南アフリカ共和国憲法

南アフリカ共和国憲法

1997年2月の発効から10年。日本の憲法を戦後60年もの平和の実践の末、変更するのであれば、先進的な事例として参考にしてもらいたいものである、ね。

http://barairo.net/HIP/front/2nd/kenpou.html
 南アフリカ共和国で今年5月に採択された憲法では、性差別に対してとても丁寧にたくさん言及されています。
 「性別」についても、ジェンダー(社会的性別)とセックス(生物学的性別)とがはっきりと区別されたことは、トランスジェンダー(TG)やトランスセクシュアル(TS)の存在が認知されていることを示していると思います。また、憲法で性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)による差別を禁じたことも、時代の流れを感じさせます。そしてそれだけでなく、「配偶者の有無」までもが憲法に書かれたのを見て、例えば「皆がカップルになりたいに違いない」と思い込んでしまいシングルの人やア・セクシュアル(性的欲望が無い人)を居づらくさせてしまうのは、ヘテロ社会もコミュニティーも同じだなどということをも、想起させられました。どうも南アの人たちは本気で性差別を何とかしようと考えているようだ、と感じることができてとてもうれしかったです。

http://www.arsvi.com/0w/no01/19970325.htm
 この南アフリカで新憲法が96年5月、制憲議会により採択され、本年2月に
施行される。新憲法は前文で「我々の過去の不正を認める」、「南アフリカは、
多様性の中に統一性を保ち、南アフリカに住む全ての者に属すると信じる」、「
過去の対立を癒し、民主的価値、社会正義、基本的人権に基づいた社会を築く」
としている。
 第1章は基本原則を取り上げ、「人間の尊厳、平等の達成、人権と自由の促進
」を基本的価値として位置づけ、「人種差別主義と性差別主義」を否定している
。94年の総選挙で選出された下院議員の約25パーセントが女性である。
 第2章は権利の章典で、「平等条項」が盛り込まれている。第2章第9条で「
人種、ジェンダー、セックス、妊娠、婚姻上の地位、民族的・社会的出自、肌の
色、性的指向、年齢、障害、宗教、良心、信念、文化、言語、出生」などを根拠
にして、国家と個人は直接的にも間接的にも差別してはならないと規定している

 障害(ディスアビリティ)を取り上げている点に加えて、ジェンダーとセック
スを共に記述しているのが特に注目される。ジェンダーは社会的・文化的な性別
であり、セックスは生物学的な性別である。これを区別するのは、性差が社会的
、文化的に形成され、可変的であるとして、性差を相対化するフェミニズムの認
識に基づいている。どちらか一方でなく、両方を明記してある憲法は稀だと思わ
れる。
 言語に関しては前述の差別禁止以外にも、第1章第6条で英語、アフリカーン
ス語など11言語を公用語として認定し、同条第5項で公用語などと並んで手話
の「発展と使用のための環境を促進し、作り出す」ための全南ア言語会議の設置
を規定している。
 本連載の第1回(71号)で紹介した同じアフリカのウガンダ新憲法に続いて
、南アの新憲法でも障害と手話に触れてあるのが嬉しい。

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/hikaku/takoku/chapter10.html
南アフリカはこの研究の国家の中では、ユニークな国家である。共和制国家であり、多数決原理、普通選挙、公的生活の全ての領域における人権と平等の保証などが実現しているが、それは1996年以降のことにすぎない。1996年の南アフリカ憲法は、1993年に作られた暫定憲法が置き換えられたものである。1993年は、南アフリカ連合政府のアパルトヘイト政策が、何年もの内乱と国際的経済制裁の後に撤廃された年である。当時、南アフリカは非常に若い国家であり、はじめて、人種や生まれに関わりなく全ての市民に広範な社会サービスを提供しなければならなくなった。
(Disability Information Resourcesという情報ページより)
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by eric-blog | 2007-03-13 11:29 | Comments(0)
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