子どもにいちばん教えたいこと 将来を大きく変える理想の教育 レイフ・エスキス、草思社、2007 2940冊目 Teach Like Your Hair's on the Fire とても正直な本である。 著者は多くの有能な人材を貧困地域の小学校から輩出していることで有名な教員。 「真の優秀さには、犠牲、試行錯誤、甚大な努力が伴うことを知ってほしい。近道などない。」とプロローグに言うように、教室においてもそのような努力を一人ひとりの生徒ができるように支援する。 恐れではなく信頼で教室を運営する。そのために、最初の授業で「信頼」について学びあう。皆さんも「後ろに倒れこみ、みんなが支える」エクササイズを知っているだろう? レイフは、「100回支えてもらっても、101回目に冗談であれ、支えてもらえなかったとしたら、信頼はどうなる?」と子ども達に問うと言うのだ。 失われた信頼を取り戻すことは難しいのだ、と。 そして、そのことを行動を通して示していかなければならない。 しつけの仕方は合理的であること。 子どものお手本になること。 倫理的発達の6段階のレベル6を目指す。 倫理的発達段階の6段階とはローレンス・コールバーグによる分類。33 1. 面倒を避けたい 2. 報酬が欲しい 3. 誰かを喜ばせたい 教員はこれが好きだ。 4. ルールに従う ルールが全てではない。 5. 他人を思いやる 6. 個人的な行動規範を持ち、それに従う 「学校は、わたしたちが本を読む理由を見失ってしまった。」53 本の選択基準そのものが、わくわくしない。 読書は科目ではない。人生における世界との関わりなのだ。 図書館を活用する。 おすすめ読書リストを活用する。ただし、子どもの発達段階にあったものを選ぶこと。 ブッククラブを休み時間や放課後などに教員が主催する。 大人と一緒に読む。読書を生活に引き寄せる。 書く力を育てる。 毎週のエッセーと毎月のブックリポート 毎週のエッセーの課題は金曜日に出し、次の金曜日に集める。週末に生徒のエッセーを読み、二、三選んでタイプする。名前は伏せて、次の週の文法学習の時間にそれらを読む。 ブックリポートを読むには一ヶ月かける。コメントを返す頃にはより上手になっている。 一年かけて一冊の本を書く。一週間に二、三度30分程度の時間を当てる。 自分でタイプして製本する。 算数を楽しむ 第五章 84 「ブー」ゲーム。言ってはならない数字を決めて、当てられた順番に数えていく。 暗算ウォーミングアップ。アメリカの州の数に一ダースを足し、最高裁判事の数を引く、など。学んだことを応用するのも良い。 テストは温度計。悪いところを示してくれる。できないところは何度でも教える。105 第七章 世界を知る 第八章 自分の手で実験する 第九章 スポーツから学ぶ 第十章 お金の使い方を学ぶ 第十一章 問題を解くスキルを身につける 映画、街に出る、ロックバンド、そしてシェークスピア劇! https://en.wikipedia.org/wiki/The_Hobart_Shakespeareans 学校のウェブサイト http://www.lausd.net/Hobart_EL/school.html シェークスピアリアンのホームページ http://www.hobartshakespeareans.org 動画 http://www.pbs.org/pov/hobart/ ■TEDのプレゼンテーションが素晴らしい! https://www.youtube.com/watch?v=cYnkRvYGnEk ■インタビュー https://www.youtube.com/watch?v=-PRdpBttHWI なぜやるのか? スポーツを通して集中することを学ぶ。 学んだことは生活に役立つ。 Make your classroom relivant. ・自分が何を言っているかがわかるのに10年かかる、それを子どもにしっかり繋げるのに10年。教育者を育てるのに急ぐことはできない。 ・Stableであるために、同じ服装をする。ベストに白いテニスシューズ。 ・達成してもhumbleに。次に ・準備に50000時間かかる。 ・organizedな人であれば、あなたの人生はよくなる。 ・10のスキルはどこにでもある。 ・organized ・curtesiy to your neighbors/member ・ ・ハリウッド映画のような「転換点」がわかる日はない。 ・なぜやるのか? あなたの人生の質を上げるために。時間と空間と。Time and Space ■もう一つ。これもすごい。 https://www.youtube.com/watch?v=B6RdJwQ8G64 ■NAESPスピーチ https://www.youtube.com/watch?v=KXTIHf-VsFM 6'00" 若い先生が良い先生や同僚と仕事ができるように。 先生によっては教えることが嫌い、校長が嫌い、実は同僚も嫌いで、でも、一緒に愚痴を言い合っている。 子どもを助けたい。 テストの結果は気にしない。 6段階の倫理のどこにいる? それを一年を通じて、子どもと会話する。 内在化させたい。 Lessons 10 ・There is no shortcut. ・モデルとして実践する Set example、Behavior has to be examplary ・シェイクスピアとロックンロール 音楽をやっている子どもは次のような行動規範を学ぶ。 「Discipline」「練習」「リスクをとる」こと。 ■PCCでの講演 Pasadena City College、2011/08/17 に公開 https://www.youtube.com/watch?v=T77NzAcBijQ
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