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支配被支配

「男性」というのは、近代産業社会拡大再生産適材の記号であることを、今回のワークショップで確認しました。

労働耐性が高く、組織化集団化しやすく、視野の固定と海馬のさまたげの少ない集中力による専門分野特化傾向を持ち、力を誇示したりヒエラルキーや勲章が好き というような「文化的社会化」されやすい生き物が「男性」という記号です。
近代科学技術産業社会は、逆に極端にそのような「男性」を中心に形成された社会であるために人間性の疎外にいたり、いまや「HUMANIZATION OF MODERNITY」が課題になっているのです。

「社会化受容承認」の記号も、「男性」受けがいいものになっているのでしょう。

昇進昇給より、愛や安心信頼などによる社会化承認記号を求めることがわからない「男性」も生まれることでしょう。
力の誇示が満足につながるため、支配したがる傾向を持つかもしれません。

社会が「男性」に都合よく作られているため、「男性」化傾向の強い個人は社会的認知も高く、力が強化されていることでしょう。そのため、強化されている力を剥奪され、平等に扱われると(例えば参加の場、例えば家族などで、ですが)逆上してしまう人がいるのです。人間としての自画像が弱いのかもしれません。
これらは「男性中心社会」が引き起こす病理です。

とはいえ、一人ひとりの力の発揮は地の塩です。

ただただ脱力するだけならば社会的機能不全を引きおこすと思うならば、走りながら、人間形成の課題を「近代化」より先に設定していくことも可能なのではないでしょうか?生物的成人、経済的参加の課題の先に人間的修養を設定することは人間社会の知恵として、どの社会にもあるのではないでしょうか?

(「男性」に求められる傾向が強いように思いますが。)

「男性」の人間化、人間修行の課題は次のように考えられると思います。
○男性中心社会で過大に付与されている力を自覚する
○力は分有するために発揮する
○結果の配分の正義に「必要」と「平等」という原則があることを受けいれる
○保護は主体性の発揮のためにある、する、提供する、

非男性、弱男性傾向にある側は
○「非」「弱」のような周辺化記号がしめす人間的価値観を生きる、発信する
○保護は悪びれずに受け、主体性を発揮する。
○シングル単位の社会保障制度など、力の誤解につながらない社会システムをアドボケイトする。
○力を付与する関係に組み込まれない
○支配被支配とは、パワーゲームなので、ゲームに乗らない、ルールの変更をする、別のゲームを提案する。まずは自覚する。

限られた時間の中で、取り上げることの出来なかったテーマもありました。人の頭を自分のテーマで乗っ取ったわたしとしては申し訳ない気もし、残念でもありました。ので、ちょっと自分の頭でも考えて見ました。

ぜひ、みんなの頭でも一緒に考えて見ましょう!(^ - ')b#
ありがとう!(^o^)/
あたまがとう!(o^-')b#
by eric-blog | 2008-09-09 08:41 | □研修プログラム
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