最初の投稿日: 2007年5月22日
社会的営みとしての教育をよりよいものに -教育マニフェストを創る、創るプロセスを広げる、実現するための1, 2, 3!!!- 1. とりかかる 2006年末に、ECOMの森良さんが呼び掛けて実施された『教育マニフェスト』づくり。ワークショップのファシリテーターに、KJ法の実践家である鎌田陽司さんにお願いできたのは、とても幸いなことであった。いやいや、わたしなど、鎌田さんのファシリテーションを受けられるというメリットに惹かれて、二日間を耐えたと言ってもいいぐらい。ありがとうございました。 KJ法にかける時間は簡易法だけの一日ワークショップから、構造化や行動計画づくりまでの一週間、プロジェクトの進行などの長期まで、状況に合わせてさまざまなのだそうだ。 民主主義の実践としてのKJ法による合意形成に、どれだけの人がどれだけの時間をかけるのか、なぜその方法をとり、なぜそのテーマについて考えるのか、そのことを考え、合意するところから、すでにプロセスは始まっている。 そして、教育マニフェストの場合は、呼び掛けがあり、年末12月16日に準備会合が開かれ、ファシリテーターが決定し、日時が決まって、その日に参加できる人々が集まったところから、始まった。 年末に、と考えていたが、諸般の事情から明けて2007年1月4-5日。ERICの事務所で10時から、KJ法ワークショップは始まった。三が日が明けたばかりであり、実際には11時ぐらいにはなってしまった。 2. ワークショップをする=KJ法のプロセス 【ステップ1 簡易型KJ法「花火」】 1. テーマに合意する 「社会的営みとしての教育をよりよいものに」 2. テーマについての話し合いをさまざまな角度から展開する。テーマは大きな模造紙のまん中に黒で書いておく。話しがそれそうになったら、テーマとの関連を思い出すようにする。 3. 話し合いの中で出てきたこと、気づいたことを一人ひとりがカード(ポストイット)に書き出す。 4. 順番に読み上げて、大きな模造紙に、「まとめる」のではなく「まとまっていく」カードでシマをつくる。 5. シマに、カードの言葉を代表するような命名をする。 6. 四項注記を忘れずに。[日付、場所、データ出元、データ分析者] 今回は、9名、165枚のカードから26のシマ、サブ項目を含めれば30のシマを命名した。所要時間は、6時間 【ステップ2 多段ピックアップ】 おおよそ30枚前後に絞り込めるように、段階と方法を工夫する。今回は、一回目に赤のドットシールで94枚に絞り込まれ、二回目に青のドットシールで52枚に、三回目は赤の大ドットシールを一人4枚配って、9名かける4枚イコール32枚をピックアップした。 【ステップ3 表札づくり】 今回の実践では、第一段階で32枚がグループ7枚、単独15枚の合計22枚、第二段階でグループ8組、単独4枚の12枚に、「グループ化」カード、「単独」カードを合わせて7-8枚程度になるまでくり返す。 【ステップ4 シンボルマークの構造化】 A3ないしA2程度の大きさの紙に、シンボルマーク間の関係の整理、構造化を行う。関係記号を手札サイズなどの紙で準備しておく 【ステップ5 KJ法展開図をつくる】 よく最後までやり遂げたなあ。終わったのは二日目の夜9時でした。 3. ネクスト・ステップにつなげる いずれにせよ、教育改革は絶えまざる改革・変革、改善・修整のプロセスである。要は、現場や実践者がどれだけその変化の主体でありえるか、である。トップダウンの改革が右に左に揺れ続けるだけの改革では、どんなに善意の協力者であっても、船酔いするにきまっている。山道のくねくね道で酔わないのは運転者だけであるのと同じだ。行く方向、ハンドルを切る方向を、同乗者がいつも見ているとは限らないからだ。 さて、課題は、このような教育のこれからについての合意形成をできる限り多くの現場で、行うことなのだが。 ひとつのモデルとして、この教育マニフェストづくりを参考にしていただけたら幸いである。 ------------------------------------------------ ===教育マニフェスト・ミレニアムの展望===「わたし発・未来」=============== 「多様性と相互依存」に「深く学ぶ=喜び」のある教育 「個が交響する場」、「民主主義の実践」としての教育 「批判的乗り越え」を可能にする「自由」な精神を育てる教育 ===地域と=千年考学==地球の=千年向学==多様な=千年交学==わたしの=千念行学==
by eric-blog
| 2014-02-19 15:05
| ☆よりよい質の教育へBQOE
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