ハーフが美人なんて妄想ですから!! 困った「純ジャパ」との闘いの日々
サンドラ・ヘフェリン、中公新書、2012
2623冊目
いま、日本手話の方の本も読んでいる。「異質」さにもいろいろあるのだなあと、この本を読んで思った。
ハーフは一瞬も気が抜けない!
日本生まれの日本国籍、日本語しか喋れないのに、顔が違う。で、外人扱い。
で、この人たちは、海外に行けば、「え?」とされることもあるはずだが、あくまでも「純ジャパ」問題中心。
こちらの本には、沖縄生まれのハーフの経験として「日本人でもない、アメリカ人でもない、沖縄人ですらないかも」と言う事例も紹介している。
■『<ハーフ>とは誰か 人種混淆・メディア表象・交渉実践』
岩渕功一、青弓社、2014
こちらの本には、いかにメディアが「ある特定の人種の表象」を押し付けるかを事例によって、詳細に紹介している。同時に、ジェロのように表象の意外性によって、成功する事例もあるのだ。
いずれにせよ、日本手話の場合もそうだが、「意識化」が半端ない。そりゃ、日常だものね。
さて、戻って。と。
語学と見かけの二次元軸でカテゴリー化がされている。理想ハーフとは顔も語学も並以上。
顔ハーフと、語学ハーフ(頑張らないと、追い詰められて)、そして残念ハーフ。
人口分布比率は書いていないが、口調からするにかなり「残念」が多いのだろうか。
その主に三つのカテゴリーの人々が出会う泣き笑いの物語。
さて、そして、国籍の問題。
国籍法という日本の法律で外国籍を左右することはできない。本人が「離脱の努力」をすることとしか書かれていない。日本国籍を選択したとしても手続きをしていなければ、二重国籍のまま。