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ちび象ランディと星になった少年

183-2(870)ちび象ランディと星になった少年
坂本小百合、文芸春秋、2004

実は、『君も象使いになれる』という本を読んで、その物語に出てくる「哲夢」という人のことが気になっていた。『君も・・・』は、柳楽優弥主演の映画『星になった少年』のメイキングを本にしたようなものだった。そしてその映画は、この本、実話をもとに作成されたものだったという。公開は2005年。

坂本さんたち一家は「市原ぞうの国」という動物プロダクションを経営している。哲夢さんはその息子。小さい頃から象やその他の動物になじみ、母親の小百合さんが驚くほど、その心や実はことばすら理解できていたのではないかと。

10歳の時に、映画の関係でタイの象使いの学校に三週間留学。小さいときからからだができていないとよいゾウ使いにはなれないことを実感。帰国後、中学生になって、改めて一年半、タイに留学。

プロダクションにいたランディというゾウを、しっかりと調教し、また、高校中退をしてプロとしてのゾウ使いの道へ、若くして入っていった。

20歳にして、交通事故死。

妹たちにも、そして婚約者の人生にも、その死は大きな影を落とした。

現在、母親である小百合さんは、日本国内で活躍したゾウたちが、幸せな老後を迎えることができる施設を建設したいという哲夢さんの夢を、引き継いでいこうとしている。

未来への希望が、道を歩む力となるのだな。
by eric-blog | 2007-05-20 18:14 | ■週5プロジェクト07
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