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ERIC NEWS 503号 ともによりよい質の教育をめざして 2016年8月21日 ESDファシリテーターズ・カレッジ! すべての学びを参加型で! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (文責: かくた なおこ 角田尚子 http://ericweblog.exblog.jp/ twitter : kakuta09 FBもやってます。) やっぱり、夏休みは思いっきり遊ぶに限りますね! 学ぶのも、行動するのも、思いっきり! 初めて「歴史教育者協議会」の全国大会に参加しました! おもしろかった! 沖縄で開かれていて、しかも、稲嶺市長の基調講演のために名護市まで出かけるという日程に惹かれました。 61才の誕生日には「大阪城ウォーターパーク」のスライダーで宙に舞ってきました! ヤッホーーヤッホーー! このニュースが配信される頃には海水浴に行っているはず! 遊びの効能についてはホイジンガやカイヨワなどが有名。 http://ericweblog.exblog.jp/1550869/ ・アゴン 競争 ・アレア 運 ・ミミクリ 模擬 ・イリンクス 眩暈 ウォーターパークはまさしく「眩暈」! 包括的アプローチというのは、人間を夢中にさせ、すべての身体機能、精神機能などを集中・統合、活用するもののことで、それはわたしに言わせれば、「遊び」。 ワークショップも「遊び」だけれど、「眩暈」のような単純な遊びは、ドキドキワクワクの身体感覚につながる強力さが違うような気がします。 あのご長寿医師の日野原さんの健康法にも「何か夢中になれるものに取り組む」というのがありましたね。 この夏、思いっきり、からだを動かしましたか? もうひとつのテーマは「かき氷」でした。目からウロコのかき氷ってあるんですねぇ。 思いっきりついでに、沖縄の高江にも行きました! 歴史教育者協議会の沖縄大会に初めて参加したのですが、沖縄まで来たのだからと、足を伸ばしました。 日本が、本当の意味での「積極的平和」を世界で実現するリーダーシップをとれる国になれるように、がんばりましょう。 いまの民主主義体制では国を動かすことができないとしても、運動は国際的な「核兵器廃絶」「軍縮」に向けた動きにつらなるものとして、人類史を方向付けるものだと思います。 歴史の中で、人は自由になる。 未来学者のトフラーは、これからの「知」の社会では「愛」が統合の原理になると言います。 http://ericweblog.exblog.jp/1068001/ 暴力でもなく、権力でもない。 人類を統合する理念の力。 持続可能な社会をきりひらくのは、理念を実現するために協力することだと思います。 一人ひとりの選択が、未来につながります。黙想。 ◆◇◆目次◆◇◆ ◆◇◆1. 人権感覚を磨くために「効く問い」を考える人権研修 ◆◇◆2. 2016年度、ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ ◆◇◆3. by ERIC これまでの活動 ◆◇◆1. 人権感覚を磨くために「効く問い」を考える人権研修 ◆◇◆ 佐藤宏幸さんのプライベート・ワークショップでの学びに引き続き、大阪に帰省した時に、数名で「Making Questions Work 効く問い方」の検討を行いました。 買ったままで積ん読だった「Practicing Core Reflection: Activities and Lessons for Teaching and Learning from Withinコア・リフレクションの実践: 内からなる学びと教授のためのアクティビティと授業」も改めて読みました。 「MQW効く問い方」は、授業や研修に関わるものだけではなく、ワークショップ全般についてなので、どちらかというプロジェクトの進行に合わせた「プロセス」をファシリテートすることを想定しています。少し、わたしがやりたいものとはずれている。しかし、大変勉強になったのはファシリテーターとしての「中核となる価値観」についてふりかえるための問いがあったことでした。 Integrity一貫性、Authenticity誠実さ、Mutual Respect相互敬意の三つですが、I一貫性、正直などと訳されている価値観の下位項目を見ると、ワークショップの目的からずれない、利害関係に気配りする、なれ合わない、公平な質問をする、発言の背景となる情報の出所を確認するなど、プログラムと参加者に対する態度を律する価値観のようです。大切な問いだと思いました。ぜひ、自分自身の実践について、チェックしてみてください。 A誠実さというのは、ファシリテーターの内面的なこと、参加者に対する正直さなど。MR相互敬意、尊重、尊敬は言わずもがなの参加型学習の場のお約束ですよね。 これらの問いは、ぜひ、これからのファシリテーター養成でも取り入れていきたいと思いました。セッション3の「ファシリテーターの資質」に入れようかなあ。 「コア・リフレクション」はブログでも来日された時のプログラムなどを紹介したコルトハーヘンさんとのコラボで作成されているものです。 コルトハーヘンさんは、「省察」の重要さを教員養成で指摘し、それをご自身のワークショップにも取り入れています。 http://ericweblog.exblog.jp/11342025/ この本では、「快の心理学」のセリグマンさんが紹介している24の特質について、自分自身の持つ特質、そして、仕事の中でその特質をどう活かしているか、活かせていないとすれば、バリアは何かなどを問うアクティビティが78紹介されています。 自分自身に対する「問い」をコア・リフレクションと呼び、そのリフレクションによる自分自身に対する気づきをコア・クォリティと呼んでいるのです。 出典はこちらをチェックしてください。 「世界でひとつだけの幸せ ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生」マーティン・セリグマン、アスペクト、2004 http://ericweblog.exblog.jp/11374723/ コルトハーヘンさんは、ワークショップでもそうでしたが、セリグマン氏の「フロー」理論を取り入れています。「フロー」とは、訳すとすれば「没頭」ということでしょうか。TEDのセリグマン氏のプレゼンも参考になります。 そのために、自分自身が没頭できているときはどんな時か、どうすれば没頭するように仕事ができるかなどをこのテキストでは問うのです。「省察」によって単なるふりかえりや行動についての省察だけでなく、本質的なものに至ることが大切だと言うコルトハーヘンさんの「気づき」が、セリグマン氏の「224の強み」であるとするなら、そして、没頭にあるとするなら、どこか残念な気がします。 とはいえ、新興アクティブ・ラーニング教の人には、受けそうですね! アクティブ・ラーニングとは、学びに没入できる学びのことであると言い出しそうな気がします。 アクティブ・ラーニングとは教え方学び方のことであり、ESD持続可能な開発のための教育という教育の今日的課題と不可分の関係にあるものです。にもかかわらず、方法論だけの実践がもてはやされ、テーマや課題についての学びや気づきの重要さには触れられない気がしています。 ESDは価値観の教育であると言われる割には、そのような実践に出会わないのは、なぜなのでしょうか? 9月の人権研修では、「人権」という課題に取り組むアクティブ・ラーニングを「問う」ことによってどのように「効く」学びにできるかを検討します。 ぜひ、ご参加ください。 ◆◇◆2. 2016年度、ERIC主催研修 ESDファシリテーターズ・カレッジ日程 ◆◇◆ 前期のテーマ・コース三本と後期スキル・コース三本です。 2016年度の日程は以下です。開催要項は順次ホームページにアップいたします。 その他、疑問の点はなんなりと御問い合わせください。 ■2016年(平成28年)6月25日26日テーマ「国際理解」 http://www.eric-net.org/news/ESDfc2016WS.pdf ■2016年(平成28年)7月30日31日テーマ「PLT木と学ぼう・環境」 http://www.eric-net.org/news/ESDfcPLT2016.pdf ■2016年(平成28年)9月24日25日テーマ「人権」 ■2016年(平成28年)10月29日30日スキル「対立から学ぼう」 ■2016年(平成28年)11月26日27日スキル「未来を学ぼう」 ■2017年(平成29年)3月下旬予定TEST教育力向上講座 <いずれも、土日実施、各回参加費2万円> 今回のPLT研修「特別なニーズに応える」の成果物であるチェックシートをつくりました。今後も情報を追加して、バージョンアップしていく予定です。ぜひ、ご意見をお聞かせください。 http://www.eric-net.org/news/ESDSpecialNeeds.pdf
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| 2016-08-20 18:22
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