戦争しない国 明仁天皇メッセージ

戦争しない国 明仁天皇メッセージ
矢部宏治、小学館、2015
2338冊目

4月からの3ヶ月で66冊。毎月22冊程度。きっと今年も夏はトルコでゆったりまったりなので、減るとして、200冊以上は紹介できそう。週5プロジェクト時代の目標値クリア! ですね。

Facebookに紹介もし、そして事務所の扉にも貼ったこの表紙。帯にうたっている「サイパン、パラオ、中国、沖縄、広島、長崎、福島・・・。明仁天皇の即席をたどり、空前の海外&国内ロケを敢行!」と尋ねたいったいどこなのだろう。

遥かに澄み渡るあおい空の下に、透明な海の底に沈む禍々しい影。

なんなのだろう、なんなのだろうと、目をこらしてしまう。

著者は、天皇も皇后も「暗い闇」をくぐり抜けてこられたのだという。そこから生み出される言葉。

帯には「あなたは、天皇の言葉に耳を傾けたことがありますか?」とあるが、わたしがこの本を読んで心撃たれたのは、美智子皇后の言葉だ。

人間の弱さとそれでもくじけない心を、いつも、汲み取っている。

それまでの「宮廷官僚独裁政治」を改め、手元で子どもたちを育て、「家族」を持ったこと。

そのことが、明仁天皇にも「側近独裁制」からの防波堤にもなったはずだと。

我が子ながら、人から預かったような宝物でもあるような、この赤ん坊を抱く、手がふるえるというような状況を歌ったうた。

わたしたち一人ひとりはそれぞれ自分の人生を生きている。どこまで努力しても、他人がそれを十分に理解したり手助けしたりできない部分を持っている。そうした部分もたちいるのではなくて、そうやって人は生きているのだと、その事実を心にとめて、人に接する。「だれもが弱い自分というものを恥ずかしく思いながら、それでも絶望しないで生きている」。112

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初夏の
光の中に
苗木植うる
この子供らに
戦あらすな

著者は言う。
憲法に「専守防衛」「外国軍の駐留は認めない」この二つを書き込むこと。
これまで「憲法には指一本触れさせない」という戦術で戦ってきたが、本質的に何を達成したいのかを考えた議論が必要になっていると。126

この本、たった1000円です。お買い得。

ちなみに、著者の天皇制に対する考えは、最近、変わったのだという。

「天皇を愛する日本人の心と、人間は生まれたときから平等であるべきだという民主主義社会の理想は、どこに着地点を見いだすべきなのか。
私はそれこそが、この、
<天皇という権威をかかげて、国民に法的根拠のない義務を強制することは絶対にしない>という明仁天皇自身の強い決意だ・・・」96-96
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by eric-blog | 2015-07-08 12:02 | ■週5プロジェクト15 | Comments(0)
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