クリスパー 究極の遺伝シーン集技術の発見

クリスパー 究極の遺伝シーン集技術の発見

ジェニファー・ダウドナ、文藝春秋、2017、原著2017

A Crack in Creation

3087冊目


TEDプレゼンテーション

https://www.ted.com/talks/jennifer_doudna_we_can_now_edit_our_dna_but_let_s_do_it_wisely?language=ja


カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』が、現実化している。臓器提供をするのは人間ではなく、ブタかもしれないが、彼らには人間の臓器が埋め込まれている。


CRISPER-Cas9


2012年に発表された遺伝子編集ツール。9


そして、その技術によってすでに、筋肉むきむきのビーグル犬、ネコほどの大きさのペット用ブタ、毛の長いカシミヤヤギなどが開発されている。9


もちろん、人間の遺伝子も自在に編集できるという。


エイズの治療、おおくの疾患の原因となる遺伝子変異の修復など。全ての遺伝子変異が特定できている疾患が治療可能な対象になる。11


元々は細菌がウイルス感染と戦う仕組み。最近の免疫機構の仕組みの中に、ウイルスDNAを切断できる分子機構を発見。13


その影響の広がりを知った彼女、彼らは、2015年には世界中を飛び回って活発な議論に参加するようになった。


「私たちが新しく得たこの力はどのように行使されるべきか」


波は来ている。すでに。


1960年代から始まった遺伝子操作による治療法の開発熱。37

感染症を引き起こすウィルスの動きに焦点を当てたのだ。

その後の30年間、次々と新たしい技術が開発された。そして、クリスパー。究極の技術と言われるものに行き当たった。第1章「クリスパー前史」


Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats


タンパク質Cas9がウイルスDNAを切断するメカニズムの発見。


遺伝子操作されたGMOも、その境界線がこの技術によって曖昧になるだろうと、著者はいう。167


高校生ですら、遺伝子を改変することができる。


著者はこの技術の広範な影響を前に、技術の応用の倫理について考えるための会議を開催するに至った。核兵器の過ちを繰り返さないために。


訳者のあとがきに、「CRISPR配列を初めて見つけた」のは、1987年、日本の石野良純さんであることが付記されている。




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by eric-blog | 2018-04-23 12:38 | □週5プロジェクト2018 | Comments(0)
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