遊びが学びに欠かせないわけ 自立した学び手を育てる

遊びが学びに欠かせないわけ 自立した学び手を育てる

Free to Learn--Why unleashing the instinct to PLAY will make our children happier, more self-reliant, and better students for life

ピーター・グレイ、築地書館、2018

3205冊目


吉田新一郎さんが翻訳している。相変わらずのナイスセンス。


でも、この本、役に立つのかなあ。なんと言っても「狩猟採集民の子どもの学び」をベースに物事を考えている節があるからだ。


とはいえ、「子どもが自分の生まれた文化の中で生き延び、そして成功するためにしなければならないことを、自発的に学んでしまう。」7と言うのはその通りだ。


農耕民族の私たちのサバイバルには役に立たない部分もあるかもしれないけれど、狩猟採集民の末裔と共生しなければならないこの世界で、知っておくのもいいかもね。


狩猟採集民の断固たる平等主義31


そして、義務教育制度の

4章では「強制された教育制度の7つの罪」が、今の学校制度の瑕疵として示されている。

1 正当な理由も適正な手続きもなく、自由を否定している

2 責任能力と自主性を発達させる妨げになっている

3 学びの内発的動機づけを軽視している(学びを苦役に転換している)

4 恥ずかしさ、思いあがり、皮肉、不正行為を助長する形で生徒を評価する

5 協力といじめの衝突

6 クリティカル・シンキングの禁止

7 スキルと知識の多様性の減少


信頼にあふれた子育て  

信頼にあふれた親が減少する理由 278

・近所の弱体化と近所の遊び友達の喪失

・子育てについての常識の低下と世界的な不安の上昇

・未来の雇用の不確実性の増大

・学校の力と、学校が押しつける抑圧的な諸条件に従わせる必要性の高まり

・学校中心の子供の成長と子育てモデルの増大


訳者あとがきで吉田新一郎さんは、これらのことに同意しながら、もう一つあると指摘している。「忙しすぎる」320


信頼にあふれた親になるには?287

・自分の価値を検討する

・あなたが子供の未来を左右するという考えを捨てる

・子どもの活動をモニター(監視)したいという誘惑に耐える

・子どもが遊べて探索できる安全な場所や機会を見つけるか、作り出す

・従来の学校に代わる別の可能性を考える


著者は教育の未来について楽観的だと言います。301

そして、それは学校の外の変化によるのだと言います。

吉田さんもあとがきに言います。「脱学校とみんなが集えるコミュニティ・センターの設立」であると。320


目指せ、学びのコミュニティ。


私たちの社会が賢くなってきていることを信じて。



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by eric-blog | 2018-10-26 14:25 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)
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