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おくにことばで憲法を

おくにことばで憲法を
大原穣子、新日本出版社、2004
2150冊目

告示後の街頭宣伝を「政治運動」に引きつけるために、憲法の前文を読もうかと思って試みたら、長いわ、意味とおりにくいわ、涙が出るわ、で断念。何か、もっとといろいろ探しました。

いちばん読みやすかったのがこれでした。また、手に持った時に、表紙がわかりやすいと感じています。

その他、購入・検討したもの。

『口語六法全書 憲法』自由国民社、1997
『私たちが書く憲法前文』大塚英志、角川書店、2002(中央公論に連載されていた企画のまとめ)
『やさしいことばで日本国憲法 新訳条文+英文憲法+憲法全文』池田香代子訳、ダグラス・ラミス監修解説、2002
『方言で読む日本国憲法』大原穣子、五月書房、2004
『全国お郷ことば・憲法9条』坂井泉、合同出版、2004
『日本国憲法前文 お国ことば訳 わいわいニャニャン版』勝手に憲法前文をうたう会・編、しゃしん岩合光昭、小学館、2010


「やさしいことばで・・・」は、これまで英文ではPeopleとされているのに、「国民」と訳している箇所をすべて「人々」とし、また、ことばをわかりやすい表現にしています。

象徴天皇と言う規定から始まるのが、民主主義国家の憲法として、わたしは気になりますが、自民党案の「天皇主権」よりはましですね。

改憲しよう、解釈改憲しようという動きがある割には、最近の出版物は少ないように思いました。

解説でラミスさんは言います。

「現代日本の多くの若者は、政治活動をなにか不適切な社会的ふるまいのように感じている。しかし、それはこの憲法のとる立場ではない。第97条がはっきり述べているように、この憲法が保障する人権だけでなく、成文憲法そのものの可能性は、多くの世代の人々が政治活動によって「戦いとった」ものだ。そして、第12条が明確に宣言するように、これらの権利は、現世代も含むすべての世代の不断の政治活動によってのみ守られる」73

ラミスさんの文章の訳者は知念ウシさんです。なんと豪華な。
池田香代子さん、今回の東京都知事選挙では、いちはやくUMYさん支持を訴えておられます。シングルイシューではだめなのだと。
by eric-blog | 2014-02-03 14:25 | ■週5プロジェクト13
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