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鉱山のはなし

                        2004年1月20日配信
32-1(128) 鉱山のはなし
斉藤さねのり
アップル文庫、1985年

わかりやすく書かれた解説本。秋田県下には、尾去沢(おさりざわ)鉱山はじめ、たく
さんの鉱山があったのですが、いまは鉱脈の枯渇と外国との競争でほとんど閉山して
しまいました。
この本は、その歴史的経緯というよりは、「鉱山のいろは」として書かれています。
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研修について

今回、秋田県国際交流協会とJICAの共催で、小坂町で研修が開催されたというのも、
実は小坂が鉱山の町であったというこれまでの経緯からであったということがわかり
ました。というのも、JICAが1991年に金属関連の技術研修施設を小坂に建設したのも、
小坂が明治時代に日本最大の鉱山であったこと、黒鉱という銀銅鉛などの複雑鉱から
の製錬技術を開発したのが小坂鉱山であったこと、また、そのための処理にからんで
さまざまな環境問題が起こるところを、最先端の環境技術開発によって解決してきた
こと、などがあったからだそうです。いまも小坂製錬という会社が、製錬部門だけは
残して操業しています。
重工業は、いずこも生き残りが大変なのが現実ですが、かなりスリムにして、小回り
をしやすくし、いろいろと新しい技術に挑戦している会社のようです。

明治時代の賑わいの象徴として、鉱山事務所や康楽館という「日本最古の芝居小屋」
などの建築物が残っています。康楽館については「残っている」という表現は失礼で、
歌舞伎などの芝居がいまもかかっており、お座敷情緒で楽しめるそれらの演出物は、
かなりの人気であるとか。

盛岡発、青森行きの高速バスで、秋田県の小坂で降りるというのも、かなり「????」
でしたが、十和田湖の半分が小坂町という、本当に青森や盛岡の方が、県庁所在地の
秋田市よりらもはるかに近いという場所でした。

JICAの研修生や観光客への対応として小坂町国際交流協会の方々も熱心に活動されて
いるようで、今回の研修にも2人の方が参加してくださっていました。

少人数でしたが、密度の濃い研修ができました。
by eric-blog | 2004-08-18 11:16 | ■週5プロジェクト03
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