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生と死から学ぶ

かくたです。
                          2004年2月24日配信
昨日から断水状態が続いていて、水も購入してミネラルウォーターでお茶を入れてい
るのですが、おいしーーーーーーーーい!

こまってしまいますね。この後も、水は買うという習慣がついてしまったら。

今回紹介するのは、
デススタディーズ入門、なのですが、いかにも講議ノートです。
教育学って、社会科学的方法論のない学問なのだなと、あらためて、こういう本を読
んでいると感じます。

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34-4(140)生と死から学ぶ
鈴木康明

著者は、わたしが今年行ったしまね国際センターの「国際理解セミナー」第2回で講
師をされた方である。内容:異文化をわかるための心理学、多文化・多文化共生のた
めに必要な心理学的知見と具体的技術を学ぶ。
生まれも1956年と、近い。やはり、参加型を取り入れての試みは、わたしたちの年齢
なんだなと思う。
専門は教育学、カウンセリング。

この本は、東京外国語大学での講義ノート。1997年開始。
500人を超える参加。最初に資料読解、そこから自分の意見を考え、周りの人と話し
合ってみる。講義。再び、資料と考えるための課題、それについての自分の意見、周
りと話し合う。そしてふりかえり、「私にとっての生と死の教育」のレポート。など
で構成されている。キーワード、資料などが親切。

第1講-BEING 人はいつから人となるのか。優生思想
第2講-NOW AND HERE 時代、時間、発達段階、加令、障害
第3講-PILOT 老いについて、
第4講-SALAD BOWL 異文化、ふつう、養護学校
第5講-BE THERE 痛み、ホスピス
第6講-LOST AND GAIN 悲嘆、近親者の死
第7講-GIFT 子ども、死の受容
第8講-WILL AND WISH 寿命、死に方、脳死、臓器移植

資料編
1.ダウン症
2.介護保険
3.尊厳死の宣言書
4.国境なき医師団
5.緩和ケア病棟
6.緩和ケア病棟承認施設一覧
7.骨髄バンク登録のしおり
8.AMNESTY
9.臓器提供Q&A
10.電話による情報提供と相談の機関一覧

基本的に、おしゃかさまと同じく「生老病死」について、考える、ということです。

44 第3講
老化は病気や障害ではない
老化の後ろ送り現象が起きている
自立度が高い
知的能力も発達する
65-74才 ヤングオールド 老年期
75才以上 オールドオールド 老衰期
の区分。
47
・存在の意味が動揺しやすい
・阻害感と孤独感を体験しやすい
・未知への恐怖としての死に方の問題
これらが精神病理につながることもある。

79 第5講
痛みの主観性
痛みの意味=生理−心理−社会−生命倫理的にとらえること
84
HOSPICEの7つの働き
-Hospitality
-Organized Care
-Symptom Control
-Psychological Support
-Individualized Care
-Communication
-Education

96 第6講
「自分をふかんしてながめることができること、それが生きるということ。」柳田邦

人生は、失うことと獲得することの繰り返しである。

111
「100万回生きたねこ」はなぜ最後に生き返らなくなったのか。

124 第7講
死ぬ瞬間、ロス
by eric-blog | 2004-08-20 10:02 | ■週5プロジェクト03
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