バナの戦争 ツイートで世界を変えた7歳少女の物語
バナ・アベド、飛鳥新社、2017
3054冊目
2016年10月、政府軍による激しい攻撃の中、シリアのアレッポにとどまって、ツイートでその状況を発信した少女が書いた本。
2008年生まれで、4歳の時に戦争が始まり、アレッポでの穏やかな生活は失われる。古い街並みも破壊され、生活インフラも止められた。
激しい戦闘が続いている間、地下室に逃れながらiPadやスマホで、ニュースを見たり、動画を見たりなどしていたと言う。いまの世界は、繋がっている。
そうなのだ。英文で書かれたこの本のタイトルは「Dear World」
彼女の世界に向けた心が伝わってくるタイトルだ。
Banaはアラビア語で「木」のことだ。
8歳の、しかも英語が母語ではない子どもが、編集者の助けを得たとはいえ、すごいことだ。戦争は学校の建物を奪ったが、学びを奪うことはできなかったのだ。
https://twitter.com/AlabedBana