谷中村滅亡史

谷中村滅亡史
荒畑寒村、岩波文庫、1999
2366冊目

オリジナルは1907年、寒村20歳の初めての出版物だという。田中正造から依頼を受け、取りかかって2ヶ月でかきあげたもの。

いま読んでも、問題があますところなく取り上げられていると思う。

○鉱毒の発生
○下流域の水害
○議会での問題提起
○公害対策の命令
○天皇への直訴
○谷中村を貯水池に
○廃村へ

さらに、この流れの中で、いかに官憲が古河のために動いたかが語られている。
買収、不払い、移住、移住先についての嘘八百。漁具を盗む、暴力を働く。
悪逆非道なのは政府であった。

時は日露戦争。帰還兵士が故郷に見たものは、廃村となった廃墟。119

名文である。

しかし、やはり現代語訳がほしいなあ。

以下、よくまとめられている。

環境問題の視点から
足尾銅山鉱毒事件と谷中村貯水池化をめぐる、
明治政府、古河財閥、栃木県に対する田中正造翁と谷中村民の闘争史
http://sendatakayuki.web.fc2.com/eco2/eco2.html

福島への思い、地元栃木県への責任も書かれた書評。
http://ameblo.jp/ittetsu23/entry-11465723940.html

【 荒畑寒村 / 谷中村滅亡史 / 岩波文庫 (208P) ・ 1999年(130219-0222) 】
http://d.hatena.ne.jp/euno07htn/touch/20130223/1361591267
「谷中村滅亡史」
http://oba.fc2web.com/book/yanakamurametubousi.html

文庫本に収録されている鎌田さんの解説にも言及。おっと、exblogだ。珍しい。
http://sabasaba13.exblog.jp/17923142/


隣の古河町では谷中村強制撤去のための人員募集に対して、町長が「応じるならば立退料を払うから町から出て行ってもらう」と談話したそうな。

明治の群像。
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by eric-blog | 2015-10-06 12:59 | ■週5プロジェクト15 | Comments(0)
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