これでわかった! 内閣法制局 法の番人か? 権力の侍女か?
西川伸一、五月書房、2013
2316冊目
以下の論文で、西川氏を知った。
日本司法の支配構造 最高裁長官と東京高裁長官の経歴に着目する
西川伸一
http://www.nishikawashin-ichi.net/articles-pdf/articles-35.pdf
もう一冊『日本の最高裁を解剖する』。
自衛隊を「憲法が禁じている『戦力』」ではないと内閣法制局が解釈してきたのは、政権の要請と憲法の要請をぎりぎりで調整する、統治の知恵。148
集団的自衛権行使を認めることはできない。
この本で描き出しているように、内閣法制局は、一人ひとりが自立的に仕事をしている役所。
長官の意向にも幹部は抵抗する。
やっぱり集団的自衛権行使のためには憲法の改正しかないか、となっていくのではないかと、著者は近未来を描き出す。
これが真夏の白日夢であることを祈るばかり と。150
自衛官は文民 137
1965年に
自衛官は文民にあらず へ
権力の侍女になりきれない気概をもった行政府。これからどこへ?