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まっくらやみで見えたもの 光アレルギーのわたしの奇妙な人生

まっくらやみで見えたもの 光アレルギーのわたしの奇妙な人生

アンナ・リンジー、河出書房新社、2016

2990冊目


徐々に光アレルギーが進行していき、「暗室」状態で過ごす時間が増えていく。

光に当たる域値のようなものがあるようで、強さと長さで発症のタイミングを計ることができる。


その時間に何をするか?

そして、暗闇で過ごす時間に何をするか?


闇の中でできるゲーム「言葉の変換」「言葉の円環」「マスターマインド」「四角連語」「筆記」「アルファベットA からZ」「なぞなぞ クレイジーデイジー」


この不思議な病気のことを知り、そして、その病気とともにどう生きるかを手探りで探っている日常を描いたのがこの本だ。


今、普通の生活を送っている人が「もしも、光が当たると蕁麻疹が出るとしたら」という想像で考える以上に、不愉快なことが多い。人間関係にも支障をきたす。しかし、それはそれとして、許容度曲線の乱高下に悩まされながらも、生活を工夫していくのが、生きるということなのだなあと。


この本も、そのような工夫の産物だと言っていいかもしれない。さて、どのように執筆したと思いますか? 人工の照明も、日光もダメという条件ですよ。




by eric-blog | 2018-01-06 13:14 | □週5プロジェクト17
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