シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々
デルフィーヌ・ミヌーイ、東京創元社、2018, 原著2017
3180冊目
ダラヤ、シリアの首都ダマスカス近郊の町、政府軍の空爆により破壊された町。
中東問題のジャーナリストが、イスタンブールで、ネットで彼らの活動に触れる。
若者たちが拾い出した本を集めた一室。
この図書館では映画も見る。
『2+2=5』 二足す二は五であると繰り返し教える教師の物語。
何度も破壊され、政府軍に支配され、何度も息を吹き返した図書館。
今はもう、彼らの消息は不明だ。亡命した人を除いて。
シリアからのなん民たちは、トルコから地中海に漕ぎだすのだ。