139-1(669) ジェンダー学を学ぶ人のために
富士谷あつ子、伊藤公雄、日本ジェンダー学会編、世界思想社、2000
中で「反逆する女性ことばのジェンダー」小矢野哲夫さんという人が書いている。146-157
女性教師、OL、女子高生、女房役などの表現によって女性であることの有徴化が、ことの本質の矮小化や、男性による性的な好奇心の対象としてのイメージのおしつけになり、女性の社会的な地位を不当におとしめる機能を帯びる。152
女性強調、女性隠し、女性に対するダブルスタンダードを分析している『ジェンダーからみた新聞のうら・おもて 新聞女性学入門』田中和子他、現代書館、1996年を紹介しながら、女性が言葉の上で差別を受けていることを指摘している。
「何気ない」言葉が女性を傷つけていることを知らなければならない。154
女性らしい表現をしない状況が出てきている。155
1998年、文化庁国語審議会報告書で、「言葉遣いについて、固定的な性差を要求すべきではない」という見解が出された。そして相互の配慮を「敬意表現」という用語で示している。
従来の敬語の運用ができるかどうかで人を判断する習慣を払拭する。
というのがおもしろかったね。
ちょうど男女半々だね、と著者らが書いているコンピれーションです。
文化庁
http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuki/21/tosin03/04.html