ERIC NEWS 593号 at/from ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2018年5月13日

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ERIC NEWS 593at/from ERIC ともによりよい質の教育をめざして  2018513

ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で!

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                   (文責: かくた なおこ 角田尚子

                     http://ericweblog.exblog.jp/

twitter : kakuta09 FBもやってます。)

早い桜の時期、早いツツジの時期を、あっという間に34月中に終わってしまい、もう5月も半ば。大学のオムニバス授業の二コマ分も、無事終了しました。大学生ESDリーダー化計画、成功したと言えるでしょうか?

群馬県立女子大学の受講者は17名。教育実習がすでに始まった学生もいて、前回の参加者は15名。大学の単位は「授業+自学」ということを意識づけるために、毎回、様々な手法で「自学の共有とふりかえり」を行なっています。

今回は、全員がしっかり本を読んできていたことに感動!中にはビジネス書なんじゃない、これ?と思う選択もありましたが、それはどうしたものか。短期間の宿題にすると、そうなってしまいますよね。時間をかけてでも、ちょっとずつでも、読んでほしい本リストを作らなければならないかもしれませんね。

詳しい授業の記録はブログを見ていただくとして、「大学でESDを意識づける」は、結構いい感じなのであります。

成城大学の記録

https://ericweblog.exblog.jp/238456762/

群馬県立女子大学の記録はこちら

https://ericweblog.exblog.jp/238518262/

◆◇◆◇ 目次 ◆◇◆◇

◆◇◆1. 大学におけるESDの意識化

◆◇◆2. ESDファシリテーターズ・カレッジ2018年度 のご案内

◆◇◆3. こつこつ収活、テキスト在庫と蔵書処分のご案内

◆◇◆4. with ERICこれまでの活動

◆◇◆◇ 1.  大学におけるESDの意識化 ◆◇◆◇

群馬県立女子大学での「地球社会と共生」の授業も4回目。51日からゴールデンウィークを挟んで、510日。前回の最後に、休みの間に本を読んでおいてね、とちょっと言っただけだったので、どれほどが読んでいるやらと思って最初に聞いてみると、全員が挙手! ギャーーーーー! 嬉しい! 「調べ学習は?」と聞くと、こちらは1/3ほど。

それでは、と、前回の「自学のふりかえり」では「参加者アンケート」というアクティビティで「自学の共有」をやったのだが、今回は「本トのインタビュー」が使えるのではないかと、やってみる。

通常20分、読んでまとめる時間をとるのだが、すでに読んでいるので、まとめるだけで10分をとることにした。いつも準備してもらっている「ふりかえりシート」を配布し、A4の半分ぐらいでいいから、「通行人」に本を紹介するつもりで書いてもらう。タイトル、著者などの書誌データ、内容に加えて、その本の中のフレーズなどを引用するように伝える。これはラクダ・スクールの平井さんがやっていたことだ。わたしが「週5」をやっている時も、心がけている。

わたしも入って16名なので、四人一組みになって、1分ずつで紹介する。結構いい感じ。

そこから「一冊の本から」プログラムを起承転結で展開する流れをまず板書して紹介。転の部分は、三つの視点のいずれかを選んでもらうことにする。

「著者が伝えたいこと。あなたが伝えたいこと。ESDとして伝えたいこと。」

「あなたが伝えたいこと」の視点としては、わたしの例として「あなたが大切」と紹介。

起承転結のそれぞれを5分程度ずつで、全体で20分をタイムウォッチすることを伝えて、はい、スタート。五分ごとに、とりあえず、声かけすることにする。

A3の紙を二枚。半面ずつに、ひとつずつ展開。マジックで書くこと。

わたしもペア作業に参加。やっぱり参加すると楽しい! って、わたしがマジックを握って、わたしが喋ってどうすんねん! って。授業の代わりかよ。一人に対する授業? ま、慣れるまではしゃーないか。

20分で終了。

転のところだけ全体共有する。

すると、ESDの視点を取り入れたペアは一組みだけだったかな? 著者の視点で「生活保護は権利」も1組だけ。残りは、「わたしの視点」をそれぞれが考えていたことも面白かったなあ。

今後はESDの視点をもっと強調するのが良いかもしれないけれど、今回は、「本」で読んだことについて「みんなの頭で考える」ためのプログラムの流れなので、これで良し。

III. ふりかえりとまとめ、これからのすすめ方

ふりかえりシートの裏面「ORID的ふりかえり」行動感情価値観意思決定に記入してもらう。

起承転結の流れの作り方を意識化できたところで、三人1組を作ってもらい、次回はその三人で「学生アクティビティ」を実践してもらう。と告げる。これ、最後の5分でした。

 

今回から、テキストのアクティビティをなぞるだけのものではなく、まとめてやることにした。というのも、これまでのやり方ではアクティビティのすすめ方が身についているように思わないからだ。まとめてやったほうが、比較評価、改善できると思う。

とりあえず、テーマを決めて、三人を見つけてもらう。ちょうど15名で5組できた! 二回の授業でできそうだなあ。「ESDの視点で点検表」を使うことにする。

ファシリテーター・ハンドブックは配ってあるが、それを読むか読まないかは特に強制はしていない。

すごいなあ。この学生たちなら、やってくるに違いない。

プログラムの流れは基本形を以下のようにする。

1. 知っていること/知りたいこと

2. WhyWhyWhyの連想図

3. 「転」

4. わたしたちにできること

次回がとても楽しみである。

準備物は「点検表」。ESDの価値観と能力を書き込む欄があるので、意識化できると思う。

学生たちが今回「自分の考えが変わった」ことに驚いたのは、転が効いているのと、その転の視点が人を成長させるものだからだと思う。

もちろん、「著者」の視点に同意する必要はなく、批判的に読むことも必要だが、未来につながる方向性として、自分がどちらを選んでいるかを意識化させることは大切。

よりよいものを、できる限り、いつも、自分のものとて選ぶ癖をつけることがESDなんだろうなと思いました。

そのことも次回は伝えようと思います。


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by eric-blog | 2018-05-13 12:49 | ERICニュース | Comments(0)
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