.。.:*・゜at ERIC 主催研修・゜*:.。.:*・゜☆・。・

次回のESDファシリテーター養成講座 テーマ「国際理解」は、参加型学習ということばを初めて日本に紹介することになった『ワールドスタディーズ』を使って、指導者育成をする力をつけるための研修です。

『ワールドスタディーズ』の特長は、
○学習者中心の学び方・教え方であること
○基本概念を伝える・共有するためのものであること
○気づきから行動へという動機付けにつながるものであること

また、「わたしはワールドスタディーズを行っているだろうか?」という点検の視点、チェックリストがあるのも、指導者育成としてのポイントです。ERICの今年のテーマである「ガイドライン」の検討、そして、指導者育成の広げ方など、ファシリテーター共通の課題についても考えます。

テキストを活用して指導者育成を行うことができる人材育成。広がれ! 参加型学習。

■2012年度のERIC主催研修の日程 
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講 2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
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  fax: 03-5907-6095
ホームページ http://www.eric-net.org/
Eメール   eric@eric-net.org
blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
blog  「PLT 幼児期からの環境体験」http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
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by eric-blog | 2012-07-01 18:30 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース 202020第4号 2012年6月17日

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ERIC NEWS 289号 ともによりよい質の教育をめざして  
202020第4号 学級人数の削減を
これからの未来へ 子どもと自然をつなぐ
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2020年までに、学級人数を20名に。

その10の理由を、と始めた連載だけれど、重複が多くて、すみません。
第四号は、

4.子どもを自然の中に連れ出す、地域との連携を深める。必要な指導者数は?

いまの子どもの育ちに自然が足りないと、リチャード・ローヴは指摘しています。http://ericweblog.exblog.jp/3842327/
わたしに言わせれば、いまの子どもの育ちには、社会も足りないと思います。

具体的な自然体験、社会体験が圧倒的にやせ細っているのではないでしょうか?

以下、体験が果たす役割を言語の発達という側面から考えてみました。


゜゜・☆彡ことば・言葉・言語*:.。.:*・゜

わたしたちの言語の発達は、具体から抽象へ、Motherese母語の獲得から身近な人間関係言語(BICs, basic interpersonal communicative skills)へ、そして、文化語から普遍的共通言語 (CALP 、Cognitive Academic Language Proficiency認知的学問的言語熟達)の獲得へと、おおむね進む。
http://ericweblog.exblog.jp/3671967/

一次的ことば、二次的言葉と言ってもよい。
http://ericweblog.exblog.jp/4259103/

一次的ことばの特徴を岡本さんは次のようにまとめている。33-35
・現実生活場面の中で、具体的な状況と関連して用いられ、そうした場の文脈に支えられて意味が交換できる。
 ・特定の親しい人々の間で了解可能
  ・原則的には一対一でコミュニケーションが深められていく、対話的共同作業
二次的ことばの特徴 50-
・現実の場面を離れたところで、ことばの文脈だけでコミュニケーションを成立させる
 ・未知の不特定多数者に向けて
  ・一方向的伝達行為として、フィードバックを期待しない、自己調整による深め
   ・話しことばに書きことばが加わる

一次的ことばは、人間のコミュニケーションの基盤だ。そこから、二次的なことばに行く時、そこのつなぎが難しいことを岡本さんは憂慮している。

わたしは、ことば、言葉、言語と書き分けることにしている。ことばとは、音声によるものであり、書き言葉として書き起こされることのないコミュニケーションを指し、言葉とは、標準語での会話を含む書き言葉によってバックアップされうるコミュニケーションを指し、言語とは、他言語に翻訳可能で、科学や論理、普遍的概念などによるコミュニケーションを指している。

からっぽのところに、論理的言語能力が発達するわけではなく、その前提として、実物とことば、ことばと文字の関係がしっかりと作られていること、基本的な人間関係がしっかりと基盤づくりがされていることが重要だ。8歳までの子どもの脳には、セロトニンの分泌を即す「人といっしょに居てうれしい」という共振関係やドーパミン系の「わかった」という発見の喜びによる前頭前野皮質の発達も欠かせないことは、学習困難児に対する指導に限らず、直観できる。
http://ericweblog.exblog.jp/1559714/

学校教育というのは、教科教育を通じて、世界の共通概念、数字であったり、計算であったり、普遍性につながる言語へと、橋渡しをする場所である。しかし、学校はCALPの熟達を進めるそれ以前に、学校文化語ともいうような特別な言語能力を必要とする。それが岡本さんが指摘していることだ。それはどのような文化だろうか?


゜゜・☆彡近代教育と標準語*:.。.:*・゜

近代教育が始まった明治時代に「方言札」というプラカードによる懲罰的指導が標準語の獲得について行われた。しかし、学習者を中心に考えるならば、標準語の獲得は、学習者が近代社会において、地方や地域を越えて交流し、協力するために、そのような社会において主体性を発揮するために、獲得されることが望ましい共通語であることが理解される。また、標準語は、他言語の獲得にとっても教材の豊富さという点で有利性があり、また、認知的学問的言語の習得のための基盤ともなる。少なくとも、日本語という標準語は、昨今のカタカナ語の多用という批判はあるにしても、大学という高等教育機関においてまで使用されている言語であり、話者も多く、マーケットも大きい、比較的有利な言語であると言えるのだ。

しかし、近代教育の始まりにおいて、学校文化での標準語の強制が、幕藩体制による分権主義から中央集権的な富国強兵へと短兵急であり、強権的であったことは否めない。岡本さんが憂慮する「調教師としての教師、権威としての標準語」という問題は、いまだに、学校文化が色濃く残している、そして、「学習者中心主義」への転換を果たせていないために抱えている問題なのである。

学校とは、学習者がいまの社会における主体者として生きていくための手助けをする支援の場なのであることに、否やを言う人はいないだろう。その方法論の是非こそが問われねばならず、過去からの方法論の無批判な踏襲は、近代化の誤りを繰り返すことに他ならない。

゜゜・☆彡学習者の視点から考える*:.。.:*・゜


そのような大前提に立って、さて、一人の教育的指導者にとって、何人の子どもたちの集団が、自然環境や社会環境と出会わせていくのに、「よい人数」なのだろうか。あなたは、いったい何人の集団に、落ちこぼれを生むことを前提とした選抜的プロセスではない学びを提供することができると考えるだろうか?

奇跡のむらの物語 1000人の子どもが限界集落を救う!辻英之、農文協、2011
  http://ericweblog.exblog.jp/14650248/
の山村留学施設は20名が定員だった。それは経験的にそうなのだと、言う。

もし、あなたが、子どもを戸外に連れ出そうとしようとする。
何人の子どもに、あなたは「言うことを聞かせる」ことができるだろうか?
15人ぐらいが、戸外での活動での適正な人数だ。と応えることもできる。

が、しかし、この問いは適切だろうか?

興味深いことに、命令に従うことは、音声的なものとして表現されている。戸外に、自然環境の中へ、社会環境の中へ、子どもを連れ出して、あなたがやりたいことは、「言うことを聞かせる」ことなのだろうか。想像してみる。それはどのようなコミュニケーションなのかと。統率、引率、集団行動のコミュニケーションが思い浮かぶ。

従って、問いは次のように言い換えられるべきだ。「何人の子どもを、あなたは対話的学び合いに巻き込むことができるだろうか?」

教育とは、命令に対する従属行動の調教のためにあるのではない。

教育における最初のボタンの掛け違いが、「学び」についての誤認につながり、「学習からの逃避」にもつながるのだ。

養護施設でも大舎制か小舎制かの議論があるが、大舎よりは小舎、小舎でも、「隣る人」のように、一人が担当する人数は少なく、が子どもによりそうためには求められている。

条件や目的によると、言うかもしれない。しかし、学級というのは「生活共同体」でもあることを忘れてはならない。特に、小学校の場合は生活体験からの学びを豊かにする時でもある。中等教育は、いよいよCALPへの飛躍が求められる難しい時期であり、高等学校においては職業的社会化の課題も加わるのだ。いずれの時期も、発達段階として「マスプロダクション」が適しているとは言いがたいのではないか。

選抜的なプロセスだ、社会的圧力の身体化だと、教育を考えているからこその、現在の40人学級であり、教育システムなのだ。

わたしたちは、教育がなんのためなのか、近代教育を越えて、教育の人間化、近代の人間化のための教育を、始めなければならない。

わたしたちの生物的基盤であるからだ、感情、思考、創造性などを、自然環境にしっかりと結びつけ、さらには、社会環境にも結びつけていく発達のプロセスを、豊かに、そしてていねいにすすめるために、学級人数は再考されなければならない。目標を間違ってはならないし、目標のために最適な教育内容教育方法、システムが構築されなければならない。

問いを間違えてはならない。

゜゜・☆think on.*:.。.:*・゜・゜教育力向上講座 TEST in 大阪・。・*:.。on & on.:*・゜

286号でもお知らせしましたが、「教育は変わったのか?」蓄積的インタビュー、着々と進んでいます。どのインタビューでも、どなたでも参加可能です。

・5/27(日)14:00~) 稲垣有一さん国際交流センター角田、下村、北野、栗本あ
・6/2(土)10:30~土田光子さん大阪市民交流センターなにわ(芦原橋)北野・下村・栗本あ
・6月9日(土) 10:00~森 実さん大阪教育大学天王寺キャンパス西館第一講義室畑・三原・泉
6月23日(土)午後2時北川知子さん(解放教育研究所にかかわっていた人)八尾市人権協会(近鉄八尾)李ぽんみ(佐々木)
6月23日(土)午後2時梅本直己さん(部落解放同盟安中支部)八尾市人権協会(近鉄八尾)李ぽんみ (佐々木)
日程調整中渡辺俊雄さん:部落史研究者(近代)李ぽんみ、くりとも
7月6日(金)19:00~平野智之さん(府立松原高校)at大阪NPOプラザ栗本あつこ

すでに記録も稲垣さん、森さんの分ができていて、インタビューチームや本人との確認待ちです。稲垣有一さんの記録の一部は、こちらから。
http://ericweblog.exblog.jp/15441534
「日本の人権教育運動は、同和教育として始まり、それ以外ではありえない。ジェンダー、女性問題は、混合名簿やジェンダーニュートラルな呼称としては定着したが、教育内容として、人権教育につながるものを持っていない。」
など、耳が痛い。教育の現場での実践はあるが、教育内容はない。実践があれば、その背景の理念や理屈は伝わるはず、というのは大きな間違いで、いま、現場で若い先生に対して、「なぜ、混合名簿なのか」を説得するしないという問題になっていることからも、この指摘されていることは確認される。
ましてや、教員養成の段階で、どのような「人権教育」がなされていることか。

教員養成の段階に取り入れられなければ、次の教育実践にはつながらない。


解放教育を切り口に、教育運動がどのように学校教育を変えて来たかを、その関係者に問うています。が、教育運動一般にも通じるところがあるのではないでしょうか?

土田さんのように、「変わらなかった」と言う方もあり、森さんのように、「部落解放が中心であることにかわりはない。解放教育にこだわる必要はない。文部科学省に「人権教育の指導方法などに関する調査研究会議」に全同教から委員を出す。全国の人権教育の実践例が、文科省のホームページに載るまでになってきた。人権教育は、全体として確実に広まる深化しているといってよい。」とする人もいます。

視点が違えば、評価も、これからの手だても違ってきます。

みんなの頭で、考え続けること、問い続けること、ご期待ください。

順次、ブログ「アクティブな教育を実現する対話と共考-ESD的教育力向上を目指して」にアップしています。ぜひ、ご覧ください。
http://ead2011.exblog.jp/


゜゜・☆act on.*:.。.:*・゜森林の健康診断・。・*:.。on & on.:*・゜

PLT『森林に焦点 Focus on Forest』の中のアクティビティ1「森林の健康診断」を訳しませんか?
http://ericweblog.exblog.jp/15438848/

PLTのホームページから、全部ダウンロードできます。
http://www.plt.org/focus-on-forests-activity-1---monitoring-forest-health

緑のダム北相模さまと協働で、「森林環境教育」のための教材として、翻訳出版しようという声が出ています。

訳すのはアクティビティ1の生徒用ページだけなので、20ページ程度の冊子にしていこうと思っています。

森林の健康に、目を向ける人が増えれば、森林の未来もともに考えることができるようになるではないでしょうか? まずは、無関心から「気づき」と学びへ。

そんなきっかけを作れるのではないでしょうか。

協力できるよという方、ぜひ、ERICかくたまでご連絡ください。

地衣類を100ドットシールで数えるの、とてもおもしろかったです。
データがあれば、自分で考える、仮説をたてることができるようになります。そこから、調べ学習に入ると、面白さがまったく違ってきますよ。

ぜひ、実践してみてください。


゜゜・☆彡2012年ERIC主催研修*:.。.:*・゜

ESDファシリテーターズ・カレッジ、いよいよ今週末です。
ぜひ、ご参加ください。

PLTファシリテーター養成研修 流れのあるプログラム予定。

1. ものはみかけによらぬもの-専門家と素人 (FoR #2)
2. 万が一ワークシート-確率を理解する (FoR #3)
3. 原発事故のリスクを4つの視点から考える
4. もうちょっと考え続ける FoRガイドラインの検討

『FoR リスクに焦点』を活用したプログラムです。
http://ericweblog.exblog.jp/15398448


お申し込みはeric@eric-net.orgまで。

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
http://ericweblog.exblog.jp/15405231/
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
http://ericweblog.exblog.jp/15405209/
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-06-18 06:47 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 286号 ともによりよい質の教育をめざして  

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ERIC NEWS 286号 ともによりよい質の教育をめざして  2012年5月27日
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 40年をふりかえる もうちょっと考える
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

゜゜・☆彡西部は続いている*:.。.:*・゜

5月14日から17日に、サウスダコタ州デッドウッドで開催されたPLTコーディネーター会議は、3年ぶりの参加。米国社会そのものに、いろいろと変化がありました。いちばん、感じたのは、ミリタリーの存在感の増大でした。

例えば、米国のフライトで、優先搭乗者のリストに「ミリタリー」が加わっていたこと。空港で、ミリタリーの服装の人をたくさん見かけたこと。そして、PLT会議の参加者にも、「息子がマリーンズに入っている」「入る」「入りたがっている」という人がたくさん居たこと。

TEST in大阪で実施した関西沖縄文庫の金城馨さんのインタビューで、「第一世代は、違和感を持ちつつ、受け入れて行ったことが、第二世代になれば、受け入れたことだけが伝わって行く」と言っていたことを思い出す。いまの18歳から20歳の世代は、「軍隊を海外に派遣して国を守る」ことに、誇りを持ちこそすれ、違和感を持たない。そして、その親たちは、わたしよりも少し若いぐらいの40歳代後半から50歳程度の世代。

ベトナム戦争時代の反戦平和運動の担い手たちはどこに行ったのだろうか?

イタリア人の監督2人が作った『誰も知らない基地のこと』では、米国の独立戦争のきっかけは、英国がStanding Army駐留軍を恒久的に置こうとしたことに対する反発からだったと。駐留軍とは支配だからだ。

http://kichimondai.com/

その米国が、いま、世界40カ国に700箇所以上の駐留軍基地を持ち、25万人以上を派遣している。自分をふりかえることができないのか。国の尊厳を認めていないのは、誰なのか。

映画は、ソ連崩壊後、なぜ、米国が軍隊を縮小できなかったかを描き出す。ぜひ、見て欲しい一作だ。http://kichimondai.com/


゜゜・☆彡愛国心の名のもとに*:.。.:*・゜

一方で、米国においては、「国を守る」ことに、否やは言えない。誇り高い仕事だと言われる。ベトナム戦争の帰還兵たちが出くわしたのと、まったく異なる社会の眼がある。軍が、ベトナム戦争から学んだことの一つだ。戦争や人を殺すことを好きな人は基本的にいない。それを超えるための訓練と、それを超えることを支える社会の眼が、張りめぐらされるようになっていた。

そして、今回の、西部、サウス・ダコタで感じたものは、その感覚の根源にある矛盾そのものだ。

先住民についての語りが、混乱している。「彼らは追われて行った」。誰が追ったの? 「彼らはいま居住区で住んでいる」喜んで住んでいるの? 「インディアンに囲まれた。我々は生き残れないだろう、ということが、山の上の洞窟に残されている」 突然、そっち側? 「先住民の知恵や物語に学ぼう」 なくしそうになると惜しくなる?

自分たちを守るために、インディアンを追いつめることを、やめられなかった過去から、何も学んでいない。それは、日本だって同じだけれど。いまも、自分たちを守るために、他者を追いつめることをやめられない。

そのねじれた精神が、顕在するのが、西部なのだ。そんな実感が募った旅だった。

ゴールド・ラッシュに湧いたDeadwoodの町、米国建設の父である4人の大統領がきざまれたラッシュモア山、インディアンのための大学などの総合的な文化施設を併設しようとしているCrazy Horse、そして、Tatanka。

TEST in 大阪で共有したキーワード「もうちょっと考える」に類似の英語表現を、シカゴで見つけた。ルーズベルト大学のキャッチコピーだ。

think on.

学び続けること、もうちょっと考えること、考えたことを行動化してみること。


゜゜・☆彡*:.。.:*・゜.PLTコーディネーター会議報告 続き.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

1.PLT「リスクに焦点」ワークシッョプ
2012年5月17日木曜日 13時45分から14時45分 分科会Dグループ
今年の焦点は、STEM, science, technology, engineering and maths科学、科学技術、工学、数学のカリキュラム要請基準に、PLTのプログラム、カリキュラムがどのように合致しているかを検証することだった。これまでも分科会をやらないかと誘われたことがあったが、貴重な時間を割いてやってくるコーディネーターたちは、この機会を十全に活かしたいと思っている。日本の文脈や活動内容を彼らがみんな知りたがっているわけではない。彼らに有意味な内容のセッションなど、考えにくい。というのが正直なところ。
しかし、今年は、震災・原発に対する関心と、Focus on Riskというモジュールの活用・翻訳というプロジェクトを行なったので、まったく無関心という結果にはならないだろうと思い、セッション・プロポーザルを出して、受け入れられた。
参加人数は15名超。およそ予想通り。コンピューターのトラブルで、パワポはなし。アクティビティのみのワークシッョプとなった。
ワークショップのねらいは「人材育成のために、ガイドラインを議論の土台として活用する」ことの検討であった。
(1)放射線被ばくの量を計算しよう。この一年で、東日本の人たちがまっさきに学んだことだ。
(2)原発事故にともなって生じたさまざまなリスクについて、リストから一つを選んでPLTの『リスクに焦点』p.12の4つの側面から考える。「一般公衆の認知」「社会的倫理・価値観」「科学的判断」「政治的・経済的要因」
(3)人間静止画のアクティビティのアイデアを紹介。
(4)ガイドラインver1.1およびその他の項目から、「優先順位」をグループで話し合う。(a)科学観を伝える教材であること。(b)シチズンシップを育てる教材であること。(c)思考スキルを育てる教材であること。(d)社会とリスクの関係について学ぶ教材であること。
(5)共有とふりかえり
(6)万が一体験袋 

一時間があっという間だった。もっとうまくやれた? フィードバックをもらうことを中心にするとしたら、アクティビティの体験は欠かせない。でも、やはり一時間であれば、一つに絞るべきだったなあ。ではどれ?

ガイドラインについてのフィードバック
◯ 市民性教育を優先する。b,a,c,d
◯ ハザードの認識、知識
◯ 関心を持つこと
◯ 基本的知識
◯ 透明性
◯ 対立する内容を含む事柄についての意思決定の力と仕組み
◯ 考える、思考スキル
◯ 情報を出していく力

やはり、意見は分かれる。しかし、ガイドラインについて話し合うことの意味は共有できたと思う。さらに、「考える考え方の流れをよく示しているプログラムだ。How to think」「このプログラムで関心が高まった」というプログラムそのものについての感想もあったのが、励みになった。
英語でのワークは、ことばの力に頼れない分、アクティビティのおもしろさ、体験の質をもっと追求しておくべきだったなあ。

2.PLT「森林の健康診断」
これについては、前号のニュースで、佐藤敬一さんもわたしも報告しましたが、ぜひ、小冊子を完成させたいですね。できれば、6月23-24日のPLTファシリテーター養成講座に、素案ぐらいは出したいです。
どなたか、一緒に検討してくださる方、募集!です。

3.Strategic Planning 方略的計画
もう一つの柱がPLTのこれからを計画するための全体会。14日の午後からと15日の朝8時からの、合わせて6時間もの時間を使って、グループ討議を中心に行なった。(15日は寝坊したけど)
PLTの3つの目標
1)質の高いカリキュラムと内容
2)専門性(最新の研究と最良の実践が反映されている)
3)ネットワーク
そのために、2012年-2013年基礎調査。2013年-2014年方針の決定、2014年-2015年応用・実践という三カ年計画が大きく示された。
しかし、この方略についての話し合いは、すでに2007年から行なわれていて、まだ方針が決まらない。わたしが参加していたグループの議論のポイントは以下の通りだ。

◯『幼児期から環境教育』は受けがいい。今後も、指導者養成などのワークショップを広げて行きたい。
◯中等教育段階のためのモジュールは、テーマが広がりすぎていて、ワークシッョプのターゲットに合わせにくい。また、情報がすぐに「古く」なってしまう。そのために、多くの情報をウェブサイトに載せている。モジュールを絞り込む必要があるのではないか。

◯PreK-8も、情報のアップディトは適宜必要だ。

◯サービス学習、コミュニティの課題解決などに、GreenSchoolをもっと活用したい。米国でも「サービス学習」というのは、いろいろなイメージで使われている言葉なのだということがわかった。やはり、日曜学校や宗教的なサービスという意味で捉えている人もいるのだ。今回、カソリックだという人、私学のカソリック系の学校で教えている人、成人して改めてカソリックの洗礼を受けた人などと話せたことも、宗教色の強まりとして印象深かった。コミュニティ活動をすすめようとする時、教会などのコミュニティ団体との連携は不可欠なのだろう。三つ目の「強み」ネットワークの推進の課題とも重なってくる。

このミーティングについてのパワポは、ウェブサイトにあげられるはずなので、グループ討議からのフィードバックも含めて、また、報告することができればと思う。

゜゜・☆think on.*:.。.:*・゜・゜教育力向上講座 TEST in 大阪・。・*:.。on & on.:*・゜

今年のTEST in 大阪は、ひと味違います。ファシリテーター・ラーニング・ネットワークとして、「解放教育運動は、何をもたらしたのだろうか?」という共通のテーマについて「もうちょっと考え続ける」試みを続けています。

今年の3月31日で雑誌『解放教育』を発刊していた解放教育研究所が、1985年以来27年の歴史に幕を閉じました。解放教育は、何を達成し、どのような使命を果たしたので、解散ということになったのか、考えてみたいと思った。

偶然にも、講座の開催場所が西成区であり、解放教育の関わりの深い地域であったため、キーパーソン・インタビューだけでなく、通行人インタビューすら実り多いものになった。

ただ、その時にアポが取れた人々だけでは、解放教育の全体を捉えたとはとうてい言いがたく、インタビューを継続したいという声につながった。2日間の講座修了後、4月30日に行なったふりかえりミーティングで出されたキーパーソンのリストと、今後のインタビューの予定は、共有ドキュメントで誰でも見れるようになっているので、ぜひ、ご提案などありましたら、お知らせください。

https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AnBtpOgiqhyrdGszOUF0X3pnNEl5X1dRU0ZlNW5ONEE#gid=2

また、インタビューそのものに参加したい方も歓迎です。いずれも、かくたまで、連絡ください。(kakukta@eric-net.org)

今後のインタビュー予定

日時対象場所担当者
・5/27(日)14:00~) 稲垣有一さん国際交流センター角田、下村
・6/2(土)10:30~土田光子さん大阪市民交流センターなにわ(芦原橋)北野・下村
・6月9日(土) 10:00~森 実さん大阪教育大学天王寺キャンパス西館第一講義室畑・三原・泉
・6月23日(土)午後2時北川知子さん(解放教育研究所にかかわっていた人)八尾市人権協会(近鉄八尾)李ぽんみ(佐々木)
・6月23日(土)午後2時梅本直己さん(部落解放同盟安中支部)八尾市人権協会(近鉄八尾)李ぽんみ (佐々木)


解放教育研究所だけでなく、同時に、クレオ大阪=大阪市立男女共同参画センターも、平成26年度をもって、閉館されることになりそうです。

これらの財団やセンターは、前者は「部落解放」、後者は「女性解放」というミッションをもって、公的資金・支援を受けて、それぞれ1985年、1989年に開設されたもの。(雑誌『解放教育』そのものは1971年創刊、ブログ参照。http://ericweblog.exblog.jp/15041674/)

大雑把に言ってしまえば、1960年代から1970年代の黒人解放運動、女性解放運動が実を結んで、1980年代のアファーマティブ・アクション、積極的差別是正措置がとられるようになった。

1966年 人種差別撤廃条約    2016年で50周年
1979年 女子差別撤廃条約2014年で35周年

それらの動きに呼応して、教育についての勧告や宣言も1970年代に相次いだ。

1974年 国際理解教育についてのユネスコ勧告
1976年 環境教育についてのトビリシ宣言

人種差別については、日本は、何もしていない。あたかも、国内に人種差別が存在しないかのごとくだ。しかし、北朝鮮との関係があやうくなるたびに繰り返される朝鮮学校生徒に対するいやがらせ、朝鮮学校を「無償化の対象外」としており、そして、そのことによって、さらに一般に差別意識が助長されている現実を見ると、人種差別撤廃のための国内法の整備が課題だと、言わざるを得ない。

民族教育の否定は、世界人権宣言第26条に違反し、人種差別撤廃条約第2条1-eに基づく措置を考慮に入れず、児童の権利条約第29条1-cを無視する行為である。積極的差別是正措置として、朝鮮学校に対して土地を無償提供してきたとしても、未だに差別が存在する以上、積極的差別是正措置が解消されてよい時期になったとは考えにくい。

同じことが部落問題、女性問題についても言えるだろうと思うのに、積極的差別是正措置の一つであった財団法人、そしてセンターなどの豊かな内容/ソフトをもったハードが、撤廃されていく。

部落差別の問題についても言われることだが、是正措置による特権的な扱いが、逆差別を生み、それがまだ差別感情を助長するのだという。「差別はまだ続いている」という声は、政治的に特権を引き出すためにしているのであって、実際には差別はなくなっているのだと。

国際的な比較においても格差の大きい男女の賃金。この図は、フルタイムの労働者だけの比較でしかない。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3350.html

被差別部落について、大学進学率の格差は、続いている。
http://blhrri.org/nyumon/jittai/nyumon_jittai_kyoiku_2.htm

現在、大阪市が行なっている「入れ墨調査」は、福島みずほ社民党党首が指摘するように「過去への制裁」であると同時に、「入れ墨をしたものは公務員になれない」というあきらかなメッセージであり、差別行為である。
http://www.j-cast.com/2012/05/22132924.html

なぜ、入れ墨がそこまで排除されなければならないのか? 橋下氏は「入れ墨が見えて怖かった」という市民の声を引用し、「サービス業である公務員が恐怖感を与えること」を良しとしないとしている。

入れ墨ってなんなのだろう?
http://matome.naver.jp/odai/2128695060827511201

刺青と書けば、日本の文化の香りすら漂うように思うのに・・・。入れ墨というだけで、ある一つのカテゴリーに、人を入れて良いのだろうか。

そんなことを立ち止まって、考えもせず、排除の論理に加担する。それでは、ハンセン病元患者を、見かけが怖いからと排除することと、どれほど変わりがあるというのだろうか。

確かに、日本の公衆浴場や温泉等も「入れ墨お断り」だ。健全な社会でいてそうで、実は見かけだけで人をカテゴリーに入れ、排除すらしてしまう、ちぢみあがったような、おどおどした、人をカテゴリーやランクでしか見られないような社会を、押し進めているだけではないのだろうか?

「その結果、110人が入れ墨を入れていると回答。そのうち、ゴミ収集を担当する環境局が73人(66.4%)と一番多く、交通局が15人(13.6%)と2番目に多かった。回答率は98.5%。」(J-CASTニュースより)

積極的差別是正措置の一つとして、公務員採用という道もあったはずだ。

入れ墨が象徴する、ある階級・階層・クラス・ランクに対する排除の論理である。また、これほど入れ墨がポップカルチャーになっている以上、今後、外国人に対する排除にもつながりかねない。

いま、橋下氏がすすめているのは、差別是正措置の総なぎ倒しであり、歴史や過去や、文化的背景をまったく配慮しない、短慮そのものだ。3万3546人から110名0.3%というマイノリティを、これだけの手間をかけてあぶり出し、いったい何を達成したいのだろうか。

PLTコーディネーター会議、分科会「Using PLT to Address Concerns in Underserved Communities」において、「特権のラインアツプ」Peggy McIntoshさんのリストを使ってアクティビティを行なった。
http://ericweblog.exblog.jp/15398382/

特権を得ている側は、その特権に気づかない。自分の持ってる特権に気づくことなく、差別是正措置の不平等さだけをあげつらうことは、不毛だ。

どんな解決がありえるのだろうか?

そんなことも含めて、「もうちょっと考える」ことを続けたい。そして、教育はどこへ行こうとしているのか? 解放教育とESDの距離感も知りたいなあ。

゜*:.。.:*・゜ESD ファシリテーター養成講座 2012年.・。・*:.。.:*・゜

2012年度、第一回から第三回までの実施要領ができました。ぜひ、ご参加ください!

第一回 テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 
    2012年6月23-24日
http://ericweblog.exblog.jp/15398448/
第二回 テーマ「国際理解」/「ワールド・スタディーズの学びかた・教えかたをESDに活かす」 
   2012年7月21-22日
  http://ericweblog.exblog.jp/15405231/
第三回 テーマ「人権」/「人権のための教育-解放教育の果たした役割」
   2012年9月29-30日
  http://ericweblog.exblog.jp/15405209/

4. スキル「対立から学ぼう」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性を育てる」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 

以下、6月の研修の実施要領です。

ファシリテーター養成講座-PLT 木と学ぼう-リスクに焦点
実施要領
特定非営利活動法人 国際理解教育センター(ERIC)は、以下の講座を開催します。


1. 主 催  : 特定非営利活動法人 国際理解教育センター(ERIC)
2. 講座名  : ファシリテーター養成講座- PLT 木と学ぼう-リスクに焦点
3. 日 時  : 2012年(平成24年)6月23日(土)〜24日(日)
受付:  6月23日(土)10時30分〜10時50分
6月23日(土)セッション1 11.00-13.00
セッション2 14.00-15.50
セッション3 16.00-18.00
6月24日(日)セッション4 9.00-11.00
セッション5 12.00-13.50
セッション6 14.00-16.00
4. 会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
5. 主旨・内容: PLT Project Learning Tree 『木と学ぼう』は米国の環境教育プログラムです。2011年度に新たに出版された『リスクに焦点』の内容を加えたファシリテーター養成を行います。[PLTファシリテーター資格取得12時間コースです。]
6. 参加対象 : 学ぶ意欲のある方(一般公募,特に資格などは問いません。)
7. 参加費  : 20,000円
前日までに以下の口座に振り込んでください。
みずほ銀行 大塚支店 普通預金口座2011254 特定非営利活動法人 国際理解教育センター
郵便振替口座: 00185-5-710744 加入者名: ERIC事務局
ゆうちょ銀行口座(郵便局からの振込): 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター
ゆうちょ銀行口座(他の銀行からの振込):ゼロゼロハチ(008)-0328838名義:トクヒ国際理解教育センター
8. 問い合わせ・申し込み
  特定非営利活動法人 国際理解教育センター(ERIC)
  〒 114-0023  東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系)
  fax: 03-5907-6095
  e-mail: eric@eric-net.org
  ホームページからも確認できます。http://eric-net.org/
以上

ファシリテーター養成講座-PLT 木と学ぼう-リスクに焦点
研修プログラム
セッション1 共通基盤づくり
11:00-13:00
1. 二日間の内容について
2. 自己紹介「3.11から一年」[ペアで紹介→他己紹介で全体共有]
3. 二日間の心がけ[一人で→ペアで→全体で]
4. PLTのアクティビティを体験する「#86 わたしたちの変化する世界」
5. ふりかえり
セッション2 流れのあるプログラム
14:00-16:00
1. ものはみかけによらぬもの-専門家と素人 (FoR #2)
2. 万が一ワークシート-確率を理解する (FoR #3)
3. 原発事故のリスクを4つの視点から考える
4. もうちょっと考え続ける FoRガイドラインの検討
セッション3 PLTの学習方法の特徴とすすめ方
16:00-18:00
1. アクティビティ実践評価表でふりかえり「何を、どのように?」技術的省察
2. アクティビティの目標の確認「なぜ?」実践的省察
3. PLTの目標「それで、どうしたいの?」見通し的省察
4. PLTガイドの使い方
セッション4 アダプト・アクティビティ(PLT PreK-8を含む)
9:00-12:00

セッション5  PLTを使って、リスク・コミュニケーションをすすめる
13.00-15.00

セッション6 行動計画づくり
15.00-16.00
1. 二日間のふりかえり
2. 個人的行動計画
3. バリヤーの克服
4. 修了証および認定証


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by eric-blog | 2012-05-27 10:22 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 284号 202020第三号

来週末は出張なので、急遽、今週に出すことに。
学習からの逃避、高等教育からのドロップアウト。いかに教育内容や教育にかかわる人々の
姿勢そのものが、学習者の関心やニーズから遠ざかっているかだ。学習者の関心やニーズに
こびろなどと言っているのではない。そこからどこへ共に行こうとしているかが、希望となるか
学び続ける意欲になるかの根源なのだと言いたい。言葉足らずでした。また、次回の202020!で。

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ERIC NEWS 284号 ともによりよい質の教育をめざして  
202020第3号 学級人数の削減を
これからの未来へ いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

1974年、EIU国際理解教育についてのユネスコ勧告。
1989年、ERIC設立
2004年、国連ESDの10年始まる。
2014年、ERIC設立25周年、ESDの10年最終年。

ERICがESD指導者育成に取り組み出したのは、2000年からですが、ESDは1974年のユネスコ勧告で提唱された「国際理解教育」の延長上にあると、理解しています。教育目標においては何も違わない。「人類共通の課題に気づき、協力して問題解決を行う」人材育成。

何が違わなければならないか、その後の取り組みの現実が違わなければならないのです。あたかも一つの教科の導入、あたかも追加的な学習活動、記念日というような導入のレベルに終始した現実が、変わらなければならないのです。

ERICの教材では、オーストラリア、ブリスベン大学のジョン・フィエン氏の「4つの教育は一つ」という枠組みを、よく引用させていただいています。環境教育、人権教育、平和教育、開発教育は、それぞれ「○○について教える」では、異なる内容をカバーするけれど、それを支える「気づき」「態度・姿勢」「行動」においては共通するものをもっている、従って、それぞれの教育は狭義では異なるが広義においては同じであるという整理です。

広義の意味では、ESDとは、これらのテーマを包括し、「気づき・態度・姿勢・行動」においては、共通の目標を持っているものなのです。

この共通の目標の部分が、どの教科においても、どの教育活動においても、どのような対象に対しても、どのような教育的な機会においても、共通の教育目標として取り組まれる必要があるのです。それが「あらゆる機会における、あらゆる人々との」ESDということです。

「○○について教える」という部分では、持続可能性、環境、人権、開発、平和などの「内容」を扱う時間や教育活動を確保する必要があるでしょう。しかし、これらは、「全部」「少しずつ」「羅列的に」取り扱われるべきではなく、これらの課題は「つながっている」ということの理解に至るような形で、取り扱われるべきものなのです。すべての課題は、つながっているからです。(1977年トビリシ宣言参照)

今回、TEST教育力向上講座 in 大阪で、キーパーソン・インタビューを行った時、金城馨さんが、高校時代の思いを語ってくれた。沖縄出身という自分自身の問題と向き合うことなく、部落問題研究会に参加し、自主ゼミでそのことを突きつけられたこと。生徒主体の自主ゼミは、その後も続いたが、受験中心へと変質していったこと。1970年代のことだ。学生運動が活発な高校の管理職が飛ばされ、教育委員会直轄となり、教頭があたかも労務管理のように、生徒たちを懐柔して行った記憶も、生々しい。
http://ericweblog.exblog.jp/15199798

学生運動による自主ゼミは、自分たちの問題を学ぼう、行動しようと、高校でも、大学でも行われていたのだ。

しかし、1970年代に環境問題が、1980年代に南北問題が、大きく取り上げられた大学の学部・学科で起ったことは何だったのか。それぞれの問題の「専門化」でしかなかったのではないか。

1.大学における教員養成課程を変える
2. 学校における学級人数などを、推進校並みにする
3. 教師の教育に対する価値観を変える

というようなビジョンを、その運動の中で共有していくことができなかったのだろうか。

今回、202020の第三回は、
1.「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ
である。

1980年代、高校への進学率が9割以上に、そして大学への進学率が3割を越えた時、教育は「エリート」のためでも、「専門家」育成のためでもなく、ユニバーサル教育、すべての人のための教育とは何かという課題に応える必要が生まれていた。それが、アメリカでは、「中等教育は高等教育進学のための下請けではない」という「教育の人間化」の運動となった。

日本では、その問題意識は弱く、学生運動の衰退、主要テーマの「主流化」(といっても追加的な科目、学科の創設でしかなかったわけだが)によって、教育改革は進まないままに過ぎる。「ゆとり教育」「総合学習」も、教育内容の削減と、追加的な科目の扱いにしかすぎなかった。

ここまでくれば、問題提起3「「学習からの逃避」と高等教育修了率の低さ」の理由は明白であろう。中等教育における教育内容が、「高等教育」の下請けでしかないこと、そして、高等教育が専門分野に向けて選抜的であること。

なぜ、本質的な変化が起らなかったのか。これは、まだ、答えを探っている。過去のためではなく、未来を築くために、「なぜ」を問いたい。いま、わたしたちが起こそうとしている変化が「本質的」なものであるために、「なぜ」を問いたい。

TEST in 大阪2012での、もう一つの共有は、「学習指導要領体制」であった。既存の学科科目の体系が強固に維持された中での改革でしかなかったと。


もう一つの仮説は、「東大話法」から浮かんで来た。江戸時代に徹底された「役」感覚だ。なぜ、人は、「何者か」になりたがり、自分自身をまず生きるということから逃げたがるのか。学生を見ていても、不思議なほどだった。資格をとるのも、何者かになるため。自分であることの不安なのか?

だからこそ、運動をしていた人々も、「何者かになる」ことを求め、追加的テーマの学部に就職し、専門分野を確立していっただけに終わったのではないか。

学生運動を担った人々は、「役」に吸収されていっただけなのか。

市民性教育とは「コミュニティ意識」「社会問題への関心」「政治的リテラシー」だという。いま、コミュニティでのエネルギー政策など、コミュニティ単位でのローカルな持続可能性が提起されている。日本において、コミュニティと「役」は切り離すことができるのか。市民性が欠如したまま、地域共同体に戻るだけであれば、市民性は育たないのではないか。

近代教育は、個人を地域共同体から切り離すためのものであったことを考えると、教育は、さらに重層化するだけでしかないのだろうか。

共に考える、もうちょっと考え続けるための「単位」として、学級人数20名を達成してみよう。教育とは何か、にせよ、わたしたちはどこに行くのか、にせよ、持続可能性とは何かであれ、共に考えるためには、適切な人数がある。

それが202020の仮説であり、教育の重層的な課題を抱えつつ、よりよい質の「共に考える」「共に生きる」ことを学ぶための環境整備として、実現に協力できるものなのではないだろうか。

2012年ERIC主催研修
ESDファシリテーターズ・カレッジ
1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
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  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
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  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」
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by eric-blog | 2012-05-07 07:46 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews120421 fromERIC atERIC ERICニュース 

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ERIC NEWS 282号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

地球環境基金への申請が不採択。もう5-6回も不採択が続いている。というか、カンボジアへのボランティア派遣以降、取れたことがない。
そして、毎回、ERICが申請しているのは「人材育成」のための枠組みだ。コミュニティ学習であったり、エネルギーであったり、PLTの教材の翻訳と、日本への紹介と兼ね合わせて、申請してきている。

今回の不採択の理由には、笑ってしまった。「対象が絞りきれていない」。

教育は変わらなければならない。

そのためには、教育的人材育成が変わらなければならない。それはとりもなおさず、高等教育や専門教育機関が変わらなければならないということだ。

いったい、日本は、そのために、どのようなプランをたてているというのか?

どの推進母体が、対象を絞り、明確にし、それぞれに対して、どのような改善計画をたてているというのか。NPOとの連携を呼びかけているというのか。ESDの推進母体であるユネスコ協会か? ESD-Jか? あるいは文科省か? 文科省関連の独立行政法人か。

統制のとれた改革など、望むべくもない、アメーバのような教育改革運動がうごめく中で、「リスク・コミュニケーション」についての人材育成に取り組みたいと、大学の先生方との連携を始めようと、今回は申請した。結果は「対象が絞りきれていない」だ。教育改革のいまが、わかっていないのだ。彼らには。

いまだに、日本社会においては、教育が変わらなければならないということにすら、同意も合意形成もできていないと、思う。

ESD 持続可能な社会のために、わたしたちは変わらなければならない。そのために教育が変わらなければならない。そのはずなのに、2002年のヨハネスサミットで、日本政府が「ESD」を提案したとき、追加的な教育分野だと理解していたとしか思えない。追加的なESDの試みの百花繚乱。そんな事態だけが、続いている。そんな活動にどんどん助成金をつぎ込んでいる。

ERICが対象を絞りきれないとしても、無理は、ない。協力すべき、変革のための大きな青写真がどこにもないのだから。

ESDという分野だけではない。人権教育においても、国連10年の次の2010年から2014年の第二フェーズが提案されている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/kyoiku/pdfs/k_keikaku_02ap.pdf
そこでの第一項目が「高等教育」である。

「高等教育機関は、その主な機能を通じて、平和の構築、人権・民主主義の価値の擁護に取り組む倫理的市民の教育だけでなく、貧困撲滅、差別、紛争後の復興、持続可能な開発および多文化理解などの、現在の人権課題に対するグローバルな知識の形成にも社会的責任がある。」

「教育に「カリキュラムの内容だけでなく、教育のプロセス、教育方法および教育が行なわれる環境」が影響するため、」・・・全ての要素が人権の学習につながることを確保する。」

「平等、無差別、尊重、尊厳、公平性、透明性という人権教育の原則を尊重する指導者」

などなど。読んでいると、うらやましい限りである。ひるがえって、日本の高等教育における採用の基準を見てみると、専門分野の研究業績一辺倒でしかない。

いつになれば変わるのか。

大阪ですすめられている教育改革によって、学校は変わるのか。
理念なき、改革、コストカットのための改革は、どこへ行くのだろうか。
公共的な資金の配分の正義としての「Restortive回復機能」すなわち、歴史的社会的差別による格差を是正するための保障としての支出であった「部落問題」「女性問題」への支出がどんどんカットされている。
http://ericweblog.exblog.jp/14998769/

いまだ、高等教育への進学率に格差が存在する被差別部落、いまだ、生涯賃金格差が世界一大きい女性たちは、「回復機能」のはしごも外され、競争原理のただなかへ、投げ出される。その競争原理によっている社会を見直そうという時に。

わたしたちは、変わらなければならない。

さまざまな力を持つ人々が、参加できる社会に。
誰しもが、愛とつながりに、支えられる社会に。
異なる力を発揮して、支えあう社会に。
共に生きることを、学びあう社会に。

そのような変革がなぜ必要なのかを、わたしたちは、地球についての理解、生き物についての理解、人間についての理解が広がり、深まる中で、諒解してきたのだ。1970年代からの知識爆発の中で、確認してきたのだ。それが、あまたの国際会議、国際条約、国際合意が積み上げてきたものだ。

近代の人間化。近代は、わたしたちにたくさんのものをもたらしてくれた。しかし、よりよいものに、なりえるはずだ。それが、近代の人間化という課題だ。

それは、ものではなく、人間の進化によってのみ、可能な変化だ。

わたしたちは変わらなければならない。

価値観を育てること。
そして、その価値観に支えられた行動をとれること。

オランダの教育が、学校で「公共心」「市民的行動」を育てるように、
フィンランドの教育が、高等教育のあり方を、ESDへとシフトしているように。

日本の教育改革は、理念をもって、すすめられなければならないのだ。

改革に痛みはつきものだ。そうだ。しかし、それは、弱者の痛みではなく、強者が痛む改革でなければ、道は開けない。

゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.今年は、ここから始めよう! +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

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□■□■□■□■  TEST in 大阪 2012 ■□■□■□■□
  解放教育・教育運動が果たした役割をふりかえり、  
         ESDの未来を開く        
   (TEST = Trainers Effective Skills Training)
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   ☆2012年4月28日(土)・4月29日(日)開催☆   
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ERIC国際理解教育センターで、年度末に開催される「TEST教育力向上講座」に、「行きたい! でも東京は遠い! なら講師を大阪に呼ぼう!」ということで始まったTEST in 大阪。2004年からはじまり、今年で9回目の開催となります。
「持続可能な社会のための価値観と行動を育てる」というテーマでご案内をすでにご案内をお送りしていましたが、日程が近づき、さらに具体的&いまこの時期に大阪で開催されるプログラムとしての概要が届きました!

・゜*:.。.:*〈ファシリテーター・角田尚子さんからのメッセージ〉*:.。.:*・゜

今朝、月刊解放教育、最終号二巻を読みながら、解放教育が1970年代から果たして来た役割はなんだったのだろうかと、考えていました。http://ericweblog.exblog.jp/15041674/
せっかく大阪で開催される「教育力向上講座」。ぜひ、そのふりかえりを行うものにしたいと思いました。PRA的手法を取り入れて、キーパーソン・インタビューを行い、そして30日には、その成果をいろいろな人に見てもらう。あるいは、別の日程を考えて、あるいはどこかのロビーを借りて、成果を共有することができればと思いました。
2日間では短いのですが、ぜひ、取り組みたいと思います。実力派ぞろいですからね。Yes, we can!

・゜*:.。.:*★3/19-20にERICで開催されたTESTの記録はこちら↓・゜*:.。.:*

http://ericweblog.exblog.jp/14912208/

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日 時 4月28日(土)~4月29日(日)
    4/28は9:30受付開始、4/29は17:00終了の予定。
プログラム S1 共通基盤づくり ○一年をふりかえる
        ○価値観は育ったかな○市民性は育ったかな
      S2 PRAのすすめ方とツール ○What's PRA?
        ○12のものの見方・考え方のツール
      S3 調査の準備 ○ツールとシークエンス ○キー
        パーソンの洗い出し○グループ・インタビュー、
        訪問インタビューの可能性○通行人インタビュー
      S4 調査の実施
      S5 調査のまとめ
      S6 未来のビジョンと行動計画
      (S=セッション、各2時間の予定)
場 所 市民交流センターなにわ
    http://kouryuu-naniwa.com/index.html
    JR環状線「芦原橋」駅南口改札南側より徒歩2分
講 師 角田尚子さん(ERIC国際理解教育センター)
定 員 20名程度
参加費 2万円以内(予定)
※このワークショップは、“主催者-参加者”という関係ではなく、“その場にいる人みんなでつくる”あり方をめざしています。ですので、当日の運営は全員で分担して行います。費用に関しても実際にかかった経費をその場で精算します。
 「予定」となっているのはそのためです。
※1日目(4/28)夜には、懇親会を予定しています。

★オプション・プログラム ふりかえりもご一緒に!
これまで、2日目の終了後に行っていた2日間のふりかえり。疲れていたり時間がなかったり場所がなかったりで、なかなかじっくりというわけにはいきませんでした。また、予定としてご案内していなかったので、参加したくてもできない方も。そこで、今回は30日(月・休)の午前中にあらかじめ設定。
「評価」や「省察」をテーマとした2日間そのものを「ふりかえる」貴重な時間となります。ご都合のつく方は、ぜひご予定ください(参加費は会場費の実費程度になるかと思います)。

★申し込み連絡先 栗本敦子(test.in.osaka@gmail.com)★

↓↓↓ 参加申込はココから下をコピー・記入して送信 ↓↓↓

TEST in 大阪 2012 参加申し込み
なまえ:
連絡先メールアドレス:
所属・ふだんしていること:
当日の役割分担立候補:(会計、記録、お茶、懇親会、etc…)

参加にあたって期待することなどあれば…:

゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.at ERIC 2012年の主催研修+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

1.テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
近日、PLT Focus on Riskの翻訳をウェブで共有予定です。リスク・コミュニケーションの力を現場で伸ばしましょう。

2.テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
ERICの共通基盤、ワールドスタディーズの「気づきのためのアクティビティ」の開発力を伸ばします。

3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
ERICの人権三部作、人権教育指導者育成のためのカリキュラムを、クリティカルに検討することで、開発力につなげます。

4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
前向きなコミュニケーションの力があれば、「対立は怖くない」。セルフ・エスティームを育てることが、対立の扱い方の基本です。

5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
社会は変わる、それとも変える? もういい加減、追いつき、追い越せの後追い改革は頭打ち。わたしたちが生きたい社会のビジョンを描く。そして行動する。発信する。学校教育は、そして、教育は、市民を育てるためにある。

6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座 
  2013年3月
価値観は、育ったかな。市民性の行動は身に付いたかな。成果はどれぐらいあがったかな。一つひとつふりかえり、検証し、改善する省察的実践家をめざして。社会の教育力をあげましょう。
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by eric-blog | 2012-04-18 14:13 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース 2011年度をふりかえる

ERICnews2011

2011年度も、ほぼ毎週、ERICニュースを継続して発行することができました。執筆いただいたみなさま、ありがとうございます。

234号から279号まで、46本。環境教育のツリーニュース、ERICの主催研修案内・受託研修案内、ERICとともにすすめるプロジェクトや教材の展開の事例を紹介するwith ERIC、そして、PLT事務局ニュースの5本の柱でお送りしてきました。

230号は、「ERIC NEWS 東日本地震 号外」2011.3.12 22:56でした。そして、一ヶ月がたって、236号「ERIC NEWS 20110417 3.11から始まる」2011.4.17 10:16、たくさんの情報を整理しきれなかった思いはありますが、眼と耳、心をしっかりと被災地の現実に向けつつ、自分たちにできることは何か、考えてきました。

地震・津波についての学習、予防的防災教育、そして放射線教育など、来年度からの学校現場には、また新たに追加的なテーマや取り組みが押し寄せているのではないでしょうか。いま、学校に求められる教育は、「わたしたちはこのままでは続かない」「わたしたちは変わらなければならない」、わたしたちとわたしたちの社会と、地球の生き残りを託した学校教育が行なわれていなければならないのだと思います。

教員は、どのような立ち位置で、教育ができるのだろうか。

9.19さよなら原発5万人集会での武藤類子さんのスピーチを思い出す。
http://ericweblog.exblog.jp/14859429/
1992年のリオ・サミットでのセヴァン・スズキさんのスピーチを思い出す。

地球のなおし方も知らないのに、事故を起こした原発の止め方も知らないのに、核廃棄物の処理の仕方も知らないのに、大人は、どのようにあればよいのか。

「ごめんなさい」そんな気持ちで、子どもに対する大人が、どれほどいるだろうか。
「ごめんなさい、でも、いっしょに考えて行こう。」そんなことを、子どもに言える大人が、どれほどいるだろうか。

そんな大人の良心に、これからの教育がかかっているように思う。
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by eric-blog | 2012-03-26 16:46 | ERICニュース | Comments(0)

ERICnews 276号 ともによりよい質の教育をめざして 

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ERIC NEWS 276号 ともによりよい質の教育をめざして 
   2020年までに、学級定員数を20名に! 202020第二号=Share Free
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

参加型学習は、「協同学習」「問題解決学習」「社会参加のための学習」であるということを内包しています。今回は、そのような学習を実現するために、クラスサイズや研修の規模はどれぐらいなのかを、考えたいと思います。

参加型学習を成立させる要素は、次の三つだと思います。
1.参加者の参加
2.適したテーマや課題
3.テーマに迫るための方法論、手だて
これらの三つがそろえば、「みんなの頭で考える」ことができるのです。
さまざまな教え方・学び方について検討してみましょう。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習に適した人数 +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

1.グループ人数 協同学習、問題解決学習、プロジェクト学習
2.グループ数 そして全体の数
3.問題解決学習


1.グループ数  協同学習 ケーガンメソッドのグループサイズ
いま、ブログに連続して翻訳を紹介している「Cooperative Learning, Cooperative Lives」で、しばしば言及されるKagan Method。日本にも何回か、招かれて来日していますし、シンガポールでの実践にも力を入れていると、聞きました。
わたしも、一度、トレーニングに参加したことがあります。(2003年10月)
http://ericweblog.exblog.jp/845099/
ケーガン教授法は、グループ作業の「ストラクチャー」に焦点をあてています。基本的に4人一組のグループ作業をどのようにすすめるかに強調がおかれています。四人一組の活動の構成を、緻密に行うことで、参加者の集中、すなわち、質のよう参加につなげることができる。それがケーガン教授法があきらかにしていることです。
なぜ、四人なのか? それは経験的に、導き出されている、あるいは、ケーガン教授法が、実証実験的に積み上げているものと、言えるかもしれません。

PLTの『リスクに焦点』というモジュールでは、グループ分けのことをはっきりと「協同学習のグループに分ける」と、アクティビティのすすめ方に明示されています。『リスクに焦点』は、中等教育段階のテーマ深化型モジュールなので、インターネットを使った調べ学習や、グループで調査を実施したりなどの活動が取り入れられています。グループの全員が分担したり、明確な課題を割り当てられていること、が強調されています。

ERICの参加型学習においても、グループ作業は、4人から5人。
5人以上になると、「お客様」が生まれたり、あるいは「進行役」などを決める必要が、生まれたりします。

そのため、6人ほどのグループ作業を取り入れている実践では、以下のような役割を決めることで、グループ作業に「お客様」が生まれることがないような工夫をしています。「司会」「記録」「発表者」「道具係」「応援団」などです。

ERICの研修では、そのような役割も決めませんし、ケーガン教授法ほどに、「構成」にこだわることはしていません。ただ、ケーガン教授法が使っている工夫は、他の参加型学習のテキストにも共通する工夫であるので、知っておくこと、適宜活用することは、ファシリテーターにとって、有用だと思います。

そこまでしなくても、四人というグループ人数が、魔法のように、働くのです。わたし自身は、「インプットとアウトプットのバランスが良い人数」だなと、感じています。グループの人数が多くなれば、「聞くこと」が増えますし、少なくなれば、「話す」機会が増えますが、意見のバリエーションは少なくなります。
ただし、グループの人数は4-5人でも、そこで出る意見の質、発言の回数、関係性などについては、課題もあると感じています。それを高めるために「介入」するのか、しないのか、それが次に述べる「グループの数」に関わってくるのです。

また、ペアから四人、四人からもっとと、意見の多様性を求めて、共有するサイズを増やしていこうとする時、あるいは、全体で、共有しようとする時、ケーガン教授法の言う、ストラクチャー以外の工夫が必要となるのです。

2.グループ数
4-5人のグループによる協同学習や、グループ討議の結果から、次に何をするかが、グループ数をどれぐらいにするのかのポイントになってきます。ケーガン教授法は、全体の人数は、多くても体験はできますが、グループ数が多くなれば、グループからの発表は、「サンプリング」でしかなくなるのは仕方のないことです。いま流行のワールド・カフェも、四人一組ですが、必ず一度、グループをシャッフルして、四人一組のグループ作業を二回行うようにしているようです。
なぜ、グループを変えるのか。
なぜ、共有するのか。
グループの中で話し合うだけでなく、多様な視点を共有するというのが、その目的にあると思います。PLTのアクティビティのすすめ方でも、必ず「クラス全体で共有する」shareということが行われます。その上でまとめの作業があり、ふりかえりとまとめるための「問い」が示されます。グループを変えることは、特に行っていません。

一方で、グループを変えることの意味は、さきほど述べたグループ内での話し合いや人間関係、組み合わせによる質の違いを標準化することだと思います。「模造紙に連想図的」にアイデアを出し合う方法を二段階重ねても、収斂したり、深化することの保証は生まれません。

PLTのように、「概念を学ぶ」ことを目的にしていると、「グループ作業→全体共有→グループ作業でのふりかえりとまとめ」によって、学んだことを定着されるプロセスは必須になります。

いくつぐらいのグループの発表、グループからの共有をするのが望ましいのでしょうか? 

また、ファシリテーターはいくつぐらいのグループの討議や作業の進行状況を把握することができるのでしょうか。把握すべきなのでしょうか。

そこに対する答えが、グルーブ数と、その結果として全体の人数を決定することになるでしょう。

経験的に、発表を共有する集中力が、聞く側に持続するのは、5グループまでだろうと思います。また、グループを見回って把握できる数も、7グループ程度なのではないでしょうか。

とはいえ、グループからの共有の方法も、グループ数や時間の制約に合わせて工夫があります。

ギャラリー方式という、グループの成果物(模造紙等にまとめられたもの)を見て回る方式は、グループの数の多少にかかわらず、有効です。その時、誰か説明役を残しておいて、交代するということも可能です。必須ではありません。

何を共有したいのか、なぜ共有したいのかをはっきりと示すことが、共有する時の集中力を高めることにつながります。

3.問題解決学習 プロジェクト学習
  課題解決のための学習では、例えば、HIP/AVPのワークショップで、「協力」を学ぶためのエクササイズとして行われた「ボールを全員が触る」ことをなるべく短い時間で、というような課題に取り組む人数として、7人から9人のグループを作ります。そのグループの中で、アイデアを出し合い、タイムを計測し、「向上」と「達成」のために協力する。そんなエクササイズです。

戸外で行うプロジェクト・アドベンチャーも、課題解決、協力して達成するアクティビティですが、15名程度なのではないでしょうか。戸外に連れ出す活動は、一チーム15名まで、できれば5名に一人ぐらいはサブリーダー、サポートをつけるというのが通常ではないでしょうか。

プロジェクト学習について、すでに、PLTの「調べ学習」のグループについての配慮などでも指摘しました。「協力」を学ぶ、ためには、グループ内の役割分担が、不公平のないようにすることも、大切な、指導者の介入のポイントになるのではないでしょう。

そういう意味では、何グループぐらいに目配りできるのか、全体の人数にも、配慮が必要でしょう。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.集団で学ぶということ +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

集団行動を通しての学びというのは「規律を学ぶ」という面と「内容を学ぶ」という面があると思います。30人40人という人数は、「規律を学ぶ」ことに重きが置かれることになり、教育技術も、「内容をどう伝えるか」よりも、「どう集団として動かすか」に力点が置かれてしまうのです。

確かに、何十人、何千人をも引きつけるパフォーマーは存在します。優れた力を持っている教員の実践もすばらしいものがあると思います。しかし、どうすれば、Contentsに、しかも、そのコンテンツが「考える力」であるとか、スキル的で、習熟的で、蓄積的で、応用的なものであるならば、一人ひとりの習熟を見守り、見極めることが必要になるのではないでしょうか。

「集団マネジメント」に力をそそがなければならない現実は、例えベテランであっても、いつ崩壊するかもしれない危うさを含んでいるのだと思います。
それが、それまでのベテランの方法論が通用しなくなった「小一プロブレム」や「中学校ギャップ」なのではないでしょうか?

本来、中等教育では、何を教育目標とすべきなのか? その教育目標に、学習者自身が合意できれば、彼らは学級経営に協力すると思います。そして、教育目標に見合った学習の場を補償しようとする大人たちの姿勢が、彼らの信頼を得続けて行くための条件であると思います。

1970年代から80年代に「教育の人間化」運動が米国で起りました。1980年代の教育改革の動きはそのためです。「人間中心」の学習内容の提案は、それまでの科学中心主義のカリキュラム、中等教育段階の教育内容が高等教育における専門化の助走、基礎づくりであることに、警鐘をならしたものでした。

フィンランドの教育改革も1980年代のことです。

その時、日本はどうしていたのでしょうか? Japan As No.1 に浮かれ、その成功の元であった「日本らしさ」に拍車をかけようとしていただけなのではないでしょうか? その先はあるのでしょうか?

教育は、人間を育てるためにある。いま、人間は共に生きることを学ぶ必要がある。それが教育目標の第一であり、公教育の第一義的存在意義だと思います。

もちろん、教育は、これまでの人間諸科学の積み上げの上に、存在します。人間の諸科学は、人間の脳の特長の反映であると言います。人間の脳がどのように世界を捉えるかに、科学は規定されているのです。しかし、脳は環境の産物でもあります。つくり出された科学のツールが、また、人間が世界をどう捉えるかを規定するのです。ものの見方のツールが、何を見るか、どう見るかを規定するのです。そして、どう見るかが、どうあるかを規定する、再帰的に。ことばが、実態をつくり出しもするのです。

いまの地球は、いきものの共進化の姿です。そして、人間が地球をどう見るかが、これからの地球と人間の共進化をつくり出すのです。

競争ではなく、協力を学ぶこと。

1980年代の米国での議論は、いまのわたしたちに、何を投げかけるのでしょうか?

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.集団を育てるということ +.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

学級での協同学習でのポイントは、関係性が続くということです。協同学習が学級風土や協力の文化を強調するのは、関係性が集団を育てるからだと言えるでしょう。

それは、職場も同様です。職場の人間関係は、続いて行くものなのです。こんな実践例が、寄せられました。

性格当てゲーム
<ゲーム内容>
 ①2人一組になって、見た目等から想定した「相手の性格」を5つ書き出して
もらう。(制限時間2分)
 ②書き出した「性格」の紙を交換する(つまりは交換した紙に記載してあるの
は相手が考えている「自分の性格」)。
 ③5つの「性格」のうち、合致している「性格」の数を数え、統計をとる。
 ④結論として、見た目等で判断する「性格」と実際の「性格」は異なる。
  →先入観、偏見にとらわれないようにしましょう。

このアイデアが寄せられた時、わたしが思ったのは、次の二点でした。

「性格」についての表現を「ポジティブな表現にする」こと、
最初に話し合い、学びあいの心がけを共有しておくことが
ある程度、「お互いのことを話題にする」ことを前提に、心がけを
話し合っておきましょう。「違うと思ったら、言っていい」「言ったことを固定させない」「自分の考えにとらわれない」などを共有しておきましょう。

その上で、このようなアクティビティの展開を考えました。

1. ペアで、相手の性格について「ポジティブな」表現で指摘し合う。
2. 同じ傾向でも「ポジティブ」にも捉えられるし、「ネガティブ」に捉えられることがあることを確認する。その上で、さきほど指摘された「ポジティブ」を自分自身で「ネガティブ」に言い換えてみる。
3. 「指摘の仕方・受け止め方」を二人で確認する。
4. ふだんの職場環境や人間関係に応用できることは何か、考える。

実際には「研修の狙いは既に面識のある者同士が「性格」を当て合い、他人が感じている「性格」と実際の「性格」とのギャップを確認することを意図としています。」ということで、あえてポジティブな表現にはこだわらずに行われたようです。30分という短い時間で、人権について情報提供の時間も含めての試みということでした。

継続した関係の中で、協同学習を取り入れるのは、次の手だてなどにもつなげていくことが可能なので、協同学習が伸ばしてくれるものを踏まえて「集団を育てる」「集団として育つ」ことをめざしましょう。

協同学習が育てる情動的な力  Affective
人道的な人間関係スキルcoop
人道的なグループスキルcoop
多元的で、民主的な価値観coop
文化的、人種的、個人的な違いを認める、受け止めるcoop
偏見やバイアスを減少させるcoop
価値観の教育coop
学校、教科、学業、学校で働く人々、他の生徒への
前向きな態度coop
学ぶことに対する喜び、満足感coop
学びを促進するために不安を軽減するcoop
前向きな自己への態度coop
感情の能力coop

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◆ ERICの主催研修予定 ◆ 
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■ ERIC主催研修 TEST12 教育力向上講座

今回は、「評価」の方法論に焦点をあてて、今年度の共通課題「価値観を育てる」に迫ります。
ぜひご参加ください。

「価値観」を育てる評価のあり方

平成24年3月18日(日)~19日(月) 12時間6セッション研修
受付:  3月18日(日) 10時30分~10時50分
開始:  3月18日(日) 11時
終了: 3月19日(月) 16時
会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
主旨・内容: 共に生きるための「価値観」を一人ひとりに育て、価値観に基づいた行動力を育てる鍵は「ふりかえり」「省察」「評価」する力にあります。
参加費  : 20,000円 
詳細は、実施要領http://eric-net.org/doc/atERICTEST12youkou.pdfまで。              

■ 2012年度 ERIC主催研修の日程 

2012年度は以下の日程で、テーマ型研修3本、スキル指導研修3本のファシリテーター養成講座を開催します。
ぜひご参加ください。

 1. テーマ「環境」/PLTファシリテーター養成講座「リスクに焦点」 2012年6月23-24日
 2. テーマ「国際理解」 2012年7月21-22日
 3. テーマ「人権」 2012年9月29-30日
 4. スキル「対立」 2012年10月27-28日
 5. スキル「市民性」 2013年1月26-27日
 6. スキル「TEST13 Teachers' Effective Skill Training 教育力向上講座」2013年3月

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
http://pltec.exblog.jp/
  blog 「リスク・コミュニケーションを対話と共考の場づくりに活かす」

http://focusrisk.exblog.jp/


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by eric-blog | 2012-03-05 09:43 | ERICニュース | Comments(0)

ERIC NEWS 273号 120213 atERIC主催研修, fromERIC受託研修

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ERIC NEWS 273号 ともによりよい質の教育をめざして  
at ERIC/from ERIC 主催研修/受託研修
これからの未来へ 人権研修に、いまのリアルを取り入れる
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(文責: かくた なおこ 角田尚子
http://ericweblog.exblog.jp/
twitter : kakuta09  FBも)

202020第一号で、日本の教育投資の貧困さを示す数字をいくつかあげたけれど、ここにもありました。児童相談所の相談員一人が対応している件数が107件。主要諸国の約5倍。
教育は、集団を対象にしなければ、意味がない。公共性のための社会的営為なのであるから。しかし、教育は一人ひとりに届かなければ、やはり意味がない。一人ひとりが生きることが社会につながるのだから。

児童相談所の相談員の数を増やす、相談員の専門性を高める。
児童養護施設の指導員一人あたりの子どもの数を減らす。地域や児相との連携を強める。

数の多さが、ケアの、関わりの、質の言い訳にならない体制を、まず、作ろう。

それは中等教育の質についても同じことだ。

○よりよい質のケアを提供できる子ども対指導者の数にする。
○指導者の質を高める。

この両輪を実現していこう!

そんな声をあげなければならないと思います。

今回のニュースの内容です。


ホームページにぜひお越し下さい
at ERIC 主催研修のこれまで
参加型学習は協同学習
参加型学習は主体的学習
ERICの主催研修・受託研修はすべて参加型学習
指導者育成を参加型学習で行なうということ
TEST12教育力向上講座のご案内

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+ホームページにぜひお越し下さい+.・゜・。・*:.。.:*・゜

さて、「よりよい質の指導者育成を目指して」ERICの主催研修、受託研修のご提案とご提供。

2009年3月に、いまの新しいホームページになってから、「研修実績」なんてところをクリックしても、「2008年度実績」が出てくるだけという「放置」状態が続いていました。ホームページは、こまめに新しい情報をご提供が原則なのに、申し訳ない。

ということで、次のような新しい情報にアクセスできるように、これから3月にかけて、行って行こうと計画中。

○ERIC地図   隣の中華料理やさんが、変わりました。3.11のせいで、台湾に帰っちゃった?でも、相変わらず、中華料理やさんです。聚萬園。
○定款   これまでも、定款の内容は文章で、紹介していましたけどね。
○役員名簿 二年任期、再選あり、です。
○研修実績2003-07 まとめました。その後の年度については年度毎に。
○PLT報告 English 毎年、PLT米国事務局に提出しているものです。
○ERICメルマガ/過去全部  まぐまぐで過去のものにアクセスできるのですが、とっかかりがない、内容がわからない。という点を改善すべく、一覧表を載せます。2006年1月から始まり、2010年度までを一覧にしました。実は、ERICニュースの担当者のためだったりして?

いま取りかかっているのが、これまでの「参加型プロジェクト」の一覧。膨大な資料があるので、とまどいつつ、今年度中にはなんとかと。

PLTへの報告書はフォーマットがしっかりしていて、それに書き込むだけでも、勉強になるなあと思います。PLTファシリテーターのみなさまも、トライしてみてはいかが? できていないことがたくさんで、がっかりもするのですが、目標も見えてきます。それが「過去をふりかえる」「まとめる」ことの良さですね。

ERICの実績や現状の見える化。ご期待ください。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.at ERIC 主催研修のこれまで+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

とりあえずは、実績一覧を共有していきたと思っていますが、これまでの傾向をご紹介。

現在のような「ESD ファシリテーターズ・カレッジ」と銘打って、「二年間、大学院レベル」の指導者育成の内実をモデル化するという試みは、2000年からです。

もちろん、それまでもERICの主催研修は行っていたのですけれど、カリキュラムが固まっていない段階で、「新しい内容に共に取り組む」ための主催研修という色合いが濃かったように思います。海外からのゲストを招いてのセミナーだったり、新しい翻訳テキストをベースにしていたりと。

それが、ワクワクしなくなったのが、2000年くらいかなあ。ああ、みんな同じようなベースで、発展させたり、応用したりしているのだなあ、と。ならば、これまでのものを基盤に、どう広げるかを考えようと。

これまでの基盤をどう整理したかは、その頃からのERICの出版物の最後に、「出版物の案内」などを載せているのですが、そこに「ERICの学びのIII期」としてまとめています。

第一期気づきから行動へ 学習者中心のアクティビティを基盤として、共通の価値観や世界を読み解く概念を共有する。価値観に根ざした行動力を育てる。
第二期スキルのトレーニングとしての参加型学習。「わたし」「あなた」「みんな」のスキルとして整理。
第三期社会的合意形成としての参加型。ワークショップであるとか、PCMプロジェクト・サイクル・マネジメントであるとか、PRA、主体的参加地域評価法やフューチャーサーチ会議、コンセンサス会議などの方法論に学びました。

第一期の学びは「プログラム・ファシリテーターの育成」の課題であると考えています。アクティビティを中心として、学習プログラムを構成する力を育てること。それをカリキュラムの中に位置づけること。国際理解や環境問題、人権問題などの「テーマについて学ぶ」ためのアプローチでもあります。

第二期の学びは、スキル・トレーニングの要素を、日常化すること、通年化すること、発達段階や学習者のニーズに合わせること、学校全体アプローチで効果をあげることなどの力を育てることにありました。スキルは習熟するものであり、できるようにならなければ、学んだことにならないものです。このスキル、自己理解、他者理解、コミュニケーションなどは、ワークショップを運営する上でも、必要なスキルだと考えています。

第三期の学びは、地域の計画づくりや地域の合意形成のための方法論に習熟することでした。ワークシッョプ・ファシリテーターの力をつけるとともに、「地域のプロセス」に関わる、プロセス・ファシリテーターとしての力を育てることを目指しています。

2000年度の6本の柱は、「テーマ」について三本、「スキル」を二本、そして社会的合意形成を一本。加えて、それらを総合した「教育力向上講座」TEST Teacher’s Effective Skills and Training の一本でした。

その後、理論編と実践編に分けて実施したりなどの修整をへつつ、現在の「テーマ」3本、「スキル」三本、TESTという形になってきています。

ERICの事務所で開催しているので、人数は15名まで。実際には10名程度がベストな参加人数かなと思いますが、最小催行人数は3人と、ゼミのような形ですすめています。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習は協同学習+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜


実際の学級人数を考えれば、30人40人を「動かす」経験を研修でも積まなければ、意味がないと、思われる参加者もいるかもしれません。しかし、PLTなど、戸外にも連れ出す活動を、30人40人を対象として行うことなど不可能です。戸外に連れ出すだけでも、15人に一人のガイドや指導者が必要ですし、野外活動ともなければ、5人や7-8人に一人はだれかが着くような形で実践しているのではないでしょうか。

教育が集団を対象にして行われることに異論はありません。一対一のチュータリングやカウンセリングではできないことが、できるからです。

それは、互いから学びあうということです。そして、その力は、わたしたちが一生涯発揮し続ける力なのです。

参加型学習で伸ばそうとしている三つの力「わたし」「あなた」「みんな」の力の発揮が、学びあいには含まれています。力を発揮することが、力をつけていくことにつながります。

参加型学習は、まさしく、社会に参加するための態度姿勢行動が身に付く、のばす、発揮するためにデザインされた教授法なのです。

PLT『木と学ぼう』もその教授法の理論的背景の一つに、協同学習理論をあげています。

協同学習というのは、協力を学ぶ、話し合い方を学ぶ、互いから学ぶことを学ぶ、共通の課題があることを学ぶなど、わたしたちが「共に生きることを学ぶ」ために、大切な学び方です。Cooperative Learning Cooperative Livesという協同学習についての本では、次のように言っています。(前書きp.2より)

「この本のアクティビティは教育に対する人間的なアプローチを反映している。認知的、感性的な学習が、統合され、生徒は協力についての知識を得るだけでなく、どのように協力するかを学ぶ。協同学習は、その性質からして、参加型であり、経験学習的である。生徒は、互いに関わり、教員のガイドによって、どのようにうまく協働できているか分析し、よりよい方法によってスキルを向上させる機会を得て行く。アクティビティによっては、調べ学習的なアプローチをとっているし、そのために、生徒や学級、学校によって、成果が異なってくるものもある。そうであるべきなのだと、わたしたちは考えている。」

そして「協同学習において、生徒は互いから学ぶ。同年令集団と建設的な相互関係を結ぶことを学べる。そして、知性、人間性、社会性が育つ。」のだと。

この本の題名が示すように、協同学習は協力して生きる社会の実践的学習なのです。

米国の教員養成のカリキュラムの中には「協同学習」「協同プロジェクト」などの課題がはいっているほどです。

では、何人ぐらいが理想なのでしょうか?

それについては「202020第二号」で詳しく考えてみることにします。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*・゜+.参加型学習は主体的学習+.☆彡・゜・。・*:.。.:*・゜

参加型学習では、必ず「モノを言う」、言わされます。はい。

これ、当たり前。

「意見言わされたりするから、参加型(ワークショッブなども)嫌い」と言われる参加者の声を、主催者から聞きます。人集めに苦労している研修であれば、「お願いされてきているのに、意見まで言わされるなんて」ということになるのも、道理です。

また、逆に、言いたい人もいます。

例えば、「講師」に対してのみ、もの申したい人がいます。互いにではなく。

あるいは「場」に対して、ということは、主催者に対して、ということでもありますが、もの申したい人もいます。互いに、ではなく。

互いに意見を交わすということには、不慣れな人が多いということです。

何のために? 正しく、Cooperative Learning, Cooperative Livesのためなのです。社会を協働で作るために協同を学んでいるのです。だから、「互いの意見を聞く」ことが大切であるわけです。

単なるグループ討議では以下のような問題があると、ケーガン・メソッドのケーガン氏は言っています。
◯平等な参加が得られない。
◯すべての人が参加すると限らない。
◯個人の説明責任があやふやになる。
◯1/4の人しかしゃべらない。

そして、ケーガン氏は、ケーガン氏らしく、それを解決する「How」を提案するわけですが、それ以上に問題だと、わたしが感じるのは、一人ひとりの発言が、どんな意味を持つか、なのだと思っています。その場が「発言」をどのように思っている場であるかを作り出すのが、ファシリテーターの大切な役目であるのです。

「~に対して」言いたい参加者というのは、権力や権威に対して、言う姿勢なのかもしれませんね。それも「市民性」のスキルとして、大切なものですが、ワークショップや参加型学習は、「互いから学びあう」ことが信条です。そこをきちんと切り替えてもらうことができるかどうかが、ポイントですね。

自らの意見を言い、他者の意見を聞く。そこから学びあう。協同的であり、主体的な学びが、参加型学習の基盤ですから。

ただ、いつもワークショップをしていて思うことは、ほとんどの場合、参加者のやる気を引き出すのは、ファシリテーターではありません。参加者なのです。

傾聴した相手、グループ作業の相手、全体共有した相手。

その相手の取り組む姿勢にほだされて、主体的に取り組むようになるのです。これ、ホント。そのためのとっかかりが「傾聴」という聞く姿勢の共有だと言えます。それがこれまでのわたしの経験であり、だからこそ、わたしがいつも言うのは「参加者を信頼する」ということなのです。

時々は、修整や介入が必要な場合もありますけれど、ね。でも、参加者を前向きにするのは、参加者なのです。多謝。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*ERICの主催研修・受託研修はすべて参加型学習彡・゜・。・*:.。.:*・゜

ERICが設立当初から10年間ほど継続していたグローバルセミナーは、多い時には100名を超える参加がありました。そんな時でも、一方的な講義や講演ではなく、「参加型」で、参加型学習についてのテキストの内容を体験してもらうプログラムを、海外講師にお願いしましたし、海外講師も、参加者の人数に関わらず、いろいろな工夫で対応してくれました。それは、ERICにとっても大きな学びでした。

主体的な参加者だからできたということもあるでしょうが、互いに話し合う、学び合うことが、参加者の意欲や集中を引き出すと、いつも思います。

ですから、ポイントは、「ポジティブな雰囲気づくり」、ポジティブな表現や項目が出てくるような問いかけ、分析の枠組みを使うことが大切です。

例えば、自己紹介をしようとする時、いつものように「所属」や「肩書き」を言うことは、関係を固定させますし、必ず上下関係の意識を持たせることにつながりますよね。では、どんな工夫があるのでしょうか?

「呼ばれたい名前」「四つの文章一つはウソ」「今日うれしかったこと」などの工夫は、自然とポジティブ・シンキングになるような、問いかけになっているのです。

また、「知っていること・知りたいこと」「できていること・課題」というような対比して考える分析の枠組みの言葉も、「知らない」「できていない」という否定語表現を使っていないことに気づきます。

いい、悪いという対比も、できる限り避けます。悪いという判断を下してしまうことよりも、課題に焦点をあてる方が、前向きな態度姿勢行動を引き出すからです。

学び合いのNHKの番組を見ていても、へたくそだなあと思うのは、指導者の間で「学び合い」が、あるいはその方法論が確立されていないことです。まずは「隗より始めよ」。教師集団において、学び合いができていなのに、子どもができるはずなかろう?

ということで、ERICの主催研修は、「参加型を学ぶ」ではなく、「参加型で学ぶ」そして、「参加のために学ぶ」参加型学習なのです。
It is not only “Learning about Participatory Approach”, but “Learning through Participatory Approach” and “Learning for Participation”.

についてaboutは、参加型でなくてもできるんだよねえ。でも、through、を通して、は参加型でなければできない。ましてや、「参加の文化」を体現するというようなことは、なかなかできるものではない。

今回、土日に開催されたWET/WILD全国大会、とてもすばらしい運営だったなあ。でも、振り返りテーターの方法論がいまいちだったなあ。わたし、正直に言ってしまう人なので、何人かの方とは、個人的にはお話できなかったなあ。って、レビューシートには書いたけど。また、機会があれば、ご本人とお話しよう。「苦手」意識が先立つと、関係性は、相互的に、悪くなるね。


・。・゜゜・☆彡*:.。.:*指導者育成を参加型学習で行なうということ彡・゜・。・*:.。.:*・゜

さて、今回のニュースの胆になるわけですが、「指導者育成を参加型で行なう」方法と、配慮事項というのでしょうか。

アクティビティは、参加型でデザインされているから、参加型学習のスタイルでやる。しかし、そのアクティビティを体験した後の指導者相互の学びあいについては、デザインがおざなりである。そんな現実があるのではないでしょうか。どうすれば、アクティビティを体験した後の、指導者相互の学びあいが、参加型学習の方法論で行なうことができるでしょうか。

PLTファシリテーター・ハンドブック、p.12に、「大人の学習者と作業する時に」という項目があります。参考になるので、再録しておきます。

***************大人の学習者と作業するときに***********

PLTワークショップのゴールのひとつに、教育者が新しい教育へのアプローチを学ぶことを手助けするというのがあります。学習者としての成人は学習者としての子どもたちとは異なっています。成人学習者の次のような特徴を知ることが、あなたがワークショップを準備する上で役に立つことでしょう。

学習へのオリエンテーション
・大人はワークショップのゴールと目標が彼らにとって重要であると考えた時、何かを学ぶことに身を入れます。つまり、職業に関係がある、とか、すぐさま役に立つとか。
・大人は彼ら自身の学びを開始したがります。目標や内容、目標を選ぶことに関わりたがります。

あなたができること:
ワークショップのゴールをスケジュールの早い段階で説明し、そのリストに乗っていない参加者からの目標も付け加える。参加者が新しいことを学ぶ必要があることを理解できるようにしておくこと。理解と変化の種となるものを奨励し、育む。それぞれの人は理解し、学びたがっている存在であるという前提で取り組むこと。

学習者の自己概念
・大人の学習には自己概念が関わってきます。新しいスキル、技術あるいは概念を学習することは、自分自身を肯定的に、あるいは否定的に見ることにつながります。大人は他の人から評価を下されることを恐れ、そのために新しい学習の状況では不安になります。
・大人は彼らの学習について他の人から指示されることを拒否します。特に、新たに提示されたものが、現在彼らがやっていることに対する攻撃と見た場合はなおさらです。

あなたができること
安心して新しいことに挑戦したり、考えたりできる環境を提供します。参加者を決して非難せず、それぞれの人に対して、なんらかの前向きな、受容的な関わりを持つようにします。

他の学習者の経験が果たす役割
・大人が学習に来る時、彼らは幅広い先行体験、知識、スキル、方向付け、関心、能力をもってやってきます。これは、もっとも豊かな学習資源は彼ら自身であることを意味します。
・大人は彼らの能力に対する攻撃であると思われる学習状況に抵抗します。そのため、彼らは強制されたワークショップのトピックやアクティビティに抵抗するかもしれません。
あなたができること
参加者一人ひとりを、それぞれの経験、知識、スキルをもった個人として受け入れます。グループ討議や問題解決、ピアサポート学習のように、参加者がお互いの学習に貢献できるような方法を提案します。

動機づけ
・動機づけは大人の学習者によって生み出されます。ファシリテーターの役割は大人自身の中にあるものを育てることを奨励したり、育てる条件を整えたりすることにあります。
・大人の学習は学習者に対する尊重、信頼、関心を示した態度によって高められます。
あなたができること
参加者に、あなたが彼らを尊重、信頼していること、関心があることを示します。集中しない参加者や参加したがらない参加者を批判しないこと。むしろ、彼らの関心を高められるようにワークショップを修整すること。


以上のことを踏まえて、ERICの指導者育成では、「共通基盤づくり」を大切にしています。特に、12時間6セッションの主催研修では、一つのセッションを共通基盤づくりにあてています。

大人の学習者、あるいは子どもももうだと思いますが、が、集団で、互いから学ぼうとする時、何が共通基盤として、その集団で共有されている必要があるでしょうか?

◯自己紹介や互いを知る作業や時間
◯研修に対する期待を共有する作業や時間
◯場の使い方・場に対すオーナーシップ、居心地の良さ
◯コミュニケーションのスキル訓練と話し合いの心がけなど

加えて、その時々の研修テーマについて、それぞれが持っているレディネス、背景の多様性の共有があります。できるかぎり、「一つの作業を一つの目的のために行なう」のではなく、複数の目的が満たされるように、工夫をするのですが、これらのことをやるだけで、2時間はあっという間です。

その後のセッションでも、「互いから学びあう」わけですが、こんな工夫をしています。

◯まずは、一人で、「ノートテイキング」
◯二人で話し合う時間をとる。
◯傾聴を段階的に取り入れる。「聞く姿勢」「正確に聴く」「共感的に聞く」「未来を築くインタビュー」など、異なる方法を取り入れる。
◯感情や価値観に焦点をあてる。
◯自分自身の成長に焦点をあてる。
◯分析の枠組みを活用する。「学んだこと・知りたいこと」「良かった点、残された疑問」などの対比表などをふりかえりに使う。
◯全体で共有するときは、板書する。
◯板書した中から。キーワード、ポイントとなる観点などを選びたし、その点について考えたこと、感じたことを、さらにペアやグループで話し合う。

これらすべてをやるのが、セッション3の「参加型学習の特徴とすすめ方」です。このセッションは、アクティビティやプログラムを体験して、体験したことから「学びを紡ぎだす」原理原則を一般化する。自分たちが一般化したものを、先人、先行知見などの視点から点検する、という、ふりかえりの作業によって学ぶセッションになっています。

セッション1「共通基盤づくり」とセッション3「参加型学習の特徴とすすめ方」。これが、ERICの参加型による指導者育成研修の特徴だと言えるかもしれません。

感情にいい・悪いはありません。同様に、学びに正解・不正解はありません。わたしたち一人ひとりが体験したことをふりかえり、そこから何を学ぶかが、課題であり、一人ひとりの責任であるのです。体験という素材はそこにあり、参加者の数だけ、「体験したこと」は違うのです。その多様性をリソースとして、学びを紡ぎ出すこと。それは、子どもの参加者でも、大人の参加者でも、穴事故となのです。

ファシリテーターの役割は、ふりかえりの時間をとり、必要であれば分析の視点を示し、全体で共有することで、よりよい学び、より広い多様な視点の共有、気づきを深めることにあります。

今回、” Cooperative Learning, Cooperative Lives”を読み返して、わたしがこれから取り入れようと思ったことは、「協同学習」についての学びも、ふりかえりの視点に取り入れるということです。協同学習「について」と「を通して」の二つの視点から、ふりかえりを行なうことができますね。

・。・゜゜・☆彡*:.。.:*TEST12教育力向上講座のご案内・゜・。・*:.。.:*・゜

今回は、「評価」の方法論に焦点をあてて、今年度の共通課題「価値観を育てる」に迫ります。

TEST教育力向上講座「価値観」を育てる評価のあり方
平成24年3月18日(日)〜19日(月) 12時間6セッション研修
受付:  3月18日(日) 10時30分〜10時50分
開始:  3月18日(日) 11時
終了: 3月19日(月) 16時
会 場  : 国際理解教育センター(東京都北区滝野川1-93-5コスモ西巣鴨105)
主旨・内容: 共に生きるための「価値観」を一人ひとりに育て、価値観に基づいた行動力を育てる鍵は「ふりかえり」「省察」「評価」する力にあります。

参加費  : 20,000円 前日までに以下の口座に振り込んでください。

みずほ銀行 大塚支店 普通預金口座2011254 特定非営利活動法人 国際理解教育センター
郵便振替口座: 00185-5-710744 加入者名: ERIC事務局
ゆうちょ銀行口座: 10020-3288381 名義:トクヒ国際理解教育センター

毎年、今年のTESTが集大成だなあ、と感じながらプロデュースする感覚が強くなってきています。新たな学びは、「参加者の間」にしかないのです。

ぜひ、ご参加ください。
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by eric-blog | 2012-02-13 14:28 | ERICニュース | Comments(0)

ERICニュース at ERIC エネルギーと社会

・‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・
ERIC国際理解教育センター ニュース
ESDファシリテーターズ・カレッジ 〜at ERIC 〜 2011/10/31
・ ‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥・

(文責:かくた)

土日に「エネルギーと社会」PLTファシリテーター育成研修を行いました。
いやあ、良かったです。参加者7名、共同ファシリテーター5名。
いつものことながら、こういうものは主催する側が一番の学びになりますよね。
参加者にとっても、大きな学びがあった研修だったと思います。

だから参加型はすごい。

テキストは『エネルギーと社会』モジュール。+PLTガイド。

:*: :*: ・・プログラムの流れからご紹介・・・・:*: :*:

記録起こしはまたPDFなどから内容も含めて行なわれると思いますが、まずは流れのみ。

PLT E&S2011

参加者 5名
共同ファシリテーター 5名

:*: :*: ・・2011年10月29日(土曜日)

セッション1 共通基盤づくり
11.00-13.00ファシリテーター 佐藤宏幸
1. 音楽CD「エネルギーと社会」はどんな歌詞?
2. 「わたしのエネルギー度」 握りこぶしでスピードメーター
3. 「漢字一文字で「エネルギー」とは何か」[個人作業]
4. ペアで自己紹介→二人の漢字を合わせてみると?
5. 研修への期待→傾聴
6. 話し合いの心がけ
7. 場のオーナーシップ[ペアで事務所内5ポイントをアダプト探検→全体共有]
8. 事務連絡
9. 自己紹介 [12.45-13.00 15分]

セッション2 流れのあるプログラム
14.05-16.13ファシリテーター 梅村松秀、木村幸一郎
1. 流れの説明=4つのアクティビティ「エネルギーはどこから」「なぜエネルギーが重要か」「エネルギーの元をたどる」「生命のつながり」の起承転結
2. 「わたしの一日のエネルギー」 朝起きてここに来るまでにどんなエネルギーを使ったかをふりかえる [個人作業]
3. 5つの場面で共有 [起床、洗面・身支度、食事、移動、今日の行動で板書]
4. エネルギーの分類 再生可能エネルギー=生命活動に必要なものを満たすもの。他にどんなエネルギーが?
5. 「エネルギーを定義する」
6. 「なぜエネルギー問題なのか?」
7. 「大江戸省エネ事情 ゼロカロリーから10万カロリーまで」 [「照らす」「伝える」「食べる」「観る」「旅する」の6項目の変化を辿る]
8. 『地球のなおし方』よりデータの共有
9. 「エネルギー・チェイン」 朝ご飯の元はどこから?何から?

セッション3 ふりかえりとまとめ
16.20-18.00ファシリテーター つのだきみえ
1. ミニレクチャー「PLT12時間コースの流れ」
2. 「ファシリテーションの比較・共通点と異質点」
3. 「ガイドをハイク「エネルギーと社会」バージョン」[分担して答え探し]
4. PLTの特徴の理解を三つの省察で。「技術的省察」「実践的省察」「見通し的省察」
5. 見通し的省察のための点検の視点「わたしたちは未来のための教育を行なっていただろうか?」[『いっしょに考えて』p.50]

:*: :*: ・・2011年10月30日(日曜日)

セッション4 プログラムづくり
9.00-11.00ファシリテーター かくたなおこ
1. 昨日のふりかえり [個人作業2’→ペアで共有2’→全体共有・板書]
2. 「エネルギーと社会」で伝えたいこと[個人作業で表札づくり→オープンマーケット方式で仲間探し]
3. グループで「起承転結」の流れのあるプログラムづくり

セッション5 ファシリテーション実践
12.00-13.50ファシリテーター かくたなおこ
1. 「給食から考えるわたしたちのエネルギー問題」[tsu, taka, tana]
2. 「つながる・つながる」[o, j, kim]
3. 「わたしたちのまちのエネルギー・ビジョン」[mizu, sato, saito, suzu]
各グループ20分実践、10分ふりかえり。

セッション6 行動計画づくり、ふりかえりとまとめ
14.00-16.20ファシリテーター つのだきみえ
1. ふりかえりのノートテイキング
2. 行動計画づくり
3. 二日間のふりかえり → 見通し的省察を深める
4. サークルタイム
◯二日間のふりかえり
◯見通し的省察「エネルギーと社会」にとって、今回の学びは
◯行動計画の実行宣言
5. 修了証・認定証・PLT6時間研修のプログラム・アンケート記入、事務連絡

:*: :*: ・・学び・感動があったなあ・・・・:*: :*:

:*: 発見! ポテンシャル・エネルギー

今回、何が最大の学びであったかというのは、「ポテンシャル・エネルギー」の発見です。これまでPLTモジュール『エネルギーと社会』p.2の説明によって「エネルギーが姿を変える」ことを「食べ物の化学エネルギーをわたしたちの運動エネルギーに変える」「わたしたちの運動エネルギーでゴムを引っ張ると弾性エネルギーとして蓄えられる」というような理解を進めてきていました。

しかし、「わたしの一日」をやってみて・・・
6.00 起床
水を飲む
ラジオのスィッチを入れる
顔を洗う
コンピューターとWiMaxのスィッチを入れる
湯を湧かす
お茶を入れる 茶筒をとる 茶碗を出す ティーポットを出す
洗濯機を回す
パンをトーストする
冷蔵庫からからし明太を取り出す
冷凍庫からバナナとブルーベリーを取り出す
冷蔵庫からヨーグルトを取り出す
ミキサーでヨーグルトとバナナ、ブルーベリーを撹拌する
トイレに行く 水を流す
テレビをつける
エレベーターで降りて朝刊を取って上がってくる

「する」という動作とその動作で使っている「モノ」が必ずセットになっていることに気づくのです。その「モノ」に「ある」のがポテンシャル・エネルギーなのです。高いところにあるモノを取る。その高いところにあるものは、「ポテンシャル・エネルギー」を持っています。だから、落ちるし、落ちると壊れるし、壊すのです。

地震もプレートのひずみというポテンシャル・エネルギーが引き起こしたものですね。

マンションという建物にもポテンシャル・エネルギーが蓄えられています。それは建築する時に使った運動エネルギーと素材のポテンシャル・エネルギーの合計の結果なのです。

わたしたちの生活を支えるエネルギーは、運動エネルギーとポテンシャル・エネルギーなのです。そして、「都市」というインフラストラクチャーの「蓄えている」ポテンシャル・エネルギーはとても大きいのです。

結果、いまのわたしたちの生活のエネルギーは、江戸時代の10万倍? にものぼるのです。(ホントは、ゼロからの増加率を「倍」で表現することはできないけれど・・; ) 生産するということは、ポテンシャル・エネルギーを蓄えるということなのです。そして、廃棄するということは、本当は、そのポテンシャル・エネルギーを回収することであればよいのでしょうが、「捨てる」だけになっているのです。「捨てる」ということばは、エネルギーにはなくて、エネルギーは姿を変えるだけで、なくなりはしないので、「捨てる」というのは蓄える姿と場所を変えているだけなのです。

エネルギーと社会を考えるということは、ポテンシャル・エネルギーのことを考える方が、いまや重要になってきていると言えるでしょう。生産という形で蓄え、そして、それを「捨てる」という一方通行では、捨て場がなくなるのです。Total Material RequirementTMRを減らすこと。それがエネルギー問題のもう一つの側面です。

メドウズの『地球のなおし方』の表現によれば、気圏は二酸化炭素がいっぱいいっぱい。岩石圏は廃棄物でいっぱいいっぱい、おまけに放射性物質やら有毒物質の化学物質やらで、質的にも有害化してしまっている。気圏・岩石圏は、もう満杯なのです。自らの環境を有毒有害化してしまっていいんだろうか? 危機感がないのは「見えない」せい?

『限界を超えて』が指摘されたのは1992年。もう20年も前のことになるのですね。わたしたちの社会はこの警告に真摯に耳を傾けてきたと言えるのでしょうか?なぜ、このようにわかりやすい警告が真面目に受け止められないのでしょうか? どうすればいいのでしょうか? その一つの答えが、この「エネルギーと社会」という学びの共有であるのです。


それに対して「再生可能エネルギー」というのは無機物が有機物に、有機物が無機物にと、エネルギーによって姿を変えていきますが、「蓄え」たり、「捨て」たりはしていません。すごいことですね、地球という営みは。その営みのすごさを知り、説明できるようになった人類もすごいと思います。

宇宙は人類を待っていた。

本当にそう思います。

願わくは、そのすごさの破壊者にならないことを。

エネルギーとmaterialの関係をポテンシャル・エネルギーという概念と単語を使って理解できたこと。それが一つ目の感動です。

http://www.enecho.meti.go.jp/topics/energy-in-japan/energy2010html/japan/index.htm


:*: つなげる! 食べ物を通して考えるわたしたちのエネルギーと社会

もう一つは『フード・ファースト・カリキュラム』とPLT『エネルギーと社会』モジュールを関連づけることができたことです。
◯食べ物はどこから?
◯レストラン・エネルギー亭
など、あらためて、プログラムやカリキュラムに含めたいと思わせられるアクティビティです。

おかげで、ずいぶんと展開できるアクティビティの幅が豊かになりました。

エネルギーと社会。

やはり、エネルギーという視点は、さまざまなものをつなげてくれるのですね。

:*: やっぱりそうか、そうなのだ! 価値観の問題

三つ目の感動は、エネルギー消費は価値観と関連しているということを共有できたことです。

わたしたちの行動すべてにエネルギーがからんでくる。名をするのか選ぶのかは、わたしたちの価値観の現れなのです。

今年は「ESDは価値観の教育である」ということに焦点を絞って、ESDファシリテーターズ・カレッジでも、スキル研修は「わたし 価値観を学ぶ」(9月24-25日了)、「あなた 対立を通して価値観を明確にする」(11月26-27日参加者募集中)、「みんな 社会全体で価値観を共有する」(2012年1月28-29日参加者募集中)の三本で企画しています。

すでに終了した「わたし 価値観を育てる」では、3.11以降の自分自身の生き方と行動を見直し、自分が大切に思うものを本当に大切にできる行動を選ぶことが、「自分らしさ」を育てることになるのだということを共有しました。

PLT「エネルギーと社会」でも、エネルギー問題は価値観の問題であるということを共有できたことは、とても嬉しいことでした。

11月の主催研修「あなた 対立を通して価値観を明確にする」では、「親のエンパワメント」のための研修で行なった「IALACから「わたしメッセージ」の練習」という流れで対立を扱うためのスキルトレーニングを行ないたいと思います。

http://ericweblog.exblog.jp/13884717/

これも、何が生まれるか、とても楽しみです。ぜひ、ご参加ください。


:*: :*: ・・アイデア・宿題を忘れずに、活かそうね・・・・:*: :*:

たくさんのアクティビティのアイデア、ワークシートのアイデア、リアリア(realia=ハンズオン)のアイデアなどが生まれました。忘れないために、宿題も含めて、ご紹介しておきましょう。

:*: プログラムをふりかえる 三つの省察ワークシート
参加型学習で活用する活動形態は「個人作業」「ペア作業」「グループ作業」「全体作業」の4種しかありません。活動形態が技術的省察の中心であり、Howであることは間違いありません。

そして、なぜ個人作業なのか。なぜグループ作業なのか。ファシリテーターはそのWhyを持っていないといけないのです。そして、その活動形態を次にどの活動形態にどうつなげるか、その展開も重要なHowです。ということは、ファシリテーターはなぜそのようにつなげたか、そのWhyを説明できないといけないのです。

Whyを考えるのが実践的省察です。そして、その結果、プログラムの目標が達成されていたかどうかが問われるのです。

三点目の「批判的・見通し的省察」は本質的に何を達成したいと思っているかを問うものですが、これのためには「点検の視点」があったり、自分自身の価値観の明確化が求められます。今回は、二種類の「点検の視点」を入れました。

:*: 見通し的省察のための「点検の視点」二種
一つはセッション3での「流れのあるプログラム」のふりかえりで使った「わたしたちは未来のための教育を行なっていただろうか?」[『いっしょに考えて』p.50「未来のための教育とは?」]です。

ESDが価値観の教育であるというのは、そもそも教育の目的そのものが変化しているのだということを認識していなければ、ESDにはならない。

そのことを、時々に点検することが、軌道修正、「省察的実践家」Reflective Practitionerとしての教育的指導者に求められることです。

もう一点は「エネルギーと社会」モジュールp.6「概念」です。これはセッション3で共有しましたが、セッション6の自分自身の学びをふりかえる時にも援用しました。わたしたちの二日間の学びは「エネルギーと社会」という観点からふりかえって、有効だっただろうか? と。

二つ目の視点はテーマ型省察と言えます。国際理解教育、4つの教育、ESDのいずれも、「人類共通の課題」というテーマを扱うことと、その「課題解決のためのスキルを身につけるための教育」であるという二つの側面を持った教育であるということから考えると、これらの二種類の点検の視点があることを共有できたことは、良かったと思います。

:*: ガイドをハイク「エネルギーと社会」バージョン
共同ファシリテーターの一人、つのださんが、セッション3のために創りました。「ガイドをハイク」PLT PreK-8ガイドの20問をアダプトしました。

すでに「エネルギーと社会」のPLTファシリテーター研修を受けた方も、復習のためにハイクしてみてください。

1.PLTの目標は何ですか?
2.「地球のエネルギシステム」とは何ですか。どこでその情報が見つかりますか。
3.争点のある問題を提示するときの教師の役割は何ですか。
4.多様性というテーマについて、室内で取り組むことができるアクティビティをさがしましょう。
5.「個別化教授法」についての情報はどこで見つかりますか。
6.生徒にとって効果的なアクティビティであるかどうかを評価するための情報はどこにありますか。
7.「【エネルギーと社会】のストーリーライン」の事例はどこにありますか。
8.学習者を気づき、理解、挑戦、動機づけ、行動というプロセスで導くためにPLTで活用されている教授方法の三つとは何ですか。
9.「エネルギー」や「エネルギーと社会」に応用可能なアクティビティはどれですか。
10.教科カリキュラムに対応したアクティビティを探し出す最短の方法は何ですか。
11.「推定する」というスキルが関係するアクティビティを見つけなさい。
12.PLTのアクティビティでテクノロジーの活用が含まれているものを見つける三つの方法は何ですか。
13.どの付録に「アクティビティの参照と資源」がもっともたくさん紹介されていますか。
14.アクティビティのサイドバーに含まれる9つの項目とは何ですか。
15.PLTガイドからのコピー、複写についての方針は何ですか。
16.アクティビティ84に関わるラジオ番組は何ですか。
17.「水の不思議」の評価の機会の三つ目の参考となる図表はどこで見つけられますか。
18.新しいガイドでは「自然欠乏症」という造語が紹介されています。どこで見つけられますか。
19.PLTが質の高い環境教育を支援していることをまとめたようなスローガンは何ですか。
20.教師が教科の達成目標とPLTの関連を見いだすにはどうすればいいですか。

この情報はPLTファシリテーターズ・コーナーにアップされる予定です。

ご活用ください。そして、テーマに合わせた「ハイク」を作ってみてください。

:*: 原子の世界をイメージする
共同ファシリテーターの佐藤宏幸さんからの情報です。

まずは、大きさや構造を知る。 ① NHK 高校講座 化学 「第4回 物質の構成」より Eテレ 毎週火曜日14:30~15:00 放送日5/10 第4回 物質の構成 原子の構造 講師:立教新座高等学校教諭 渡部 智博 http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagaku/archive/chapter004.html 02:50~07:00( 分) 金箔の厚さに、500個の金原子が並んでいる。

大数少数の単位の名前を知る

兆京 ナノメーター、オングストローム ナノテクノロジー、メガバイトなど。

大数 一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、 (秭)、穣、溝、澗、正、載、極、恒 河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数(計21単位)
小数 分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、 弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静(計24単位)

ぜひ、『原子力と人間 闇を生む光』(小林公吉、菁柿堂、2005)もお読みください。原子の世界の三つの秘密に、驚かれるはずです。

http://ericweblog.exblog.jp/13088029/

秘密その一  原子の正体は「から」 原子核とその回りを取り巻いている電子の巨大な空間。
秘密その二  陽子と中性子、そして電子がすべての物質の基本。
秘密その三  放射性物質と呼ばれる物質の原子核は崩壊する。

秘密その一を実感するために、大数少数に親しむこと、そして、比喩を用いることがおすすめというわけです。

陽子と中性子からなる原子核の大きさをピンポン玉ぐらいだとすれば、電子が飛び回っているのは東京ドームの広さぐらい。なんてね。しかも、その大きさは1万分の一ぐらいなのです。ピンポン球の一万分の一の大きさのものが東京ドームほどのところを飛んでいる? 

http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k0dennsikotai/35cm.htm

:*: 手作りはイベント? それとも日常? ポテ地を探せ!
『大江戸えねるぎー事情』(講談社文庫版では『大江戸省エネ事情』)が描き出す江戸時代というのは人間のエネルギー、再生可能エネルギーで、物事が回っていた時代です。

人間の手仕事が生活の質を支えたいたのです。だから「手作り」に戻ろう。その価値観はよいのですが、現実の行動は「変だぞ?」なのです。

例えば、『普通の家族がいちばん怖い 徹底調査! 破滅する日本の食卓』(岩村暢子、新潮社、2007)が描き出す「手作り」の風景はこんな感じです。
http://ericweblog.exblog.jp/6821754/

・ してもらえる「お客様」
・ 好き嫌いで取捨選択、伝承・決まり事は苦手
・ 子どもを喜ばせたい
・ うるさい親になりたくない
・ 一緒にいられない家族たち、バラバラ
・ ノリでつながる家族、盛り上がりが大事

手作りはイベント。なのです。

となると平均で1643品目(1992年の調査より)に囲まれて暮らしているわたしたちの、「手作りのための生活財」の所有が増えるだけなのです。例えば、「ポップコーン製造器」は80%の人が「全然使わない」と答えているのです。その他「電気天ぷら鍋」「アイスクリーム製造器」「電気ゆで卵器」「ワッフルメーカー」「たいやき器」などなど、半数以上が「全然使わない」と答えています。

わたしたちの生活は「手作り」イベントのための「全然」あるいは「ほとんど」使わないモノのポテンシャル・エネルギーにあふれているのです。

参考文献『生活財生態学III 「豊かな生活」へのリストラ』(商品科学研究所 + CDI<1993)

手作りが日常であって初めて、「手作り」という価値観が「エネルギーと社会を変えると言えるのではないでしょうか。

そこで、「手作りが日常にできるポテンシャルを持っている地域(ポテ地)」と「手作りがイベント以上になりえない地域」との線引きをする指標を考えてみることにしました。

ポテ地以外では、「エネルギーと社会」の課題は「手作り化」だけでは解決できないということです。

「ポテ地はどこ?」
◯まきストーブを使える。
◯高層ビルの数と密度。
◯野菜、米、にわとりなどを作れる飼える。
◯山林、里山との距離が歩いて5-10分、自転車可。
◯自然エネルギーを生み出す場が近い。
◯自然生活地域である。
◯井戸があるか。
◯用水路がある地域なのか、下水路だけの地域なのか。
◯自然の生き物、植物が豊富。
◯人のつながりがある。伝統が生きている。

市町村という行政区分でエネルギー・ビジョンを考えるのではなく、ポテ地度によってエネルギー・ビジョンは変わるはずなのです。


:*: 推奨 「エネルギーと社会」 2時間プログラム
1.わたしたちの社会はポテンシャル・エネルギーで満ちている 「わたしの一日」
2.ポテンシャル・エネルギーの高さは廃棄のエネルギー・コストにつながる。「マンションができて、そして壊されるまで」
3.成長の限界
4.これからの行動を考える「未来のまち図」

:*: PLTのアクティビティと高次の思考スキルの関係

つのださんがまとめてくれました。PLTガイドの96アクティビティそれぞれがどの思考スキルに対応しているかの対応表です。これも多分PLTファシリテーターズ・コーナーにアップされるはずです。ここでは、どの思考スキルがよく使われているかの頻度順をご紹介します。

頻度順
分析する38
観察する37
比較する、対比させる28
属性や構成するものを同定する25
問題解決する21
調べる21
情報を整理する20
議論する19
分類する、カテゴリーに分ける15
評価する15
関係やパターンを同定する15
予想する14
解釈する12
表現する11
推論する9
結論づける8
意思決定する8
問題を定義する8
統合する、創造する7
並べる、整理する6
構成する、作曲する5
概念を形づくる5
原因と結果を特定する5
問いをたてる5
中心となる考えを同定する5
まとめる4
理解する3
論理だてる3
クライテリアを確立する2
一般化する2
アナロジーや隠喩などを作る2
原則を形づくる2
再構成する2
立証する、実証する2
洗練する1
推定する1
翻訳する1

http://ericplt.exblog.jp/17037303/

:*: :*: ・・主催研修スキル「あなた 対立を通して価値観を明確に」・・・・:*: :*:

次回、11月の主催研修は、スキル研修「あなた 対立を通して価値観を学ぶ」です。使用テキストは『対立から学ぼう』です。

開催要項はERICのホームページからダウンロードすることができます。

2011年(平成23年) 11月26日(土)~27日(日)

第一日
セッション1 共通基盤づくり
11:00-13:00
1. 二日間の内容について
2. 自己紹介「価値観をふりかえる」
3. 傾聴
4. 二日間の心がけ[一人で→ペアで→全体で]
5. ふりかえり

セッション2 『対立から学ぼう』のレッスンを体験する
14:00-16:00
1.IALAC
2.セルフ・エスティームを育てる「わたしメッセージ」の練習
3.対立は悪くない
4.対立を通して価値観を明確にする

セッション3 『対立から学ぼう』の学習方法の特徴とすすめ方
16:00-18:00
1. 「何を、どのように?」技術的省察
2. 「なぜ?」実践的省察
3. カリキュラムの目標「それで、どうしたいの?」見通し的省察
4. 『対立から学ぼう』カリキュラムの実践課題

第二日
セッション4 「わたし」・「あなた」の価値観を育てたもの、そしてこれから
9:00-11:00

セッション5 プログラムづくり
12.00-14.00

セッション6 行動計画づくり
14.00-16.00
1. 二日間のふりかえり
2. 個人的行動計画
3. バリヤーの克服
4. 修了証

ぜひ、ご参加ください。

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  (特定非営利活動法人)国際理解教育センター
ERIC:International Education Resource & Innovation Center

〒 114-0023 東京都北区滝野川1-93-5 コスモ西巣鴨105
  tel: 03-5907-6054(研修系) 03-5907-6064(PLT・テキスト系)
  fax: 03-5907-6095
  ホームページ http://www.eric-net.org/
  Eメール   eric@eric-net.org
  blog 「 ESD ファシリテーター学び舎ニュース http://ericweblog.exblog.jp/
  blog  「PLT 幼児期からの環境体験」
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by eric-blog | 2011-11-02 18:15 | ERICニュース | Comments(0)