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「最高の授業」を世界の果てまで届けよう!

「最高の授業」を世界の果てまで届けよう!
税所篤快、飛鳥新社、2013
2193冊目

e-educationの代表、24才。
受験勉強の時に、DVDで授業を受けるという体験をした。その授業は、おもしろかったし、何回でも見ることができた。暗記するほど見て、受験に成功。

在学中に、バングデッシュのグラミン銀行、ユヌス氏にプレゼンする機会を得て、村でDVDの授業を実践。ダッカ大学に生徒を入学させることに成功。

「世間科」などの実践のある藤原さんに出会い、100万円を出資してもらって、「五大陸」への挑戦が始まる。

いま、表紙のうたい文句にあるように、DELLやユニクロ、東大などがこぞって出資している。

みずから、勉強のできない落ちこぼれだったという。何をしたいのか、何ができるのか、思いと行動が一致していないと動かない資質が、本当にやりたいことを見いだした時、パワーになる。

読んでいて驚いたのは、どこの国にもいまや進学、受験のための予備校はあり、どこの国にも名物教師はいるということだ。「最高の授業」とは、世界でただ一つではなく、それぞれの国にあるということ。というか、それがなければ、このプロジェクトは存在しないのだ。

そして、その最高の授業が達成することは、大学への進学だ。

つまりは、世界中がいま学歴という価値観で、序列化されているということの証左である。

人生へのパスポートはいろいろあっていいはずだ。そういうメッセージを体現している著者が推進しているのが、まったく別のパスポートであることが、皮肉ではある。
by eric-blog | 2014-05-01 09:06 | ■週5プロジェクト14
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