ジャパニーズ・オンリー−小樽温泉入浴拒否問題と人種差別

共通のルールづくりだけでは済まない、互いの文化の尊重という問題ですね。

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                            2003年10月2日配信/2004年8月11日ブログアップ
PGL関連ではないですが、そこに参加していた人が販売していたものです。新学期が始まる前にこういう会があると元気になりますね。
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20-4(76)ジャパニーズ・オンリー−小樽温泉入浴拒否問題と人種差別
有道出人
明石書店、2003

北海道の小樽で、ロシア人船員の入浴マナーの悪さから「外国人お断り」「ジャパニー
ズ・オンリー」が公衆浴場の玄関に張り出されるようになった問題に、アメリカ系日
本人が裁判にまで持ち込んで戦ってきた経緯の報告書。

外国人拒否が問題になって来たのが1999年。99年10月13日初めて人種差別撤廃条約を
摘要して、外国人の入店を拒否した店に賠償金の支払が命じられた。98年に提訴。
99年10月15名ActivityBusiness Excluding Non-Japanese Customers Isshoプロジェ
クトBENCHIプロジェクト、「外国人お断り」問題プロジェクトが発足。

メディアに訴えたり、自治体に訴えたりなどするが、進展せず。結局2001年2月1日
に、札幌地裁に提訴。
2002年11月11日の判決は、慰謝料の支払を命じたのみで、小樽市などの指導の人種差
別問題および人種差別撤廃条例などを創って、問題解決を進めることを求めたことな
どは棄却。その結果に、さらに控訴中というもの。

著者は、1999年10月23日に、一年半かけて準備した書類を提出して、帰化申請し、
2000年9月29日に認可され、10月10日に手続き、11日に日本人となった。「完全な日
本人」になっても、拒否は続いた。外見からだ。

日本には、いまだに「人種差別禁止法」がないため、このような時に、よってたてる
のは国際法のみ。でも、それでは罰則や措置がないため、損害賠償どまり。モグラた
たきにしかならないよね。

有道さんは、この問題に取り組んでくる中で、3つの前提に対する強固な姿勢、偏見
が問題解決を難しくしたと感じています。
1.外国・外国人は日本と違う
2.日本語は難しい
3.外国人は外見でわかる=「日本人離れした顔」をした人は「本当の日本人とは違
う」「日本人ではない」という前提。毎年の国際結婚は3万組以上、推定で10年間
で60万人以上の「国際児」が生まれているという現実的な問題にぶつかっている。

「ルールやマナーを遵守するかどうか」は外国・習慣・文化・外見と全く無関係であ
る」ということが見落とされる。

ひとつ明るい変化の兆候は、有道さんによると、ていねいに、何か国語でも書かれた
「入浴のルールとマナー」が出されるようになってきたことだそうだ。

トラブルの最初から、コミュニケーションの促進を支援する体制が作れたら良かった
のにね。
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by eric-blog | 2013-09-20 14:25 | ■週5プロジェクト03 | Comments(1)
Commented by eric-blog at 2004-08-11 10:53
この本と「しがまっこ溶けた」でとてもいい「英語討論」の時間を組み立てることができました。今年は何? かな?
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