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昆虫 驚異の微小脳

206‐2(993)昆虫 驚異の微小脳

水波誠、中公新書、2007

哺乳類の巨大脳に対して昆虫の微小脳は、陸生動物の二大進化系統である。そのメカニズムを研究することはヒトのこれからを考える上でも有効だ。
これが著者の主張だ。

大きくは生き残りのr戦略とK戦略にかかわるらしいが、個体が小さく、寿命が短く、個体数が多く、変異によって環境への素早い適応力を持つものと、個体が大きく、寿命が長く、個体数が少なく、学習によって環境への素早い適応力を持つものと。前者が昆虫であり、後者が哺乳類である。またこの両者には外骨格、内骨格;変態;移動能力;気管呼吸方式;植物との共進化などの違いがあり、それを支えているのが、小型軽量低コストの昆虫の微小脳なのだという。

ハエの目からはわたしの動きなど超スローモーションで見えていて、避けるために、一瞬で加速することなどたやすいことらしい。
その他飛翔、におい、学習、コミニケーションについての驚異の能力の詳細はぜひ本署を読んで下さい。
1996年の微小脳の提唱は国際的
by eric-blog | 2007-11-21 06:46 | ■週5プロジェクト07
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