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発達障害の子とハッピーに暮らすヒント 4人のわが子が教えてくれたこと

発達障害の子とハッピーに暮らすヒント 4人のわが子が教えてくれたこと

2018316日 生活産業プラザにて 14時から16


4人の発達障害の子どもたち。


男の子、三人。女の子1人。


長男と次男は真逆。長男は、「育て方が悪い」と言われ、次男は「どう育てたら、こんなにいい子になるんですか」と問われる。わたしはわたし。同じようにしか育てていない。


それでも子どもはそれぞれ全然違う。


ケントは嵐のようで、わたしの言うことは聞かない。どうしてもと言う時には夫に電話をかける。彼のいいところは、この37年間、私が電話をかけても「そんなことでかけてくるなよ」と言ったことが一度もない。


ケントはパパの言うことは聞く。私が電話でこうでこうでと事情を説明すると、「わかった、ケントを出して」。そして話してくれる。


パパの話し方のどこがいい?


「ケント、俺のはなしを聞け」  スタートを明確に。

簡潔に伝える。一個だけ。

「終わり」と言う。


観察、分析、実践(実験)


最初、声を低めがいいのかと思った。そして、低い声で、上の三点を心がけて言うようにした。聞いてくれるようになった。


機嫌のいい時に言うと言うのも大切。


「親父みたいに、ドカンと言ってくれた方がいいんだよ」とケント。


「だめ」はダメ。否定的に言われると、自閉症の人は反応が過激になることがある。パニックになる。

これは×です。これはしません。などの言い方がベター。


アスペルガーの人は、同じことを言い続ける。こだわりが強い。

いくつか事件がある。


伊豆望遠鏡事件

見晴らしのいい展望台に望遠鏡があった。望遠鏡を覗きたいとケント。100円いれたが、すぐに終わる。また歩いていくと、別の望遠鏡がある。また見たいと言う。それがやまない。

みんなにジュースを買うことにした時、ケントに聞いた。

「ケンちゃんは、ジュースにする? 望遠鏡にする?」ケントはジュースを選び、その後は二度と望遠鏡を見たいとは言わなかった。


ポイントは、「自分で選んだから」。気持ちの切り替えができた。


NHKドキュメンタリーを作成した時、カメラで取りながら、ケントに色々聞いていた。いいこと聞くなあと思つた。

「お母さんは、選ばせてきたよね。それってあなたにとってどうだった?

「うまいなあと思った。自分で決めたらやらなきゃ。」


いちごドーナツ事件

「自閉症の子どもに対する対応としてとても良いものです。」とこの記録を読んだ先生が褒めてくれた。

私の誕生日に、ドーナツを人数分買ってきた。ジャンケンで勝った人から選ぶルール。ママの誕生日だから、ママが一番に選んでいい。中に一つ、バナナのマフィンが紛れていた。長男も三男もバナナが大嫌い。案の定、長男がじゃんけんに負けて、バナナマフィンが残っていた。彼はいちごドーナツが食べたいと言い張る。そこで私は、「いま、いちごドーナツを買ってきてあげるけど、それはフェアじゃないから、一週間おやつなしにするよ。」と選ばせた。ケントはいまいちごドーナツを食べることを選んだ。

家から5分ほどのところにあるドーナツショップで、閉店五分前ぐらいの時、幸いにいちごドーナツが残っていた。

「弟が食べちゃったいちごを長男も食べたいと言ったので、一つだけ」と頼んだら、ドーナツ屋さん、「それは大変でしたね」 嬉しかった。


「ママ、ありがとう」一週間のおやつ抜きを守った。


律儀、こだわりが捨てられないことに、彼ら自身も辛い思いをしている。


鳥の死骸ぐるぐる事件

猫がプレゼントを持ってくる。リビングに「鳥の死骸」。ケント君がいた。鳥を埋めてきてくれた。その後「苦しい」と言い出した。


雨の日にびしょびしょの靴。


私は四つの約束を子どもとの間で守るようにしている。


本人が困っているかどうか。

人に迷惑かけない

約束を守る

命に関わること


その日、ケントはびしょびしょの靴で出かけたが、もう一度戻ってきた。履き替えに帰ってきた。しかし、その時、わたしは玄関には行かない。ほら見たことか、なんて言わない。メンツが潰れるから。本人の意思で、選択で行動していることを尊重する。


「おかえり言わんといて」と小3で言われた。高校生になった時「ただいま」と言うまで、「おかえり」とは言わなかった。他の子には言ったけど。


娘に「今日は雨が降るつて」と言った。夕方、電話がかかってきて、「雨が降り出したから迎えにきて」と。

「雨降るとかさを持って行くを繋げて」と高校生の娘に伝えた。それ以来、「今日は雨だよ」と言うだけで、傘を持っていくようになった。


怒鳴ったり、怒ったりする必要はない。教え時だから、静かに教えてあげる。


次男が乗った電車が事故で遅くなった時、電話で「どうしよう」と言ってきた。

遅延証明書をもらう。あなたは授業に遅刻にはならないよ。と。


パニックを起こす。長男は暴れる人。

次男のパニックはフリーズ。

周りに人がいると増幅させる。「周りの人がパニックを起こさせている」と。


白板に書いたケントの強み、良いところを書いたのは本当に一番しんどかった時。でも、この作業をすることで、私の意識が変わった。いいところにフォーカスすることができた。


ブログの書き込み「あなたは宝、その後。」


末っ子が宝。三男。三男に「あなたは宝」という気持ちで接したら、変わった。


意識が相手の対応を変える。


前半の話は、呪いの言葉。後半はしあわせの言葉。

肯定的なことを期待する。親バカ。親が褒めなくて誰が褒める?

甘やかしてあげてください。子供が喜ぶことをしてあげて。


ケントが高校生の時に、インタビューされて、「困っていない」「アスペルガーはオプションで付いてきた」と言った。


「大丈夫」「あなたの子供は幸せになる。」

素晴らしい大人になりました。いっつも考えて育ってきたから。

今、彼は二児の父、会社の経営者。


ホント、日本の教育を変えたいと思っている。


子供がそれを感じて、どう育ってきたかを見せられなかったら意味ないから。


わたし自身予防注射で死にそうになった。子供にはしていない。アレルギー体質の子供は小腸に穴が開く。そこから毒が入って全身に回りやすい。

発達障害がでる。カナダの人。インフルの予防注射で、自閉症になりました。


娘は、グルテンで、ブレインフォームになる。脳内に霧がかかったようになる。食べるとショック症状。

小麦粉、ミルク、白糖も抜いた方がいい。


予防注射は打ったらうっただけ、具合が悪くなる人もいる。

子宮頸がんも同じ。


どうなるんだろうと思ったところで、いい方にならない。

思いが沸き起こることは妨げることができない。その気持ちを追っかけることがいけない。


不安な気持ちを追っかけない。

切り替えるためにできること。

音楽、水を飲む。香り。など。


希望は失望に終わらない。一日一日最善を尽くしていたら、悪いことにはならない。

「将来、ケントとケントの奥さんと子供たちはあなたをしあわせにしますから」と次男が言ってくれた。その通りになった。


長男は人に使われるのが嫌で、会社を起こした。

長女は特性を生かして、書いて覚えた。アルバイト先で引き止められるほどに。今は、結婚して家でパソコンで仕事。


親の務めは、情報提供。「先さきにやるな。」ケントに言われたこと。


診断のメリットとデメリット

診断を受けようとすると、待たされる。金かかる。親切に教えてくれるところはない。薬を出される。

合法覚せい剤。メチルフェニデート。

なんのために診断を受けるの?

自分で自分の特性を知っていればいい。

鬱だけど治った人は医者に行っていない。薬飲んでいない。


最後に、ケントが言った言葉。

彼は講演をするのではなく、質疑応答のようにしかやらない。ある会場でなんの質問も出なかった時、「じゃあ、逆に俺の方から質問するけど、この会場で幸せな人、手をあげて」と言った。いま、ここの会場で、「しあわせな人」手をあげ見て。


あ、結構いますね。


でも、その時の会場には少なかったの。で、ケントが言ったのが「大人がしあわせでなければ、子供はしあわせな大人にならない」「まず、大人がしあわせになって」


子どもはお母さんを幸せにするために生まれてくる。それを信じて。



by eric-blog | 2018-03-16 16:58 | □週5プロジェクト17
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