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森と棚田で考えた 水俣発山里のエコロジー

122-1(565)森と棚田で考えた 水俣発山里のエコロジー
沢畑亨、不知火書房、2005

つのださんからご紹介いただいた本です。水俣市久木野の「愛林館」の館長に12年前応募し、職について方が著者。出身も熊本で、いつかは帰ろうと思っていたらしい。
なんと1961年生まれと、つのださん、中島さんなどと同世代。この世代は本当に「エコ」で育ったのだなあと、数年の違いが反映しているようでおもしろい。

さて、わたしも結構ことば遊びが好きで、いろいろなフレーズをまとめたり、生み出したりしている。
沖縄エコツーリズムの三原則
・広く浅くの経済効果
・縦糸と横糸で織り成すタペストリーの面白さ
・鏡となる交流
97-99年の研究会より

国際交流担い手ネットワーク会議の三原則
・人を啓き
・社会を開き
・未来を拓く国際交流
1987-1997年のネットワーク会議より

この本は、沢畑さんの実践から生み出されたそんなこんなの経験則をおもしろおかしくまとめたものだ。落語風に書いてみようという語調がすべるのが、ちょっと残念。

基本は愛林館の名前の通り、植林などの森づくり活動です。それに食と遊びがついてきています。炭焼きや雨水、水力などで、世界や国内の他の地域とつながっています。

表紙写真が象徴しているように、ほとんどの写真に出てくるボランティアは女性です。しかし、彼女らは、国際会議に出たり、国内会議で活動を報告したり、記録を作ったりはしないようです。それらは東京でコンサルタントをしていた著者の分担です。

それぞれ適材適所で、水俣の活動は進んでいるようです。いいですね。12年でできたこと。
by eric-blog | 2006-02-13 07:50 | ■週5プロジェクト05
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