踏み止まろう!いまここで。
いま軍事支援に道を開くことは、後藤さんが報道してきた戦闘の背後で最も傷む人々の被害が拡大するということ。
国連決議もない事態に、国会の承認もなく自衛隊を派遣できるようになるということはフリーハンドを軍隊に与えるということ。文民統治が有名無実になるということ。
いま、世界第3位の経済大国が軍事支援に乗り出すということは、世界の経済が軍事化するということ。日本の軍事予算は世界第四位になる。
踏み止まろう!いまここで。
いま、世界で人道支援に携わる日本人スタッフの前にいる子どもたちが、思っている。「この人の国も、結局は普通の人々の暮らしを軍隊で踏みにじるようになるのだろうか」と。
いま、世界で貧困に苦しむ人々が、思っている。軍備にかける資金のほんのちょっとで、満たされるのに、と。
http://www.ratical.org/co-globalize/WtWW/
いま、世界で銃におびやかされ、戦車に追い回されている人々は思っている。この武器の供給源を止めてくれと。
いま、難民キャンプで暮らす人々は思っている。
いま、避難所ぐらしの人々も思っている。
世界は豊かなのに、そして、未来は明るいはずなのに。
軍事支援はしない、人道支援はする。
確かに、有志連合には違いない。しかし、踏み止まろう!いまここに。
世界を狂気に巻き込まないために。
後藤さんの活動の意味を最もよく知るのは、イスラムの人たちなのだ。彼らを攻撃することは間違っている。
http://www.islam.or.jp/…/02/03/english-about-goto-kenji-san/
ニュースで報復を叫ぶヨルダンの群衆が何度も写し出される。まるで、静かな日本には同胞意識がないような演出に思える。
しかし、そもそもヨルダンは有志連合として軍事行動にも、空爆に参加しており、パイロットはその戦闘の中で捕縛されている。
後藤さんは人道支援のために、そして戦闘の背景で最も被害を被る人たちのことを世界に伝えるために活動していた。
報復やイスラム攻撃は解決につながらない。
今日は金曜日。モスクに行ってハグしよう!
そして、踏みとどまろう。いま、ここに。
http://ericweblog.exblog.jp/20853470/
http://ericweblog.exblog.jp/20841597/
ま、日本がどうなっても、わたしはわたしがやれることを続けるけどね。これまで、人道支援をしてきているアメリカ人やイギリス人のように。
良心的軍事費不払いも始めよう。自衛隊が軍隊となるのなら。
■高橋源一郎さんの「寛容への祈り」
★論壇時評『寛容への祈り~「怪物」は日常の中にいる』作家・高橋源一郎(朝日新聞 2月26日)
わたしたちは、この「他者への共感」を一切排除する心性をよく知っているはずだ。「怪物」は遠くにではなく、わたしたちの近くに、いま日常的に存在している。
〈1〉後藤健二『ルワンダの祈り』(2008年刊)
〈2〉同『ダイヤモンドより平和がほしい』(05年刊)
〈3〉同『もしも学校に行けたら』(09年刊)
〈4〉亀山亮『戦場』(今年2月刊)
〈5〉田原牧「『イスラーム国』に浮足立つな」(週刊金曜日2月13日号)
〈6〉想田和弘のツイートから(2月上旬)
〈7〉特集「反知性主義と向き合う」(現代思想2月号)
〈8〉酒井隆史「現代日本の『反・反知性主義』?」(同)
〈9〉ヴォルテール『寛容論』
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