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文明病の痛みと負担は誰が担うべきか?

文明病の痛みと負担は誰に?

わたしたちは車社会を選んでいる。年間6000人が亡くなる。
わたしたちは原子力発電を選んでいた。17万人の人が、自宅を離れて暮らしている。

わたしたちは膨大な化学物質を活用している製品を選んでいる。70万人の化学物質過敏症患者がいると言う。
わたしたちは電気を使っている。電磁波過敏症の人がいる。
http://www.env.go.jp/chemi/communication/guide/index.html
http://www21.ocn.ne.jp/~furumoto/es.html


子宮頸がんワクチンは、年間3000人ほどの女性が亡くなる、女性のがん死亡原因第二位の病気です。(10万人あたり33人)
ワクチンによる予防が可能なため、公費助成による接種が、日本産婦人科学会や日本小児学会などの働きかけもあり、2010年から公費助成がいっせいに始まりました。これまで830万接種が国内で行われました。(一人について3回必要な接種なので、この回数が延べ人数とは考えにくいのですが、どこの自治体も11才から14才を対象にしているので、たぶん、その年代の三割ぐらいは受けているのではないでしょうか?)
その結果、100例ほどの重篤な副反応報告があがっています。10万人あたり3人です。
女性10万人あたり33人の死亡を防ぐために、11才から14才の少女10万人あたり3人が重篤な副作用を発症するワクチンを公的にすすめるべきか否か。

http://allwomen.jp/index.html
http://thinker-japan.com/hpv_vaccine.html
http://vaccine.luna-organic.org
接種状況地図
http://jmwa.or.jp/pdf/hpv.pdf
「子宮頸がんワクチン副反応報道」について
https://www.komei.or.jp/news/detail/20130413_10872
2010年の段階で導入の陳情に対して反対する片山かおるさんのホームページ
http://katayamakaoru.net/?p=1066

改めてネットを検索してみると、なだれを打つように市町村議会から陳情書、意見書が出され、かつ、公費助成が決定されていった状況が見えてきます。

国会議員の超党派の院内集会も開かれているようです。
https://www.komei.or.jp/news/detail/20100807_2995

誰が働きかけたのでしょうか? それぞれにどのような議論がなされたのでしょうか。片山議員も指摘しているように、十分な議論がなされたとは言いがたいのです。

ワクチンは、便益と不利益のリスクが存在するものです。

わたしたちの社会一般が受ける便益のために、被害を被る人が出る場合、その被害を補う措置を取ることが必要でしょう。

わたしたちの社会の便益のために生じた病を「文明病」と名付けるとすれば、その文明病に対する補償はどうあるべきなのでしょうか。

昭和23年に公布された「予防接種法」はその第11条で、接種による被害が生じた場合の「給付」について定めています。子宮頸がんワクチンは2013年4月から定期予防接種となったわけですので、被害救済についてはそれ以降の接種ということになります。それ以前の接種については、独立法人医薬品医療機器総合機構という、その名前からは想像することのできないお仕事をしている機構が運用している救済措置による「法による補償」となるようです。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14HO192.html

その他、杉並区のように独自の判断で救済を決定する自治体もあるようです。
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201303070737.html

公害病から始まった公害健康被害補償法もそうですが、「文明病」は、わたしたちの社会の共通の課題です。そして、「文明病」は、ますますその幅と、感受性の個人差の幅を広げています。

映画『いのちのりんご』を見た方は、まさかそんな、というような感受性に驚かれると思います。わたしたちにとって当たり前の日常が、凶器になるのです。

アレルギー、アトピー、化学物質過敏症、シックハウス症候群、電磁波過敏症もそうですが、福島第一原発の事故以来、驚かされるのは、放射線に対する感受性の個人差の大きさです。

過敏症の人を哀れむのでも、排除するのでも、気のせいにしてしまうのでなく、「文明病」を発症する原因は、なるべく負荷を少なくする都市設計、文明設計へとシフトしていくのでなければ、「文明複合汚染病」が重篤化していくばかりなのではないでしょうか。

それが人間が健やかにいきる環境づくりのための知恵なのだと思います。人間だけが生きている環境でもない。すべてのいのちの問題でもあるはずです。

カナリヤたちからの警鐘を受け止めるのか、見殺しにするのか。

わたしたちの社会のあり方が問われていると思います。

研修プログラム案

1.「文明病」って何? あなたは何が文明病だと思いますか。
*文明病とは、わたしたちの社会が享受している豊かさや便利さのために引き起こされる病や死亡などの健康被害のこと、定義しておきます。

2.「文明病」患者の人に対して、わたしたちの社会は、どう対応したらいいと思いますか。実際に、これまでの対応で十分だと思いますか。不十分なことは何だと思いますか。

3.化学物質過敏症の人には、次のような症状が出ます。どんな気持ちになるか、考えてみましょう。

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4.具体的にできることを考えてみましょう。文明病を減らすためにできることはなんでしょうか。

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【新着情報】

「次世代で最も健康的なのはワクチンを受けていない子供たち―――衝撃的な調査結果
http://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-11834538611.html
http://www.naturalcuresnotmedicine.com/2014/04/unvaccinated-children-healthiest-next-generation-groundbreaking-research-suggests.html
by eric-blog | 2014-02-24 17:59 | ☆アクティビティ・アイデア
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