わたしたちが正しい場所に花は咲かない

わたしたちが正しい場所に花は咲かない
アモス・オズ、大月書店、2010
2258冊目

わたしたちが正しい場所に
花はぜったい咲かない
春になっても。

わたしたちが正しい場所は
踏み固められて かたい
内庭みたいに。

でも 疑問と愛は
世界を掘り起こす
もぐらのように 鋤のように。
そしてささやき声がきこえる
廃墟となった家が かつてたっていた場所に。

イェフダ・アミハイ「わたしたちが正しい場所」


米国の教育者のための森林セミナーに参加するのに、唯一持参した本。
タイトルはこの詩からとっているようです。

More to come
ですが、とりあえず、この詩だけは、ご紹介。

ポートランドの教会でのこと。祈りの一つがイスラエルとパレスチナの両方に対してなされていた。

オズは言います。9.11の対立は「狂信者」目的のためならどんな手段でもとっていいと考える人と現実主義の対立なのだと。

狂信と寛容、複数主義の争いなのだと。14-15

オズは狂信からの解放の処方箋は想像力とユーモアだと言います。
自分を笑うことのできる力。
34

人間は、自立している存在だが、同時に集団に属してもいる存在です。そのことをオズは「半島」のような存在としての人間、と考えます。つながりあっているけれども、別々の存在。43

「君たちが幸せになれるように、わたしは死ぬ」という姿勢と「あなたに死んで欲しい。そうすればわたしは幸せになれる」という姿勢は似通っている。37

「よい垣根はよい隣人をつくる」ロバート・フロスト

オズはイスラエルは「夢」から生まれた国だと言います。「夢」は実現すると失望や幻滅に終わる。
1967年が転換点であったと。83

パレスチナの側にも正義と不正義があり、イスラエルの側にも正義と不正義がある。
イスラエルを完全に追い払うというパレスチナの戦いは不正義だし、ヨルダン川西岸を保ちたいというイスラエルの戦いは不正義だと。97

何処かで二つの間に線を引くべきなのだと。

現実主義的に。
生は妥協なのだと。





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オズの提唱した「ティースプーン教団」を現実化したスウェーデンの動きはこちら。
http://www.amos-oz.com/general/order-of-the-teaspoon/
http://www.teskedsorden.se/om-teskedsorden/about-us/

ティースプーンもネットで注文できます。結構高い?
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by eric-blog | 2014-07-16 22:55 | ■週5プロジェクト14 | Comments(0)
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