Black Box

Black Box

伊藤詩織、文藝春秋、2017

3002冊目


電通についての本の次に、この本を紹介することは至極適切だと思う。男社会ができることがどういうことかがわかるからだ。ほとんど共同正犯関係に、レイプと男社会はあるのだ。男社会の構成員は男だけでもない。


あまりにも有名になった事件である。加害者の名前も山口敬之さん。


201543日が事件が起こった日だ。


この本が出るまでに2年間。そして、いまだに解決されていない。


ジャーナリスト志望で、ニューヨークでインターンなどもし、その伝手として山口さんにも連絡を取り合っていたのだ。そんなように連絡を取ってくる若い世代に対して、デートレイプドラッグを用いて、侵害するような行為をすることが、許されるのが、日本の男社会だということだ。今も山口さんが断罪されていないということは。


東京に一時帰国していた時に、会おうかと呼び出し、飲み屋と寿司屋に。その後、正体もなくなった彼女が抱えられるようにしてタクシーから引き出され、ロビーを引きずられていく姿がシェラトン都ホテルの防犯カメラの映像に残されているという。


そして、20158月、山口氏が帰国するときに成田で逮捕というところまで行っていたのだ。それをもみつぶしたのが中村格高輪書刑事部長。きっとこの人もその後出世しているに違いない。隠蔽に関わる人々は出世するのだ。それを許容しているのが男社会なのだ。これを共同正犯と言わずにおられるか。


もちろん、記者会見を呼びかけてくれたり、支援してくれる人もいる。



こんな目に合う人が今後生まれないようにと訴え続ける著者の勇気を無駄にはしない。


清水潔『殺人犯はそこにいる』



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by eric-blog | 2018-01-18 14:58 | ■週5プロジェクト17 | Comments(0)
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