おとなの事情
イタリア文化会館、2018年10月15日 月曜日
18:30-20:10
昨年、日本でも封切られたイタリア映画。幼馴染を中心に4組の男女が月食の晩に集まったディナーパーティでの出来事。
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娘のカバンにコンドームを発見して、娘を問い詰める母親。実は心理カウンセラー。夫が「もっと冷静に言えないのか」というと、「自分の子どもは違う」と。
幼子を寝かしつけ、祖母の部屋でテレビゲームに夢中の男の子に「9時までよ」と釘を刺しつつ、出かける準備をする夫婦。こっそりとパンティを脱ぐ妻。
ドッグトレイナーとして相談の電話を受けている彼女に愛撫する男性。「ピルをやめたの」と囁かれ、「嬉しいよ」と返す彼。
エヴァとロッコの家に集まってくる彼ら。食前酒を飲みながら、最後のカップルの登場を待つ。ペッペの新しい彼女ってどんな人だろうか、というのが彼らの話題の中心だ。
登場するペッペ。一人で二本のワインボトルを抱えている。風邪を引いてしまって、来れなくなったと言い訳する。
ディナーの席でエヴァがゲームをすることを提案する。携帯にかかってきた電話やメールをオープンにすること。秘密はないのだから、いいだろうと。
よく食べ、よく飲み、よくしゃべるよなあ。こんな4組の夫婦の集まりなんて、日本であり得るのかなあ。そして、楽しいのか?
何から何まで知っている幼馴染たちの抱える今が、浮き彫りにされて行く。
スマホにかかってきた最初の電話は?
浮気あり、老人ホームの問い合わせに対する返信あり、ホモ友あり。娘が「今から彼の家へ行かないかと誘われている」と相談の電話あり。「パパが今日コンドームをくれたのは予感があったからね」と。一点の清涼剤。
って、この男、ロッコだけは最後まで「秘密はないよ。パスワードもかけていない」と携帯を妻の側のサイドテーブルに置くようないい奴だ。妻は浮気しているのに。つまらん奴だが、この映画の救いでもあり、ほっとしながら、ほかのことは全て笑える気持ちになる仕掛けでもある。
あーあ、笑った! なぜ笑えるのかなあ。
スマホには全てが入っている。って、どこか他での聞いたセリフだなあ?
『ザ・サークル』?