テクノクラシー帝国の崩壊 「未来工房」の闘い

テクノクラシー帝国の崩壊 「未来工房」の闘い

ロベルト・ユンク、藤原書店、2017、原著PROJEKT ERMUTIGUNG, 1988

3134冊目


気候変動教育のワークショップで知ったユンクの「未来工房」。1913年生まれ、1994年没の著者が75歳の時に書いた本ということか。励まされるなあ。


『原子力帝国』1977年で警告したことが、1979年のスリーマイル、1986年のチェルノブイリと原発事故として現れた。


1984年、ブルントラントが議長となって「環境と開発のための世界会議」が開催され、1987年に「Our Common Future」として報告書にまとめられた。

https://esderic.exblog.jp/7977535/


オーストラリア、グリフィス大学環境教育センターのジョン・フィエンも、『ケアする心』でブルントラントが「ケア」について言及している部分を引用している。

https://ericweblog.exblog.jp/18988625/


英語のcareという言葉は、よく使われる。最近では、メラニア・トランプ大統領夫人が、不法移民の施設訪問に行く時に「I really don't care. Do U?」と書いたジャケットを着ていた。


I care for you. と言えば、「あなたのことを気にかけている」というような意味だし、care takerというのは養い親のことだ。


さて、本著では「強力な想像力の運動」が必要だという。32

新しい社会関係、別の生産的可能性について具体的に考える。

そして、次の本を紹介している。


1987年、世界資源研究所WRIから「持続可能な世界のためのエネルギー」が出版され、未来予測として2010年までのエネルギー増加は10%程度に抑えることができるとした。33


「諦め」という亡霊が、世界を徘徊していると、序は始まっている。にも関わらず、この本が書かれた時代の背景を思うと、今よりはまだ希望を語り合っていた時代脱兎すら思える。


問題の解決をめぐる熟慮。


インターネットや情報科学も、比較にならない。しかし、すでにその萌芽はあったし、警告も出されている。52


・孤立化

・粗暴化  他人に対する感受性が失われる。

・不機嫌

・感覚喪失

・積み木的思考 想像力、創造性が失われる。

以上「コンピュータは聾唖にする」報告書より。


4章 希望の現実性

5章 自主的な創造者であること

6章 実験的社会への道

7章 1989年の革命 空想的人物の増加、革命からの学び、新しい啓蒙。


情報を得て考えることのできる市民が希望である。


ERICが始まったのが1989年。非政府組織NPOにも希望がモテた時代。

あれから30年。まだまだ試行錯誤は続いているね。


希望を語ることをやめないこと。



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by eric-blog | 2018-06-26 11:51 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)
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