北方部隊の朝鮮人兵士 日本陸軍に動員された植民地の若者たち

北方部隊の朝鮮人兵士 日本陸軍に動員された植民地の若者たち

北原道子、現代企画室、2014

3202冊目


留守名簿なるものが軍隊にはあるらしい。部隊の留守家族に連絡するために作成された名簿。敗戦後、朝鮮人のみを抜きだいまとめたものには、厚生省によると14万人、韓国国家記録院によると16万人が登載されていると言う。(まえがきより)


この本はその名簿を資料として朝鮮人兵士たちの志願、徴兵、動員、軍隊内での差別、派兵、戦闘、犠牲、復員、帰還について描き出したものである。


また、給与や退職金の未払い金、残された供託金についても明らかにしている。


1949年の朝鮮人への債務総額が23700万円を超える。その内、陸軍海軍関係が6530万円であることが大蔵省の調べとしてGHQに報告書が出されている。59


2007年、「真相糾明委員会」による分析結果として、供託人数は94575名、金額は9178万円とされている。


日本政府は、軍人軍属に対する未払金があることを承知しながら、個々人に返却することはせず、1965年の日韓条約で無償3億ドル、有償2億ドルの経済協力の形で処理した。61


さらには、軍隊での給料を預けていた郵便貯金についての未払いも訴える声が収録されている。125


郵貯については供託金の金額に反映されていない。


翻って日本人の軍人に対しては1953年以降、恩給が復活、支給され続けている。1954年恩給法改正。


金額 年額50兆円に及んでいる、と言う2010年の「全国空襲被害者連絡会」の情報から考えると、1953年から65年間で3250兆円が支払われたと考えられる。

https://www.zenkuren.com/aboutus_q3.html

「遺族に対しでも補償があり、普通恩給受給者の遺族へは年金型の普通扶助料が支給され、また、戦没者の遺族へは公務扶助料が支給されていますが、これについても軍の階級による差があり、毎年最低補償額1,966,800円から、平均300万~400万円位支給され、受給権は孫にまで及んでいます。

旧軍人の本人や遺族に対する援護や慰給支給額は、平成23年現在で総額約50兆円に及んでいます。」


平成28年度の支給金額

https://ameblo.jp/heiwatou/entry-12192097646.html


平成29年における受給者の状況

http://www.soumu.go.jp/main_content/000248542.pdf


恩給制度再開あたりの1950年代の諸課題についての論文

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/law/lex/10-56/akazawa.pdf



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by eric-blog | 2018-10-24 09:33 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)
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