カミングアウト
砂川秀樹、朝日新書、2018
3244冊目
巻末の「カミングアウトで困ったら」の連絡先リストが、この問題に取り組む団体や組織が増えて来ていることを示している。
様々なカミングアウトに触れられるサイト。
https://www.youtube.com/channel/UCCqxbEqT-ez1t_vZFuYJ5Eg
同性愛は男性の方が多いのかと思っていたが、女性の方が7%と多いというのに驚いた。しかも「両性」対象の2%を入れると、10人に一人くらいになる。男女40人ほどの教室に2人くらいはいる感じになる。もちろん、性自認をアンケートなどで表明することができるかどうかもかかっているんだろうから、本当は、これより多いのかもしれない。
『いっしょに考えて!人権』p.30の「誰の、どんな?」の表に「同性愛」どの文化でも約1割はいると書いておきながら、あまり自覚していないなあ。
最近観たエリカ・リンダーの『アンダー・ハー・マウス』はかっこよかったなあ。
https://www.youtube.com/watch?v=FXQ7Sx1san4
カミングアウトの波紋。親、兄弟姉妹、友人のストーリーが各章に紹介されている。
p47の図がわかりやすい。
人間が社会的生き物で、高等生物(発生が新しいという意味)である以上、性を決定するメカニズム・機序は複雑になる。いまは、性的指向がヘテロ以外である場合に対する差別や抑圧が高いために、「本人も選べないもの」として性自認や性的指向が強調されるが、映画を見ていると、エリカ様なら、わたしも抱かされてみたい! とミーハーに思うよね? そんな緩さも許される時代になっていくと思うなあ。
どこだっけ、オールジェンダートイレ? 渋谷ドンキ?
https://en.wikipedia.org/wiki/Unisex_public_toilet
これからのトイレはすべて個室になるんじゃないか?
そして、化粧室は化粧室で独立する。豪華な化粧室は有料にするかスポンサードにしたらどうだろうか? 化粧室が女性トイレの側だけに、公共的に負担される意味が、わからない。