人気ブログランキング | 話題のタグを見る

バカの壁

かくたです・
                          2004年3月15日配信
-----------------------
37-2(156) バカの壁
養老たけし

別に、紹介しなくてもいい本だと思うけれど、とりあえず。

バカの壁 第1章

・自分が知りたくないことについて自主的に情報を遮断してしまう。
・「わかっている」「知っている」と安易に思う。
・「客観的事実が存在する」と思っている。
・「科学の世界なら絶対があるはず」と思っている。
・一度何かを採択するとそれを頑として変えない。特に官庁
・事実と推論の違いがわからない。
・自分の知っている世界、情報には限界があって、その外側にも世界があるというこ
とがわかっていない。

つまり、真に科学的であるというのは、「理屈として説明出来るから」ではなく、そ
こに反証されうる曖昧さが残っていることを認める姿勢です。[26]

第3章 個性をのばせ
人間の脳はというのは、こういう順序、つまり出来るだけ多くの人に共通の了解事項
を広げていく方向性をもって、,,,進歩を続けてきた、マスメディアの発達というの
は、まさに「共通了解」の広がりそのもの。[42]
個性は、文明の自然な流れだとすれば、おかしな話[43]

第5章 無意識・身体・共同体
共同体から離れてみると、いかに無意識に制限があったかがわかる。
健康な状態というのは、プログラムの編成替えをして常に様々な入出力をしているこ
と。96
個人にとって見過ごされてきたのが「身体問題」、社会にとって見過ごされてきたの
が「共同体」
機能主義(実力主義のこと?)と共同体主義の対立。
他の共同体から見ればおかしいことが、閉じられた共同体で起こってしまう。107
常識がなくなる、小さな共同体の論理しかわからなくなっている。

フランクルは、「人生の意味」は外部にあるという。自分が何かを実現する場は外部
にしか存在しない。意味を見い出せる場はまさに共同体でしかない。
110「他人が人生の意味を考える手伝いをする」ことにフランクルは強制収容所にお
ける彼の人生の意味を見い出した。
イデオロギーが人生の意味であるという時代はもはや終わっている。112だからといっ
て人生の意味がなくなったという結論にはならない。
食うに困らないに続く共通のテーマとして考えられるのが「環境問題」,,,それもま
た人生の意味。
借りがあって恩義を返す。そこには明らかに意味がある。教育も人間を育てることが、
自分を育ててくれた共同体に真っ当な人間を送出す、,,,それは基本的には無償の行
為なのです。(ここだけ引用するようなヤツはいないと思うけれど、いるとやだから、
確認しておこうっと。東大でながらまめし食ってきた人に、言われたくないね。)

脳化社会である都市から、無意識=自然が除外されたのと同様に、その都市で暮らす
人間の頭からも無意識がどんどん除外されていっている。119

都会は「働かないで食える」場所。
by eric-blog | 2004-08-24 10:17 | ■週5プロジェクト03
<< 世界 表の体育 裏の体育 >>