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戦争とジェンダー

99-1(455) 戦争とジェンダー
戦争を起こす男性同盟と平和を創るジェンダー理論
若桑みどり、大月書店、2005

いい本です。5月に出たばっかり。インターネットでチェックしたら「上野千鶴子書店」に置いてあるという。早速買いました。
同時に若桑さんの『隠された視点』も借りました。でもギブアップしました。素人さん向けではありません。ジェンダー学の人にお任せ、です。

図書館からは『日本の戦争責任をどう考えるか 歴史和解ワークショップからの報告 』の返却が遅れているといわれました。わたしは返したつもりですが、どなたか、借りていった人がいるなら、オシエテクダサイ。

さて、この本は、さまざまなジェンダー議論の基本的に文献をひきながら検討されているものなので、初学者にとってもいい本だと思います。

「男は戦争、女は平和」なんて単純な二元論ではなく、議論されているところに注目しつつ、しかし、それでも、女の運動としての連帯はまだまだ必要とされている、そんなことを実感します。

で、アジア女性資料センターのメーリングリストから、若桑さんの呼びかけを転送します。

かくた*****わたしの引用ポイントページ**
15.18.77.87.103.117.123.153.155.163.167.187.225.240
特に186あたりは、高橋哲哉さんの引用があったりなど、現在の「バックラッシュ」を考える上でもおもしろいかも。

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皆様

風雲急を告げる政治情勢のなか、がんばりましょう。
今回はそれにくらべるとややのんびりしたお知らせにみえますが、根本的な問題を含
むシンポジユウムを開催しますのでお知らせいたします。アジアの女性文化に知識や
関心をお持ちの方がたにぜひご参加をお願いいたします。


若桑みどり



     川村学園女子大学 女性学研究所/広報委員会主催 我孫子市共催 
  Kawamura Gakuen Woman's University、 The Institute for Woman's Studies


     国際シンポジユウム    女の創造力と布
International Symposium: Creative Power of Women and Fabric

 布にかかわる労働と創造は人類史的に女性が担ってきた。しかし、それは大芸術や
偉大な文明の歴史には記述されていない。いま東南アジアの現代女性アーチストは布
によって自己表現をし、偉大な女神を復活させようとしている。招聘された基調講演
を軸に、さまざまな局面からあらためて女性の創造の隠れた歴史を顕在化する。




日時    平成17年 10月29日
会場    我孫子校舎    11104
時間    午前11:00~午後5:00
29. Oct. 2005 Abiko Campus Room 11104 11:00 AM ― 17:00 PM


基調講演 東南アジアの女神の再生ー女性による現代美術を例として
     (フィリピン、タイ、インドネシア)

フィリピン大学助教授 フローデット・メイ・ダトウイン博士
Keynote Speach:
Reclaiming the Southeast Asian Goddess: Examples from Contemporary Art by
Women(Philippines, Thailand and Indonesia)
  Flaudette May V. Datuin (Associate Professor, University of the
Philippines)

パネリスト
小勝禮子(栃木県立近代美術館学芸員) 
  「日本の前衛女性芸術家と布ー草間弥生、桂ユキを中心に」
Kokatsu Reiko (Tochigi Prefectural Museum of Fine Arts)
"Japanese  Avant-garde Women Artists and Fabric ― Kusama Yayoi and Katsura
Yuki"


山崎明子(港区男女平等参画センター勤務 文学博士) 
      「明治における婦徳の象徴としての手芸」
Yamasaki Akiko Phd. (MInato Ku Gender Equality Center)
" Handicraft as Woman's Virtue in the Meiji era"

 上橋菜穂子
   「アボリジニの仕事における<女の仕事>の位地の変容」  
Uehashi Nahoko ( Associate Professor, Kawamura Gakuen Woman's University)
"Transformation of of Aboriginal Society"


田中淑子 「布をめぐる階級闘争とジェンダーー19世紀イギリス小説の淑女とお針

Tanaka Yoshiko (Professor, Kawamura Gakuen Woman's University)
"Class, Gender and Fabric - Ladies and Working-class Girls in the 19th
Century British Novels"

谷林真理子 「共通の糸-キルトにみるアメリカ女性作家の系譜」
Tanibayashi Mariko (Professor, Kawamura Gakuen Woman's University)
“Common Threads”-Quilts and American Women Writers"


若桑みどり  「インド独立運動期における女神と布」

Midori Wakakuwa ( Professor, Kawamura Gakuen Woman' University )
"Revival of Goddess and fabric during the Independenc Movement in India "



会場アクセス 
JR常磐線 天王台駅北口下車 川村学園行きバス5分


大学所在地        問い合わせ先 人間文化学部生活文化学科
             学生研究室 04-7183-7085
郵便番号270ー1138
我孫子市下ヶ戸1133

このシンポジユウムについてのお問い合わせはdorimi@tkk.att.ne.jp まで。
by eric-blog | 2005-09-04 12:52 | ■週5プロジェクト05
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