教養としてのジェンダーと平和
風間孝、加治宏基、金敬黙編著、法律文化社、2016
2592冊目
ジェンダー研究と平和研究のハイブリッドという新しい研究領域。
なぜ、女性問題を取り上げることが平和問題になるのか。
「はじめに」持ち出されているのは『人権宣言』実はフランスの人権宣言はユニバーサルな宣言ではなく、男性についてだけだった。なぜならば、「男性は兵役について国家を守るから」。国を守る人だけに人権が認められたのだというお話。
女性にも人権を認めるということは、国防の捉え方が変わったことのあらわれ?
というところから、ジェンダーと平和にかかわりがあるよと。
「平和研究の視点を欠いたジェンダー研究は、男女平等やセクシュアリティの平等を優先するがために、戦争参加に道を開く可能性もある」5
切り込むテーマは
1. 教育=性教育<^e0g)4eh
2. 国際スポーツ大会=女性競技、ナショナリズム
3. 貧困
4. 労働
5. 家族・親密性
6. 公衆衛生
7. 行為主体
8. 性別
9. 性暴力
10. 文化と差別
11. 核・原子力
12. グローバル化
13. 国家権力
14. 軍と安全保障
15. 人間と災害