腹八分目の資本主義 日本の未来はここにある!

腹八分目の資本主義 日本の未来はここにある!

篠原匡、新潮社、2009

3106冊目


日本には選挙や地域活動を通して社会に参画していく、いわば住民自治の発想が足りない、と著者はまえがきに言う。それはこの本をまとめるための取材活動を通して感じたことだと。



この本はオンラインメディアで連載したものをまとめたもの。「日経ビジネスオンライン」だ。

1章 出生率2.04%はどうして実現したのか 長野県下條村

2章 「あるもの探し」で地域は活性化する 宮崎県児湯郡 鍋対決

3章 林業が栄えれば水源も守れる     長野県根羽村 トータル林業

4章 超高収益を実現した障害者企業、サムハル スウェーデンの国営企業

5章 企業と農村の幸せな結婚 岩手県住田町、北海道赤平市、千葉県富里市

6章 腹八分の資本主義 長野県伊那市の伊那食品工業「年輪経営」



行政のブラックボックスを解き明かすため、NPO地方自立政策研究所は、埼玉県と草加市をモデルにすべての業務を洗い出し、官民、国、都道府県、市町村の仕事の線引きを試みた。39

その結果を応用して、削減可能コスト比率を出し、全国の都道府県と地方自治体に当てはめた。行政の棚卸し。「構想日本」がその実践をおし進めた。

定期的に足元の業務を見つめ直し、改廃していく・・・その当たり前のことが、この国では行われてこなかった。41

根羽村は木材を直接顧客に届ける林業で成功。矢作川の上流として下流とも交流する。65

スウェーデンのサムハル。人を社会から切り離さない仕組み。障害者の派遣業のようなものだ。税金も投入している。

投票率は常に80-90%! 羨ましい。

その高い投票率が、ともすれば肥大化してしまう国営企業の効率的経営の本なのだと、著者は指摘する。133


伊那食品工業は、大きく変動する成長戦略は取らない。それを「年輪経営」と名付けている。補助金行政は、それをダメにするよなあ。


地方に任せるべきことは任せ、縛りを強くするのではなく包括的に任せる。その上で、不正や非効率は国民の目で正していけるように公開性を担保する。

国民がしっかりと政治に関心を持ち、選挙にも行く。


さて、どちらが卵か鶏か。


そういえば、昨日やった「アドボカシー・ビンゴ」に選挙を入れてあったっけ?


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by eric-blog | 2018-05-13 09:50 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)
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