できた電気代600円生活
はらみづほ、北海道新聞、2012
2137冊目
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク・ボイル、紀伊国屋書店、2011
『電気代500円 贅沢な毎日』アズマカナコ、阪急コミュニケーションズ、2013
などなど読みました。でも、紹介したいのは、はらさんの本。バブリーな頃を東京でコピーライターとして過ごし、その後6年間世界を旅し、2005年から北海道生活に。
世界を知ることで、自分の生活が変わる。
パレスチナで、道路封鎖に当たっていた兵士に「あなたはなぜここにいるのですか?」
兵士の叫び。「俺にはなにもできないんだ!」
それに対して著者が思ったこと。
「資源を大量に使う国の経済を牛耳る者が利益を牛耳り続けられるよう、殺しあう必要がない人々を憎しみ合わせている。」124
そして、いまの生活は「わたしにできること」の一つなのだと。一つにすぎないけれど。と。
この星は、いのちのこだまに満ちている。
我が家も決して電力消費多くないけど。でも、600円はできないなあ。冷蔵庫かあ。止めてみるか。たぶん困らんやろうけど。惰性だから。
お金を使わずに一年間暮らすと決めたボイルさん。何にお金が必要かを書き出すところから始めた。必要なものは、生活を始める前にゲット。なるべくお金を使わずに。
まず、自分の生活で必要なものリストづくりから始めてみよう。
やまふじままこさんのイラストがほのぼのと、温かい本です。
日本ではボイルさんがよく利用している「物々交換経済」のようなものはあまり発達していないように見えました。
http://www.wawawa.jp
藁稭長者の実話のようなものも時々紹介されますが、ボイルさんの試みに対するマスコミの熱狂具合もすごいですね。日本でやって、ここまで取り上げてもらえるかなあ?
■無線経済宣言 お金を使わずに生きる方法
マーク・ボイル、紀伊国屋書店、2017、原著、The Moneyless Manifest, 2012
2007年、イギリス、ブリストルで始めたフリーエコノミー(無線経済)運動の取り組みを紹介する。
とはいえ、「はじめに」に著者は「ためらい」を書きつける。現代人の悩みに対する答えを知っているかのように受け取られかねない。文化の重層性。その中で、世界を見るレンズを変えてみよう。「どれだけ与えることができるか」「きょう、何人を笑顔にできるか」「協力しあって命を育みむいじするにはどうすればいいか」25
芸術は全てプロパガンダ
ペイフォワード運動
POPモデル という理想。106
Part 1 理論編
Part 2 実践編
・働き方
・土地
・住居
・食べ物と水
・清潔と衛生
・移動手段と旅の宿
・オフグリッドの生活
・教育 在宅教育、フリースキル
・健康とセックス
・衣類と寝具
・娯楽
カネの奴隷を脱する。「貨幣経済は、ぼくたちの気力を殺ぎ、プレイヤーでなく消費者になれと教え込む」465
お金を使わずに生きるのは、・・・創造力を羽ばたかせるためだ。
創造力は制約を要求する。ロロ・メイ