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よくわかるヒューマン・キャピタル 知ることがいかに人生を形作るか

よくわかるヒューマン・キャピタル 知ることがいかに人生を形作るか
ブライアン・キーリー、OECD、明石書店、2010、原著2007
2471冊目

早期教育段階から学校教育、生涯学習段階まで、「知ること」がいかに人生に影響するかを調査したもの。

知識・技能・態度という要素を統合するコンピテンシーの考え方が、学校で何を身につけるべき かという点から紹介されている。

平均すると、統合化された平等な教育システムの生徒は、選別的なシステムにいる生徒よりも成績がよく、教育の成績は、生徒の社会的背景とはあまり関わりがない。
School Factors Related to Quality and Equity: Results from PISA 2000
63

学校教育の質をあげるポイントは「教員」である。66

教師自身の継続的成長への教師自身の責任と、教師の成長を促進する支援の構造への、明白な一連の期待が求められている。
Teachers Matter,
70

そして「よい学校」とは
形成的アセスメント formative assessment
を活かすこと。

先進国では、若者の約80%が中等教育を終了し、20%が中退する。

14歳で職業教育、あるいは見習いになることも復活しつつある。「若者たちが失敗を経験した学校システムから若者を引き上げること」にその目的はあるという。75

なぜ、フィンランドがPISA調査で結果がよいのかをコラムで取り上げている。その中の答えは「まず教師、第二に教師、第三に教師」である。74
by eric-blog | 2015-03-20 18:47 | ■週5プロジェクト14
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