219-6(1069) 森づくりテキストブック 市民による里山林・人工林管理マニュアル、中川重年、山と渓谷社、2004
神奈川県森林研究所専門研究員として多くの雑木林の市民による管理に関わって来た著者による森づくりのテキストブック。見開き右ページは解説、左ページは図や写真という見やすい構成。220ページほどの本だから、約100のトピックが扱われていることになる。
森林ボランティアの団体は年々増えており、これからの森林管理を語るときに不可欠の存在となるだろう。
『再生の雑木林から』は、同著者が海外の事例にも触れながら、森林管理に取り組んで来た「玉川きずなの森」の実践紹介である。
森に子どもを連れて行くことで、開かれた場での子育てが自然と可能になって行く魅力にも、しっかりと触れられている。老若男女に関わらず、それぞれができることを、楽しみながら、がとても好感が持てる。続く秘訣でもあるのだろう。