人気ブログランキング | 話題のタグを見る

未来文明カフェ

昨日のカフェのゲストはアメリカ先住民の知恵を世界に広める活動をしている財団からお二人。ウィンド・イーグルさんとレインボー・ホークさん。

PLTのアクティビティに紹介されている「白いバッファロの仔である女と聖なるパイプ」は、環境をどのように大切にしなければならないかを教えるための物語だ。『知恵の三つ編み』でスーザン・アンダーウッドさんが、彼らの教え方・学び方について書いている。彼らが伝承する知恵は、部族があるいは部族の誰かが経験したことから学び取ったものだ。経験知を学ばないものは同じところをウロウロし成長しない。共同体で共有され、継承される知恵は共同体としての成長の証しなのだ。より良い学びはより良い生き残りの鍵なのだ。

「白いバッファロの仔である女と聖なるパイプ」の物語を読むと、色のイメージ、リアルなもの(この場合はパイプ)、パターンの繰り返し、などが物語に取り込まれていることがわかる。

昨日のプレゼンテーションも正しくそのような原則に乗っ取ってすすめられた。
ビジュアルなイメージが強いビデオ上映の後、丸い「幸せの知恵の輪」を表すマットがフロアの真ん中に敷かれる。
マットは8色に塗り分けられており、それぞれが方角に対応している。東の方角を確認し、黄色をそちらに合わせると、南には赤、西には濃い赤紫、北には青が彩られている。
10本の竹籤が水色のリボンで束ねられ、参加者の人数分、マットの上に置かれて行く。

香りの高い煙草のパックが回される。一人がひとつまみずつ、マットの中央に置かれた白い深皿に、自分の名前を言いながら、入れる。
参加者全員が、名前を復唱する。一人ひとりが入れた煙草でいっぱいになった皿は、わたしたちが一つのファミリーになったことを示している。

一つの物語から幸せの知恵の共有は始まる。
少年ディビッドはお父さんとお姉さんと共に暮らしている。ある時お姉さんは病気で死んでしまう。少年は喪失感に苦しむ。が、父親はそれほど苦しむこともなく、日常の責任を果たし、生活を楽しんでいるように見えた。
少年はその知恵を知りたいと願った。
父親は一つの巻物を取り出して開けてみるようにと言った。巻物には絵が描かれいる。少年がその絵の意味を問うと父親は知らないと答えた。しかし、そこには幸せの鍵が描かれいると言った。

そして、色々な人を訪ね、自分で、この答えを知っている人を探さなければならないと言った。

ericかくた なおこ
by eric-blog | 2010-02-04 10:21 | ☆よりよい質の教育へBQOE
<< 未来文明カフェ その2 WE164号 >>