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生きのびるための犯罪(みち)

生きのびるための犯罪(みち)

上岡陽江+ダルク女性ハウス、イースト・プレス、2012

3307冊目


Drug, Addiction, Rehabilitation, Center


ハルエさんの場合は、子どもの頃の喘息のせいで、小児病院に入院したり、ステロイドの服用のせいで85kgにも太ったり、摂食障害を起こしたり、結果、学校生活に馴染めなくて、アルコールびたりになったり、人間関係が持ちにくかったりが続く。


親が問題を抱えていて、虐待にあっていたり。子どもの頃に抱え込んだ問題が、彼らをドラッグや依存症に引きずり込む。まともに生きれる感じがしない。

そんな状況にある自分が嫌い。


こんなに混乱した本は読んだことがない。


支援者も疲弊する。混乱して、信じられず、支援している人を攻撃してしまう。


激しい。自分に対する攻撃も、激しい。


暴力の激しさの連鎖は、八方破りだ。


それが彼女たちの生きる道、生きている現実なのだ。


倫理に反してでも、法を犯してでも、生きろ。激しさをためらうな。それだけのものを受けたのだ。


すでに道を外れて不合理なとばっちりを受けた人たちはいる。


児童虐待、差別、社会的排除などの犯罪の結果を引き受けて生きる道が、犯罪、反倫理であったとしても、生きろと、この本は言う。


そうなのだ。


生きている人は、強い。その強さが起こす波紋は必ずある。だからなんだ? だからなんだってんだ? 生きるってそういうことだろ?


互いに影響し合いながら、生きているのが「いのち」。


暴力は関わりの中で一番激しいものの一つだ。


いいものではない。


どうにか根絶したい。


でも、起こってしまう。多分これからも。


そのとき、どうする? それが問われていると、この本はいう。


生きていればいいのだ。それぞれに。


そのメッセージのために、この本はある。

by eric-blog | 2019-05-03 08:11 | □週5プロジェクト2019
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