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第4の生き方

かくたです。
                            2003年6月27日配信
今週は、明日から研修だし、総会もあるし、かるーく、流して。
「怒り」の本見つからない。

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8-4(33)  第4の生き方−「自分」を活かすアサーティブネス
ディクソン, アン
つげ書房、1998


アサーション・トレーニングを行っている団体がどれぐらいあるのか、知りませんが、アサーティブ・ジャパンの森田汐生さんという方が、宮崎県での研修を行っておられました。
その時の参考文献という販売されていた中の一冊です。

これまで、「攻撃的」「受け身的」とそして「アサーティブ」と3つの対応分類であったかと思っていましたが、「作為的」というのが加わって、4つ。そして、四番目のアサーティブネスを生き方として進めているという本です。

・攻撃的
・受け身的
・作為的
・アサーティブ

しかし、わたしとしては「作為的」なるものが気になる。
本では、以下のような行動パターンが上げられている。;  人をごまかす、支配した
り操ったりする、正面きって人と向き会えない、自分を含め誰のことも信頼できない、本心を出さない、すり替える

それって、どんなコミュニケーションのパターンなのだろうか。

うーーん、だんだん行動パターンだけでなく、人格にまで踏み込んでいるなー。こん
こなこと始めたら、シュタイナーの4つの気質みたいにならないか。アサーティブ・
トレーニングというのは、誰しも共通にトレーニングすることが、自分なりの習熟を
遂げることのできるスキルとして考えられてきたのではないか。こんな3番目のパターンなんて、練習も、ロールプレイもできそうにないし、他のコミュニケーション・パターンと比較することもできない。いずれかというと、これは、コミュニケーションにおける「落し穴」として扱うべきものだ。

それとも何か、「作為的」なパターンのコミュニケーションに対応する「アサーティ
ブ」な対応がありえるというのだろうか。この本は、より強く自分の要求を主張する
ことへの道を示しているため、「作為的」というような、相手のコミュニケーション・パターンを読む、はまらない、かわす、対応を考えるということに焦点があてられています。

この発展は、わたしたちが「日本型コンフリクト」の分析から、アドボカシーへと進
んだのに比べてみるとおもしろいですね。

自分のパターンの自覚

アサーティブネスについての理解

練習

3つのポイント[自分の感情や要求の明確化、自分の主張を伝える、アサーティブな
主張を損なうような反応をされたら、きっぱりと対抗する]

アサーティブの11の権利[なんと、「アサーションの12の権利から、最後の1項目
「わたしにはアサーティブでないわたしである権利がある」が落とされています。]

非言語的コミュニケーション

「ノー」の言い方ガイドライン

思いやりの落し穴

感情の表現

怒り*

批判の対処法

言いにくいことを言う

などなど。最後の「批判に答えて」は、アサーティブネス・トレーニングが広がった
おかげで、批判も浴びるようになった点である。「構造的な問題に取り組んでいない」「セラピーとの違い」「アサーティブであることと、自分勝手との違い」わたしたちが考えてきたのと同じ様な論点が、アメリカでも展開されているのだなということかな。

長年やっていると、シンプルな枠組みではなく、より洗練されたもの、より包括的な
もの、より発展させたものへの内発的欲求と、周囲からの期待がある。気をつけない
とね。


*「怒り」が女を強くするということについては、ずばりそのもののタイトルの本が
あったと、探しに行ったのに、別件の怒りで我を忘れてしまい、タイトルを調べない
ままです。また、別の機会に紹介しましょう。


以下、類似出版物
参考文献
〇平木典子「アサーション・トレーニング」
〇アン・ディクソン「アサーティブのすすめ」柘植書房、1991
資料
〇鈴木ちあき「アサーティブトレーニングへのおさそい」
〇岩井美代子「アサーティブ・トレーニング・プログラム」
by eric-blog | 2004-08-04 10:38 | ■週5プロジェクト03
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