大学生のための交渉術入門 「協調」で問題解決
野沢聡子、慶應義塾大学出版会、2017
3060冊目
「対立」の場面でどのように問題解決をするかの具体的な方法論。この本では「対立」とは呼ばずに「問題」と呼んでいる。人は相手となぜ問題を起こすのか?
日米の子育ての違いとして「選択」が挙げられている。
子どもに離乳食を食べさせるときに、日本では「アーーン、ほら美味しいでしょ?」と共感を強要する。それに対して米国では、「パスタ?それともパン?」「パンだったら、トースト? ベーグル?」などなど選択肢が突きつけられるという。35
問題解決法は従来型としては
「武力行使」「先回り」「「話し合い」「第三者」23
交渉術による問題解決には「競合的なもの」と「協調的」なものがある。37
交渉のプロセスは以下。
巻末にある交渉を扱った文学作品、映像などのリストが面白い。
SUITSは録画したけれど、見なかったなあ。リーガルハイもこのジャンルか。
教科書に使おうということなのだろうが、交渉術を身につけたら人生ハッピー! みたいなご利益がはっきりとしたタイトルでも良かったのではないかと思った。