人気ブログランキング |

武器としての人口減社会 国際比較統計でわかる日本の強さ

武器としての人口減社会 国際比較統計でわかる日本の強さ

村上由美子、光文社新書、2016

3361冊目

この本を著者が書いている2015年、Brixitのニュースが駆け巡っていたとあとがきにある。もう歴史だなあ。

著者は、OECD東京センター長。長年ゴールドマン・サックスなどで海外勤務。三人の子どもも、「親の助け」なしでこなしてきたという人である。

前向きに、日本を励まそうという本だ。日本の人材はレベルが高い。

ただ、課題は、「女性のM字型雇用」という女性にとっての働き方の動機付けが難しい慣行、そして、社会的な人材の移動性が低いまま、正規、非正規の格差社会が広がることで、人材交流によるイノベーションの普及が進まないこと、などが指摘されている。

しかし、たくさん紹介されているデータからは、それほど明るくもない日本の未来が見えてこないだろうか?

男性の労働時間がダントツ一位で長時間。女性は無償労働の時間の方が長く、しかも睡眠時間もダントツ世界一短い。152

65歳以上人口に占める長期介護を受けている人の割合も、OECDの平均以上、6位。そのうち在宅介護を受けている人の割合はハンガリーつぐ2位で70%143

認知症の割合はイタリアに次ぐ2位。2035年には一位になると予測されている。144

年金支給年齢と退職年齢が離れている。146

年金が収入に占める割合は、最低。147

ものの見方次第なのかもしれないが。どこを見れば彼女のようにポジティブになれるのだろうか?


by eric-blog | 2019-08-12 09:44 | □週5プロジェクト2019
<< 武器としての情報公開 --権力... 体罰と戦争 人類のふたつの不名... >>