ちがい ドキドキ 多文化共生ナビ ~在日外国人教育実践プラン~
監修 榎井緑、大阪府在日外国人教育研究協議会、2017
頒価: 500円+送料。
2861冊目
注文先: 大阪府在日外国人教育研究協議会
fugaikyo(a)nifty.com
安い! アクティビティたっぷり!
今回は「マイクロアグレッション」と言う言葉がこのテキストに絡んで飛び交っており、「無意識の」と言う枕詞がつけられていることにすごく違和感を感じて、取り寄せることになってしまった。
以下の英文を翻訳してくれているサイトで見ると、無意識か非意図的か知らないが、明らかに差別であり、攻撃であり、優越感であり、貶めである。
http://karapaia.com/archives/52149171.html
無意識であるはずがない。ただ指摘されれば「そんなつもりはない」「神経質だよ」などと返され、結果再度攻撃のトリガーを引いてしまうことになるような微細な攻撃性。
指導者用のプログラムを作ってみたので、ぜひ。
http://ericweblog.exblog.jp/237555674/
テキストには遊び、挨拶、食べ物など、子ども向けのプログラムが紹介されている。
おおさかこども多文化センターの「高校生による案内ボランティア」など、素晴らしい実践も紹介されている。多文化社会の可能性は広がる。
多文化主義が「文化並列的」だとは思っていなかったが、『限界国家』の著者によると、さらに次の段階として「異文化間交流型」とはっきり相互の交流が大切だと言っている。
多文化教育と言えばバンクスであるが、彼は多文化教育のポイントを三つあげている。
「肯定的な出会い」と、「対立」についての歴史的背景についてそれぞれのものの見方からの学習カリキュラム、学力向上の取り組み。
このテキストの対象学年がはっきりしないが、「肯定的な出会い」に重きが置かれており、「対立」についての歴史的背景についての学びがないと言えるだろう。
ルーツを知ると言うアクティビティだけで十分だとは思えない。
■人権ひろば より
